娘の進路問題に直面。将来どうしたい? を考える

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パリからLAへ移住、EMIKOのティーンガール子育て

名前
EMIKO
家族
17歳と15歳の女の子、フォトグラファーの夫と4人家族
所在地
アメリカ・ロサンゼルス
お仕事
モデル、「nanamina」バイヤー、プライベートシェフ
URL1
EMIKO (@emikohanawa) Instagram
URL2
nanamina

パリからLAへ移住、EMIKOのティーンガール子育て

長女、ナディアの進路について、将来も考えて今家族で議論中です。本人は休学するとダラダラしてしまうので、とりあえず大学に進学したい。でもまだやりたいことは見つかっていない。という意見。

私としては、今後どんな社会になるか想像がつかないいま、雇ってくれる会社を探すのではなく、自分で利益を生んでいけるだけのスキルが必要なのではないか、と思うのです。主人は、すぐに大学へは行かず1年休学して、バイトをしたり社会生活を経験してから、将来自分が何をすれば決めればいい、という思考です。

とある学者さんが、今の東大生の就職率が減ったのは、卒業と共に就職するのではなく、自分でビジネスを起す人が増えたからだと、話しているのを聞いたことがあります。それを聞いて、受け身社会であった日本も変わってきたのだな、と感じました。

これまでは、いい大学を出ればいい会社に就職できて、人生安心、みたいなレールが引かれていたけれど、これからは変わってくると思います。私自身も、地元の英文科を4年で卒業し、その後はパリに行って学生になり、流れでモデルになってしまいました。そして今は、モデルとプライベートシェフ、それも"産後専門"という自分で生み出した仕事をしています。

私が通っていた大学で学んだことは、今自分がやってる仕事とはあまり関係していません。大学の4年間で出会った仲間や、経験したことはもちろん今でも宝物のように感じていますが、スキルとしては、卒業後は英文科とはあまり関係のない仕事についてしまったので、もし今また4年間の猶予をもらえるなら、大学で学ぶ、という行為よりも、自分が学びたいことを実践している先生方に直接弟子みたいな感じになって教えていただきたい、と思います。

例えば大学を選ぶ時も、大学の名前で選ぶのではなく、その大学にはどんな教授がいて、その人から学びたいものがあるからその大学を選ぶ、という選び方ができれば、もっと自分の将来やりたいことに繋がる気がします。アメリカでは、そういう選び方をしている生徒も多いように思います。

まあ今の時点では、娘の人生なのですから本人が希望する形を親として手助けはしていきたいとは思っていますが。。。とりあえず大学に行ってくれ、みたいに娘にすがるような心境ではまったくありません。

先日も学校での面談の時に、「私は親として、この子が幸せに仕事をできることを一番に望みます。生活のために(今ロスはとても家賃、物価が高いので)嫌な仕事をして欲しくはありません。1日8時間仕事に時間を取られるんだから、その時間を楽しく過ごせるような仕事をしてほしい。人生をハッピーに過ごせるなら、どんな仕事でもいいと思います」と、先生の前で話しました。

エリート校なのに、担当の先生も共感してくれて(ちなみに先生はハーバード出身)、今そのように高学歴の人でも、私のような思考に賛同してくれる社会になったのだな、と改めて実感しています。

〈EMIKOさん連載〉
パリからLAへ移住、EMIKOのティーンガール子育て

       
  • 休日のベイクセール

  • 仲のいいクラスメートとベイクセール

  • ホリデーシーズン

          
  • アドヴェントカレンダー

  • アメリカの学校では今、休日の「ベイクセール」が盛んです。ついこの間までは私がお菓子を焼く担当だったけれど、今では娘たちは自分でささっとクッキーやケーキが焼けるようになりました。試食してみると、とてもおいしくてびっくりしました。これも、社会経験のひとつですね。

  • 「ベイクセール」は、アメリカの学校ならではの行事です。先週も仲のいい生徒たちが集まって、自分たちで焼いたクッキーやケーキを並べて「ベイクセールをしました。この日の売り上げは200ドルだったみたいです。

  • 近所にあるキッチン用品店「WILLIAMS SONOMA」も、すっかりホリデーシーズンに変わりました。この時期は、ワクワクしますね。

  • こちらは、アメリカ全土にある人気のスーパー「Trader Joe’s」 で見つけた、犬用のクリスマスアヴェントのカレンダー。中には、サーモンとスウィートポテトで作られた犬用のおやつが入っています。うう、早くあげたい、待ちきれない!