アートもトレンドも満喫。娘の誕生日のお祝いは、NYへ女子旅
パリからLAへ移住、EMIKOのティーンガール子育て
- 名前
- EMIKO
- 家族
- 16歳と14歳の女の子、フォトグラファーの夫と4人家族
- 所在地
- アメリカ・ロサンゼルス
- お仕事
- モデル、「nanamina」バイヤー、プライベートシェフ
- URL
- nanamina
【パリからLAへ移住、EMIKOのティーンガール子育て】
次女のマリナの15歳の誕生日が4月2日で、今年の私からのプレゼントはNYへの旅です。彼女にとっては初めてのNY。ドラマ『Gossip Girl』が大好きだという彼女の親友も誘って、今3人で1週間大きなテラス付きのチェルシーのアパートに滞在しています。アパートは、私の友人宅がたまたま空いていたので、そこを借りることができました。オーナーがアートギャラリーで働いているということもあって、アートで埋め尽くされた、とっても素敵なアパートです。
アパートにたどり着くまでは大騒ぎでした。空港でスーツケースを取りに行っている最中、急に警備員から「全員に外に避難してください」と告げられ、スーツケースを取ることができないまま、外に放置されました。警察や救急車が来て、一体何が起こったのか最後まで知らされませんでしたが、そのためUber Taxiもピックアップ場所まで来ることができず、私たちはスーツケースをひきずりながら右往左往。そんなハプニングもあったので、無事アパートに着いた時には心からホッとしました。
部屋も3つあって、マスターベットルームには憧れの卵型のバスタブもあります。NYに来てから毎日歩きまくっているので(1日2万歩!)、疲れた足を癒すのには最適。バスタブに浸かり、電気を消してキャンドルの灯だけで見るアートはまた何ともいいものです。自分が目指したいワンランク上のライフスタイルの目安がまたできました。
NYに来た翌日はイースターだったので、近所に住む友人家族が私たちのアパートに来て、一緒にエッグハンティングとランチをし、その後ハイラインに散歩に行きました。ハイラインは高架跡地を再開発した空中庭園で、NYに来るといつも立ち寄る散歩道。今は混雑を避けるために予約制となっていますが、おかげでいつもより混んでいなかったので良かったです。前回散歩した時は、まるで週末の原宿のようで、植物を見る余裕もない人の量でしたから。今回は「花が今から咲くぞー」というタイミングで、まだベストシーズンではありませんでした。きっと5月中旬にはすべての花が咲いて綺麗になるのでしょうね。
グッチの店舗の中にある素敵な本屋さんでアート本を見たり、老舗の紅茶店でお茶のテイスティングをしたりと、世の中がまた少しずつ動き出している、という感じです。
念願の「MoMA」にもやっと来ることができました。前回来たのはかれこれ20年くらい前です。リノベーション後はかなり混雑していて、作品をゆっくり楽しめず足が遠のいていたのですが、こちらも今は予約制だったので人も少なく、とても落ち着いてアート鑑賞ができました。一緒に来た娘たちはアートにはあまり関心がない様子で、とりあえずアレクサンダー・カルダーの作品だけを見て、さっさとアップタウンへ『Gossip Girl』の撮影場所になったホテルなどを訪問しに出かけていきました。
ベンチに座ってゆっくりとモネの睡蓮を鑑賞したあと、セントラルパークにも立ち寄りました。セントラルパークは桜も満開で、春の訪れを感じました。ここに来るといつもオノヨーコとジョンレノンを想います。あのふたりは70年代という激しい時代に平和を訴えながら活動を続けていました。去年友人を通じてヨーコさんに手紙を渡してもらって、サインしてもらった本は私の宝物です。
〈EMIKOさん連載〉
パリからLAへ移住、EMIKOのティーンガール子育て