夢を誰かに否定されたら...? 自分自身の声を信じる大切さを知った想い出。

Choice

公立&インターのダブルスクール、年子男子とのにぎやか生活

名前
久住あゆみ / Ayumi Kusumi
家族
4人家族(夫、8歳と6歳の男の子)とミニチュアダックスのココ
所在地
東京都
お仕事
エッセイスト、元モデル(お休み中)
URL
久住 あゆみ / Ayumi Kusumi インスタグラム
URL1
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公立&インターのダブルスクール、年子男子とのにぎやか生活

親として息子たちに伝えていきたいことは
たくさんあるけれど、その中でも


「小さな世界で受けるネガティブを
世の中すべての反応だと思わないこと。
そしていつだって自分で自分を信じてね。」

このメッセージは大きなひとつ。

以前、息子が「将来なりたいもの」を
みんなの前で発表する機会があった。

反応はさまざまだったけど
息子の耳には「無理だよー」といった
否定的な言葉が残ったようで...。

うんうん。99の肯定があるのに
たったひとつの否定が気になってしまうことってあるよなぁ。と。


この出来事で思い出したのは
わたし自身の小学生時代のエピソード。


小学校4年生の頃
2人の女の子と仲良しだった。

同じクラスで休み時間も放課後もいつも3人。

流行りのドラマの話、アイドルの話、恋の話。
そして将来の夢の話。

私「わたしはモデルになりたいの!」
友人「へ〜いいね!私はお花屋さん!」
みんなの夢が叶うといいね!と盛り上がって。

そんな永遠に続くようなガールズトークを
来る日も来る日も重ねた。

いつしか
「この3人は親友!ずーっと一緒だよね!」
が私たちの合言葉。

そのうちに学年が上がる時期が訪れ
クラス替えのタイミングがきた。

他の2人は同じクラスになったけど
私だけ違うクラスになってしまう。

それでも最初のうちは
休み時間のたびにお互いのクラスを行き来したり
下校時も門で待ち合わせし、一緒に帰っていた。

そうして、1カ月、2カ月と経過していくにつれ
私は新しいクラスにだんだん馴染んでいき、
新しい友だちも増えていった。

それでもふたりとは引き続き遊んでいたし、
3人での交換日記も続いていた。

この年齢の頃、私が経験した
小学生女子の世界はグループ意識が強く、
目に見えない親友契約のようなものがあった。

環境が変わったりして
新しい友人ができていくとそれに比例して
今までのグループの友だちを裏切っているような
感覚になり、ちょっとした後ろめたさを持つようになる。

そうしているうちに今までの関係に
だんだんと不穏な空気が漂いだす。

まず、最初に察したのは
交換日記の内容の彼女たちと私の温度差。

こちらがしっかり書いても、
それに対する返事がなんだか適当に感じる。

あれ...?でも、気のせいかも...。

その後、廊下ですれ違うときに
お決まりでしていたハイタッチを
ある日、スルーされてしまう。空気のように。


ザワ。

ん?...何かの勘違いかな? そう思いたい。

でも、振り返って彼女たちの元に走り
自分からもう一度ハイタッチしにいく勇気がない。イヤなドキドキが胸いっぱいに立ち込める。


それからパッタリと交換日記の返信がなくなってしまった。

嫌われちゃったかも。どうしよう。
毎日、頭の中はそれでいっぱい。

そんなモヤモヤする日々を送っていたある日の朝、別の女の子から手紙が回ってくる。

差出人はふたり。

「昼休みの後に体育館裏に来て。」
というものだった。

イヤな予感がする。
また心臓がざわざわしたけれど、
手紙にはニコちゃんマークが書いてあるし、
かわいいシールも貼ってある。

もしかしてちょっと怒っていただけで
これからは前みたいに仲良くしようね?ってことかな?と無理やりポジティブな解釈をして
自分を落ち着かせる。


約束の時間。


体育館裏でしばらく待っていると、
ふたりが来た。


無表情で交換日記を突き出される。


