旅することで成長する子ども達。母娘のNY旅行レポート、第二弾
パリからLAへ移住、EMIKOのティーンガール子育て
- 名前
- EMIKO
- 家族
- 16歳と14歳の女の子、フォトグラファーの夫と4人家族
- 所在地
- アメリカ・ロサンゼルス
- お仕事
- モデル、「nanamina」バイヤー、プライベートシェフ
- URL
- nanamina
【パリからLAへ移住、EMIKOのティーンガール子育て】
前回に続き、次女の誕生日のお祝いで来たNY滞在のレポートをします。私とマリナと、その親友という女3人のNY旅行、毎日とにかく街を歩き回って、たくさん素敵なものに出合うことができました。
滞在3日目には、ブルックリンに行きました。着いた途端、私が初めてNYに来た時の、90年代後半のSohoの雰囲気が蘇ってきました。当時の私は初めてのNY旅行で、妹と一緒に10日間を過ごしました。私はパリから、そして妹は東京から。Sohoにホテルを取り、同じくNY中を歩きまくったのを覚えています。ふたりでMott streetにある「Cafe Gitane」に通い、Little Italyのレストランで初めてスモークモッツアレラを食べてハマったり、楽しい思い出がいっぱいです。そんなカジュアルな雰囲気が今でも残るのが、ブルックリンでした。
娘たちには、滞在していたマンハッタンが居心地が良かったようで、
歩き疲れてマンハッタンに帰ってきたときには、少しホッとしたようです。暑い日だったので、事前に調べておいたイタリアンジェラートのお店「Sant Ambroeus」へ行きました。隣のイタリアンはすでに人気店として知られていますが、1ヶ月くらい前にジェラート専門のエリアがオープンしたんです。
夜には、子ども達が調べたケーブルカー「Roosevelt Island Tramway」に乗りに行きました。ミッドタウンから出ているケーブルカーは、East RiverとRoosevelt Islandをつなぐもので、ツーリスト用ではなく通勤の人が毎日使うものだそう。乗っている時間は5分足らずであっという間ですが、私たちは往復して、NYの夜景を堪能しました。このケーブルカーを、娘たちはTikTokで見つけたらしいのですが、さすが現代っ子ですね。ティーンならではのアイデアに、昭和な私も楽しませてもらいました。
翌日は、美術館めぐりです。「The Morgan Library & Museum」は、モーガン財閥のお屋敷だったところで、素晴らしい個人書庫が残されています。18世紀に建てられたこのお屋敷では当時のハイソサイエティーの生活を覗くことができます。この日はDavid Hockneyのポートレイトの展示を見ることもできました。
Lower East Sideにある 「Gallery Perrotin」では、日本人のアーティストIZUMI KATOの展示が行われていました。ユニークな発想がすごく新鮮。「Gallery Perrotin」はパリでも必ず足を運ぶ大好きなギャラリーで、アーティストのチョイスも展示の仕方も斬新で毎回刺激を受けます。
そして、念願の"The Met"「The Metropolitan Museum of Art」にも行くことができました! 広いこと、そして豪華なこと! まるでルーブル美術館のようでした。娘たちはマリーアントワネットのような部屋に夢中になっていました。まだアートに興味がない年頃でも、ここではお姫様のような気分になるのでしょうね。ティーンのふたりの心にも、ちゃんと届いたようです。
ショッピングも、NYならではのお店をのぞいてきました。
ぶらぶら歩いていて偶然見つけた「John Derian」は、夢のようなお店。私の大好きな「Astier de Vilatte」の作品は、本店のパリよりも品揃えが豊富で、すごい迫力です。
「ABC Carpet & Home」にも今回やっと行くことができました。残念ながらレストランは閉店していましたが、思った以上に広い店内で食器選びを堪能しました。色使いだけでなく、新しいものとアンティークを合わせるなど、お店には真似したいアイデアがたくさんありました。
一番好きなエリア、West Villageにあるお花屋さん兼カフェでは、いつか私がしたいと思える理想の形にも出合いました。簡単な料理も出したいけれど、花屋さんと一緒にカフェをするのが夢なのです。
そしてNY滞在中、私たちのいるアパートには、この街に暮らす友人達も顔を見せてくれました。みんなNY生活が長くて色々な経験を積んできた人ばかり。初対面の人もいて意気投合したり、、、女子って楽しいですね。娘のために来たNYでしたが、ママもすっかり充電した気分です。
娘たちはというと、最終日にはニュージャージー州に引っ越してしまった友達も加わって、同窓会気分。地下鉄にも自分たちで乗れるようになったり、LAでは経験できないたくさんのことに出合えました。違う街に、友達と一緒に滞在すること。何でも自分たちで調べて行動してみること。この1週間ですっかり街に慣れて、後ろ姿もたくましくなってきました。この旅は、いつか自分で見つけた場所に暮らすという練習になったのかもしれませんね。娘たちも自信をつけたようで、帰りにはとても生き生きとしていました。
また来年戻ってこようね!
〈EMIKOさん連載〉
パリからLAへ移住、EMIKOのティーンガール子育て