3年ぶりの子連れ海外旅行は、ギリシャの島巡りで美しい海と街歩きを満喫

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エッセイスト久住あゆみが綴る、年子男子の子育て日記

名前
久住あゆみ / Ayumi Kusumi
家族
4人家族(夫、8歳と7歳の男の子)とミニチュアダックスのココ
所在地
東京都
お仕事
エッセイスト、元モデル(お休み中)
URL
久住 あゆみ / Ayumi Kusumi インスタグラム
URL1
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エッセイスト久住あゆみが綴る、年子男子の子育て日記

今年は3年ぶりに家族で海外旅行へ...!
行き先はギリシャ。
ずっと行ってみたかった国。

期待たっぷりに計画しながらも、
子連れ旅行にギリシャ。
距離も遠いし、財政面は今どうなんだろう?
治安は大丈夫? ハードル高い? 大丈夫かな? などなど少し不安も...。

ガイドブックやSNSで垣間見るギリシャ旅行の風景は(サントリーニ島の白い建物がピンク色に染まる夕暮れや断崖絶壁のプールから望むエーゲ海など)なんともロマンティックでここは家族で行く場所というよりは、恋人向きの旅先なのじゃないかしら? とも思っていた。

そんな話を周りにしていたら、
去年訪れたという友人が(ヨーロッパ在住)
「子連れギリシャ! おすすめ! とっても子どもに優しい国!」と太鼓判を押していたので
その言葉の後押しもあってチャレンジしてみることに。

結果...! すごーくよかった! 最高でした。

友人が話していた通り、
ギリシャ人は穏やかで争いを好まない国民性のようで(もちろん人によって違うとは思いますが)子どもにも優しい。
街でもレストランでも空港でも
寛大に子どもを見守る雰囲気を感じて...!

日頃、子連れでいると周りに気を遣うシーンも多いので
ギリシャ人の寛大なムードに私たち親も心からリラックス。

子どもたちをおおらかに見守ることで心配するのは、彼らがつい調子に乗って歯止めが効かなくなってしまう? ということですが
案外、そうでもなく
それどころか反対にここぞという時のひと言に
素直に耳を傾けてくれた気がする。

本当はいつもこのくらいでいいのかもね。
小言の多い母でごめんよ。。と反省したり。
メリハリが大事よね。

さて、子連れギリシャ旅行。
今回はアテネ→ザキントス島→サントリーニ島
という旅の流れ。

アテネではパルテノン神殿に行ったり
アテネ国立考古学博物館へ行ったりと
観光メインで3日間。

その後は飛行機を2度乗り継いで
離島のザキントス島へ。

ザキントス島では朝からずっと海かプールで。

ボートをチャーターして
穴場の入江や洞窟の探索に行ったり
(洞窟に入れるくらいの小さなボートが◎)

ボートに乗りながら、
高くそびえるベージュの断崖や
スポットによって多彩に色が違う
美しい海の色に目を見張る。

自然に洗われたようなすっきりとした笑顔で
目を細め、風を受ける息子たちの横顔が眩しかった。

大自然に向かって大声で歌ったりして。
気持ちいいよね。

ボートをさまざまなスポットで
停船してもらって海へ入る。
豪快なクロールで入り江の砂浜上陸を目指す。

赤ちゃんの頃から続けているスイミング。
これという目標はなく
体が丈夫になるかしら?
というくらいの感覚でなんとなく続けてきてきた習い事だったけど...

海でも安定したフォームですいすい泳ぐ彼らを見て、スイミング、やっててよかった。
海で泳げるって必要だ。と思ったのでした。

ザキントス島で丸2日楽しんだあとは
今回のメインアイランド、サントリーニ島へ!

また小型旅客機を2度乗り継ぎ。

ギリシャは島が点在しているから
色々行こうと思うと飛行機での移動が多い。

今回、このタフな移動を難なくこなせたのは
やっぱり子どもたちが今の年齢(7歳8歳)になったから。

5年前(2歳3歳)に家族旅行でシチリアに訪れた時もこのような激しい移動があったのですが、
思い返してみると本当に大変だった...。

離島に向かう小型旅客機は狭いし、揺れる。
飛行するまではエアコンもついていなかったり。
小さな子どもにはなかなか過酷な状況。

まだあかちゃんだったふたりは
音や揺れ、室温の不快感に敏感に反応し、
ギャンギャン泣く。
夫婦それぞれひとりずつ、
しっかり抱っこしていてもすり抜けるようにバタバタと体をのけぞり、
腕の中でまるで活きのいい捕れたてのマグロ状態になっていたあの頃...(遠い目)

