頭を悩ませた兄弟げんかは視点を変えて見守り役に徹することに

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エッセイスト久住あゆみが綴る、年子男子の子育て日記

名前
久住あゆみ / Ayumi Kusumi
家族
4人家族(夫、8歳と7歳の男の子)とミニチュアダックスのココ
所在地
東京都
お仕事
エッセイスト、元モデル(お休み中)
URL
久住 あゆみ / Ayumi Kusumi インスタグラム
URL1
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エッセイスト久住あゆみが綴る、年子男子の子育て日記


「きょうだいげんか」

ママ友との会話でも
度々話題に上がるテーマです。

ケンカをしない兄弟もいるとは
聞きますが周りの話を聞いていると
結構、稀なケースかなぁと。

ほとんどの兄弟がしょっちゅう
何かしらの小競り合いやケンカをしている。
それがリアルなところなのかな。と感じます。

「うちの子たち、こんなにケンカしてて大丈夫かしら」と悩んでいる方がいらしたら、
ご安心ください。
案外みんな、
そして例に漏れず我が家も!ですので...!

兄弟げんかというのは大人から見ると
取るに足らないような内容のものが多いですよね。

「そんなのどちらでもいいじゃないか」と
呆れ、ため息をついてしまうことも多々。

我が家は年子の男の子兄弟。

年齢が近いので
「お兄ちゃん」「おとうと」といった
上下の意識がそもそも薄いのです。

いい時は友だちのようで
とっても仲良しなのですが
一旦ケンカとなると両者譲ることをしない。

精神的にも体力的にも互角。
エスカレートした時は
時には手が出ることだってあります。

なんでこんな小さなことで
すぐにケンカになるのだろう...。
と、頭を悩ませた時期もありました。

仲裁して仲直りするよう説得してみたり、
話を聞き、審判としてジャッジを下してみたり、
2人で解決しなさい!もうママは知らないよ! と
突き放してみたり。
上の子ファーストだと聞けば兄を立てたり、
やっぱり小さい方を守るべきだと弟を庇ったり...。

そんな風にして試行錯誤しながらも
さまざまな方法で
これまで兄弟げんかの対応をしてきました。

そんなことを繰り返しているうちに
いつのことだったでしょうか。
ある時、ふと悟ったのです。

「そもそも兄弟げんかってダメなことなんだろうか? そんなに悪いことでもないんじゃない?」と。

そう思った理由があります。

彼らのケンカをよく見ていると
お互いの心や体の深い部分を
傷つけるようなものではないと気がついたから。

実際、激しく言い合いをして
大げんかしていたと思ったら、
次の瞬間何事もなかったかのように
ケロッとして笑い合っている。

親としては
「今の何だったの?」と
あっけにとられてしまいますが

これって他にはない
兄弟ならではの関係性。

後味もさっぱりしたもので
わだかまりも残らず
問題が尾を引くこともありません。

これまで一緒に成長してきて
相手のいい部分も知っているし
普段は優しいこともあり、
助け合える存在ということも
お互いにわかっている。

そんな基本的な兄弟間の信頼関係と
親からの愛情がそれぞれに平等なものであるならば多少ケンカをしたからってそんなに気にすることでもない。

だからケンカをすることはダメで
ケンカをしないからいい。ということでもない。

そう考えられるようになってからは
心がスッと楽になりました。

息子たちは
お友だちとはケンカをせず仲良くあそびます。
年上とも年下とも
自然に関係を築けているように思います。

兄弟げんかの中で
言われてイヤなこと、されたらイヤなこと
手加減、そんなことを
感覚的に学んでいるのかなと思います。

そして当の本人たちが
全然深刻になっていないのなら
親のわたしの方も
そんなに神経質にならず
ゆったりと見守ればいいんだ!と。

とはいっても放っておくのではなく
ケンカ中は一応見ておく。

そして、気になることがあれば
後で冷静な言葉できちんと伝えるように。

彼らに注意することは
大体いつも決まっています。

「そんな言い方したら相手はどう思う?」
「手を出す前にちゃんと口で伝えよう」
「本当にあなたが言いたいことはそうじゃないでしょう。何?」など。

これまで何度繰り返し伝えたでしょうか。
....残念ながら全然治りません。。

でも、子どもってそんなもの。

そのことを理解した上で伝え続ける。

言うは易く行うは難しですが、大事なこと。

「一度伝えたことは直してほしい」と
期待してしまうと、同じことを言う度に
こちらがストレスを抱えてしまいます。

子どもは同じことを何度言っても聞かない。
だけど、伝え続けたことはきっと届いていて、
後々彼らの中にきっと残ると信じること。

心の中に「伝えたいこと」の種を植え、
注意する度にそこに水やりをして
木を育てるようなイメージで、
根気よく伝えていきたい。


今、目の前で仲良くUNOで
盛り上がっているふたり。
こんなに楽しそうなのに
しばらくするとどちらかが勝った負けたで
一悶着があるのかもしれません。
(そんなのどちらでもいいじゃないか...。と母はいつのものように思う。)

世界で一番
「だいっきらい」と「だーいすき」の
振れ幅が大きい関係性。

でも、大きくなって最終的に
大好き。が残ってくれればそれでいい。

これからもいっぱいケンカして、
そして、それ以上にいっぱい仲良しでね。


<久住あゆみさん連載>
エッセイスト久住あゆみが綴る、年子男子の子育て日記

       
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  • 新しい自転車でお台場へ

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