受け取りながら
感じていたイヤな予感が確信に変わる。


去っていくふたりの
後ろ姿を見ながら、交換日記を持つ手が震える。


開いて見るのが怖い。


恐る恐るノートを開く。


目に飛び込んできた
見開き2ページを使った文字とイラスト。


「お前なんかもう友だちじゃない。うそつき。うらぎりもの。」


ハンマーで頭を殴られたようなショックで
目の前が真っ暗になった。


でも、、ここまではどこかで予想していたこと。


それから続く言葉、


「モデルになんてなれませーん!みんな無理と思ってるよ、バカみたい。なれるわけない。」

それ以外にもいろいろ書かれてあったような気がするけどショックの余りもう記憶から消えてしまっている。

最後の一文は当時流行っていたPUFFYの歌の一節

「それで〜は〜さよ〜な〜ら〜」

カラフルなペンで書いたそのフレーズの横に
笑顔の女の子が手を振っているイラストで〆られていた。


読んでいる間中、みるみる顔が熱くなって、
口を押さえて震えて泣いた。


ただただ、
悲しくて、恥ずかしくて、悔しかった。


その後、昼休みが終わってから
どう過ごしたかは覚えていない。


帰宅してから部屋にこもり
そのページを何度も見返してしまう。


やめておけばいいのに、
繰り返し、繰り返し、そのページを見てしまう。


こんなに悲しいことってあるんだ。


「絶交」はその当時小学生女子の通る道、
みたいなところがあったし、悲しいけど「ついに、私にもきたか」と、どうにか受け入れた。


だけど夢を否定され、笑われることは
はじめてだったので猛烈に恥ずかしくなった。


みんな陰で笑っていたんだ。
やっぱり、、わたしには無理なのかも。


急に自分を恥じてそれからは
心の中で壊れかけた夢を隠し持つようになった。


それから一年が経ち、
文化祭でわたしのクラスは劇をすることに。


劇のタイトルは「同窓会」

内容は
《なりたい夢を叶えたみんなが
大人になって同窓会をする》というもの。


自分の壊れかけた「モデル」という夢を思い出す。みんなの前で夢を発表するなんて、、やっぱり怖い。


勇気が持てなくて、リハーサル中は
ケーキ屋さんやお花屋さんなど
当時の女の子の人気の職業で参加した。

「私、今自分にウソをついている。」

本番が近づくごとに
自分を裏切っているその状態が
なんとも気持ち悪くなり

やっぱり本当の自分でいよう。と決心。

当時の自分の手持ちの服の中で
1番モデルっぽいと思っていたであろう
黒のピッタリしたシャツに赤のひらっとしたスカート、密かなウォーキングの練習用に母に買ってもらったヒール靴を当日持参した。


いよいよ劇の本番。


「同窓会」スタート!


体育館のステージに
半円を描く配置でズラッと並んだパイプ椅子。


1人ずつ立ち上がってそれぞれの役を演じる
クラスメイトたち。


緊張しすぎて震え、
自分の出番以前の誰ひとりの内容も入ってこない。


そして、、
ついに自分の番!


深呼吸して起立。


「わたしは今モデルをやっているの。
雑誌の表紙もするし、去年はパリコレデビューもしたのよ」 


顔を真っ赤にしながらこのセリフを声に出して、
ステージの真ん中に歩いていき
そこで1周回って自分の席に戻る。

終わった...!

その後、しばらくするとやっと落ち着いてきて
クラスメートたちそれぞれが演じる夢の叶った姿を眺める余裕ができた。

お笑い芸人になった!
吉本新喜劇に出ている!
真ん中に出てここで一発ギャグ。

サッカー選手で今はイタリアに住んでる!
ゴールにシュートする真似!

お菓子屋さんになったの。食べてみて。
焼いてきたクッキーを配る子。

照れながらも
それぞれ精一杯、憧れの未来の自分を演じた。

終わってから、
友人の何人かが私の元へ来てくれて

「あゆみちゃん!モデルさんになりたいん?
カッコいいー!背高いしなれるよー!」

「わたしの夢、デザイナーやから将来デザインした服着てもらって一緒にパリコレデビューも楽しくない!?」

と声をかけてくれた...!