当時と比較すると、
君たち! 本当に成長した。じーん。

移動が楽になった! と、ある日、気づくことで
成長を感じるって、子育てのあるあるですよね。

さて、話は戻って、サントリーニ島に到着。

サントリーニ島といえば
エーゲ海の断崖絶壁に立ち並ぶ真っ白な街並み。
白に映えるブルードーム。

これぞ絶好のフォトスポット!ということで
お散歩で観光予定する日に合わせて
夫がプロのカメラマンさんにフォトシューティングをリクエストしてくれていました。

様々な絶景スポットを案内してもらいながら
写真を撮っていくのだけど...
その頃、正午頃。陽が高く一番暑い時間。。

ただでさえ猛暑の中、
真っ白なサントリーニの街は
照り返しで全方位とにかく眩しい...!

朝からプールで散々泳いで疲れている
子どもたちは撮影開始15分で早くもバテ気味。
その上、撮られることにも興味なしの男子たちなのでカメラにいい顔を見せてくれるわけでもなく...。(真顔)

結果、夫婦フォト中心で。という不思議な展開に。結婚式の前撮り以来だよ...ね? みたいな
サントリーニを背景にしたロマンティックな2ショット。少々気まずくなる結婚10年目の夫婦...。さて、どこに飾ろうか。

とあるいち日は
少し大きめのヨットをチャーターして。

ウミガメを探しに出かけ、
運良く一緒に泳ぐこともできました。

船でギリシャ料理に舌鼓を打ったり
ヨットのデッキでエーゲ海の
風を受けながら家族でゆっくりお昼寝したり。

私たち夫婦は船が大好き。
海のある旅先では必ずといっていいほど
船を借ります。

行く先々の旅先でのヨットの思い出。
子どもたちの幼き日の原風景になりますように。

今回は私の母も一緒に来ていたので
母に子どもたちをお願いして
夫婦で素敵なレストランにディナーに行くこともできました。

サントリーニ島は子連れでも楽しめますが
やはり最高にロマンティックな場所は基本的には子どもNG。THE・サントリーニ島な断崖絶壁に建つホテルなども「危ない」という理由と静けさを保つ目的のため、15歳以下はお断りな場所が多かった。

今回訪れた中で
子連れギリシャ、どこがオススメ? と聞かれると
個人的には断然ザキントス島。

静かで落ち着いていて
イオニア海の波は穏やかで安全な印象。

家族でゆったりとしたバケーションが好みなので
ザキントス島はぴったりでした。

ご時世的なものもまだまだあり、
家族で海外旅行、どうしよう?
もう少し先にする? と行く前は
正直躊躇もあったけど、
行ってみて本当によかった。

7歳8歳だと
このくらいからちょうど一生記憶に残るくらいの年齢かしら?

いつもあちこち連れていっても
「この子たちの記憶にはきっと残らないのだろうなぁ」と少し切なく感じていたので、ずっと共有できる思い出を家族で作れたという実感も嬉しい。

一緒に見た景色は同じでも
その心に残る情景は親子、夫婦
ひとりひとりそれぞれ違う。

今回の旅行、何に一番感動した?
何が一番楽しかった? 美味しかった?
もう一度行きたい場所は?

そんな話を帰国後に家族で話し合うのも
また、旅の素敵な余韻。


さて、次はどこに行こう?
これからも、地球でいっぱい遊ぼうね。


<久住あゆみさん連載>
エッセイスト久住あゆみが綴る、年子男子の子育て日記

       
  • アテネの国立考古学博物館へ

  • ザキントス島でクルーズ

  • ザキントス島、滞在先のホテルで

          
  • サントリーニ島の街を散策

  • 帰国してから書いた宿題の絵日記

  • 最初は物珍しさにふむふむと見ていた子どもたち。親が夢中になりすぎて、だんだん飽きてきた頃の写真。笑

  • 小型ボートをチャーターして、クルーズを楽しみました。見たことのないようなエメラルドブルーの海。これぞ!ザギントスブルー!

  • ホテルに備え付けられていたハンモックに揺られて。

    「イモムシになったみたい...!」

    「いや、蚕じゃない? ママのシルク作る虫!」

  • どこもかしこも真っ白な建物。

    迷路のように入り組んだ場所もあって。

    暑い中頑張ってよく歩きました!

  • ギリシャ旅行の思い出を、兄弟それぞれが絵日記にまとめました。

    少年の頃に見たこの美しい景色、ずっと心に刻んでいてほしい。