海外育ちの娘と、ジェンダーや性的差別についての向き合い方

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パリからLAへ移住、EMIKOのティーンガール子育て

名前
EMIKO
家族
16歳と14歳の女の子、フォトグラファーの夫と4人家族
所在地
アメリカ・ロサンゼルス
お仕事
モデル、「nanamina」バイヤー、プライベートシェフ
URL
nanamina

先日、娘と口論になりました。私たち夫婦はいつまでも古い考えで、性的差別があると言うのです。

きっかけは、海に愛犬を連れて行って遊ばせていたら警察が来て注意されたことからでした。カリフォルニアでは、ビーチに犬を連れて行ってはいけないのです。私はとっさにフランス語なまりの英語で応対し、自分は以前パリに住んでいてフランスでは犬はどこにでも連れて行けるからいいと思ったと言い、罰金からも逃れたのですが•••。その後「これがPeter(夫)だったら逃れられなかったよね。私が女だから向こうも甘く許してくれたんだわ」って言ったら、娘が突然キレたんです。「女をそんな風に使うもんではない、男でも女でも関係ない」と。

いままで女を武器に使いまくってきた私(笑)ですから、ビックリしました。娘の学校はジェンダーのことを話し合うためにゲイの人を講師に迎えたり、女性の権利についてもクラスで話し合ったり、とてもリベラルな学校でした。だから『性的差別はいけない』という思いがとても強いのです。トランスジェンダーの問題に関しても、彼女は自分の意思なら性別を変えてもいいと本気で思っているし、変えた人に対しても全く差別はしていません。

私的には性的差別でなく、『区別』は必要だと思っているし(体力も体の作りも違うから男性と同じ労働は女性にはきついと思っています)、ジェンダーに関してもアメリカのようにお金を払えば性転換できる簡単なシステムにはやや疑問があります。(セラピストと話し合ったり、時間をかけてゆっくりと決断したりするべきだとも思います。)実際に性転換をした後、自分のアイデンティティーが分からなくなって苦しんでいる友人がいるからです。

娘は私の意見に反対で攻撃的な態度を示しましたが、私はそこで『意見の違いもあっていい』ということを説明しました。口論になるのではなく、お互いの意見を尊重した上で、『でも自分はこう思う』という、しっかりとした冷静な意見を述べることが大切だということ。それが大人の態度だと話しをしました。いま私の暮らす場所では、政治も2極化していて、民主党か共和党かではっきりと分かれ、そこが合わない人とはもう付き合わない、みたいな風潮があります。そんな社会なら市民戦争が起こっても不思議ではありません。

今後そういった無駄な戦いを避けるためには、まず私たち大人が『他人の意見を受け入れ、認める。そしてその上で自分の意見を伝える』ということを子ども達に示すべきではないでしょうか。親の私たちが一方的に自分のたちの考えを押し付けるのではなく、子ども達をひとりの『人間』として捉えた時に、子ども達の意見も聞くことができるし、より良い関係性ができるのではないかと思います。

       
  • 近所のファーマーズマーケットにて。

  • 花やグリーンを絶やさずに。

  • 今日という一日に感謝して。

          
   
  • 近郊の山で採れた野生のセージやローズマリーなどを混ぜたブーケは山の香りがします。日曜日には、近所のファーマーズマーケットで花を買って娘の部屋にブーケを飾るのが習慣です。

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  • 我が家には花やグリーンがたくさんあります。最近は庭も花を増やしました。オンライン授業でコンピューターに浸っている娘たちに、元気を与えてくれるように。

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  • ティーンエイジャーの子育ては、喧嘩やいい合も多々ありますが、その分、分かり合える喜びも大きいものです。普段は仲のいい母娘なんです。

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