嬉しくて。嬉しくて。
ここ一年、悩んでいた不安が一瞬で消えた瞬間。 

この経験は、たとえ誰かに否定されたとしてもそれはみんなの意見ではない。ということを私に教えてくれた。
  
ひとりふたりに無理だと言われたからって気にしない。応援してくれる人だって必ずいるのだ。と。

「あなたには無理」と言われて
とても悲しい気持ちにはなったけれど
大人になった今、振り返ってみると
彼女たちが私に伝えたかったことは

「新しい友だちができて、
そっちに行っちゃうなんて、私たち寂しいよ」

本当はそんな気持ちだったんじゃないかな。
幼さ故に伝え方がわからなかったのかもしれない。
そして彼女たち自身も
もしかするとどこかで同じような否定的なことを言われて傷ついて、その心をどうしていいかわからずに持て余していたのかもしれない。

そう考えてみると、
自分と過去の彼女たち、両方を抱きしめてあげられる。

冒頭の息子の話に戻ると...。

人前ではじめて夢を勇気を出して発表し、
はじめてネガティブな反応も経験した息子。

悔しかっただろう。
もしかすると帰りの車で泣いちゃうかな?と思っていると、、

無言で車の窓を開け、外をじっと眺める。
涙をいっぱいためた目で。

そして、しばらく経つと思いっきり
外に向かって舌をべーっと出した!


そうきたか。

いいぞいいぞ!その調子!笑
息子が少し頼もしく思えた瞬間。

子どもの世界は狭い。

学校や自分の所属するコミュニティー
が世界のすべてだと思ってしまいがち。

逃げ場をなくして思い悩み、
追い詰められ...最悪は
自分の命を断ってしまう子どももいる。

そこから一歩出た世界では
まったく別の景色が広がっているのだけれど
知らなかったらそうは思えない。

自分を傷つける言葉や人が
世の中のすべてだとは絶対に思わないでほしい。

そのために私たち大人にできることは
知らないことを教えてあげること。
世界はこんなに広いよ。と。

息子たちもこれから成長するにつれて
いろんな気持ちを経験するだろう。

楽しいことも、悲しいことも、悔しいことも。

親としては色々と先回りして
守ってあげたくなるけれど
ほとんどの場合は見守ることしかできない。

悲しい時は悲しんでいいし、
生きていたら傷つくことも仕方ない。

ただ、周りの声を恐れて、
自分の声をなくさないでほしい。

反対に、意図せずとも
自分も人を傷つけてしまうことはある。

それでも自分から他の人を応援する気持ちでいると、人から応援してもらうことを疑いなく受け取れるんだよ。
だから、自分から、そういう人であろうね。

そしてもう少し大人になったら
傷つける相手側のことも、
想像力を持てば許せることも多いかもしれない。
逆に救ってあげられることもあるかもしれない。

いろんな気持ちを味わった分
素敵な男の子になれるよ。



そして何よりも 


Believe in yourself.


最後は自分自身の声を信じる。
そのことを大切にしてほしいと強く思う。


昔を思い出してちょっと感傷的になる。
あの頃「同窓会」した
みんな、元気にしてるかな?


<久住あゆみさん連載>
公立&インターのダブルスクール、年子男子とのにぎやか生活

       
  • 長男8歳のバースデー

  • 昨年夏は、お友だちと一緒にキャンプ

  • 長男は本当に動物が大好き!

          
  • ママのジムに付き添い

  • 梅雨の晴れ間はお庭でおやつタイム

  • 大好きなスパイダーマンのケーキをパティシエの友人に作ってもらいました!無邪気にヒーローに憧れる姿、あと何年見られるのかな?

  • 今年の夏休みもたくさん外で遊ぼうね!自然体験型の子どもサマーキャンプもいろいろと調べて子どもたちと相談し、いくつか申し込みました。

  • この日は大好きなお友だちの愛犬、BOSSちゃんと念願のドッグカフェデート。お散歩なのに可愛い過ぎるのか、少し歩くたびに抱っこ。笑 さようならしたくないっ!とギューッ。

  • 子どもたちの前では集中できないかと思いきや、ママは強いゾ!アピールをしたくて、いつもより力が出ることも。ママを待つ間、雨を見ながらバイクを漕ぐ。雨で外で遊べない日もできるだけ体を動かしたいよね。

  • お絵かきをしたり、虫の研究をしたり、お友だちを呼んでブランコで揺れたり。宿題など何かに集中した後、外の空気を少し吸うだけでリフレッシュになるみたい。