人生の選択肢は、ひとつではないということ

パリからLAへ移住、EMIKOのティーンガール子育て
- 名前
- EMIKO
- 家族
- 17歳と15歳の女の子、フォトグラファーの夫と4人家族
- 所在地
- アメリカ・ロサンゼルス
- お仕事
- モデル、「nanamina」バイヤー、プライベートシェフ
- URL1
- EMIKO (@emikohanawa) Instagram
- URL2
- nanamina
【パリからLAへ移住、EMIKOのティーンガール子育て】
いよいよ2022年ですね。とても未来的な数字だと思いませんか? 2019年からコロナに生活を変えられ、でも少しずつ、それにも慣れてきた頃ではないでしょうか?
アメリカもオミクロン株が猛威を振るっていますが、感染者は多いものの、重症者は少なくて、なんだかカジュアルに娘の友達等も感染しています。学校も閉鎖になるかも、と噂されましたが、今のところ閉鎖はなく、毎週学校でPCRの検査が行われています。下の娘マリナは、今ミュージカルの練習に励んでいます。本番は3月初旬。このまま無事に初日を迎えられることを祈らずにいられません。
ところで、今日本では若い人の無差別殺人が増えていますね。 アメリカでも頻繁に若い人の銃殺事件が起きています。なんだか世の中『キレる』人が増えているみたいですね。え?こんなことで人を殺しちゃうの?っていう、動機が意味不明なものが多くて驚きます。
最近Youtubeで気になる人を見つけました。彼はアスパラガスの農家さんで、最初は家庭菜園の方法などを動画で教えてくれていたのですが、もともと塾の講師をされていたらしく、昨日の動画では中学生の受験について語っておられました。
アスパラ屋仁左衛門 「入試直前だからこそ、お伝えしたい!」
若い子どもたちが抱えているのは、人生の、そして親からのプレッシャーと責任感。私もついつい口うるさく、将来どうしたいの? と子どもたちに聞いてしまいますが、人生の計画は一つではなくて、いま考えている以外にもたくさんの選択肢があるんだよ、ということを教えてあげたいと思います。
受験を控えている子どもたちは、『学校に受かること』がゴールであって、それ以外は『失敗』の人生だと勘違いしている人が多いと感じます。このYoutubeのアスパラ屋仁左衛門さんがおっしゃるように、受験を目指してこれまで頑張っていたことがすでに勲章であって、そこで受かるか受からないかはさほど重要ではない、と。頑張ってきた時間、その努力が彼らの人生にとって自信につながり、次へのステップの後押しとなるんです。
先日の東大の試験場での事件も、加害者は現代の被害者だな、と思いました。プレッシャーに負けてしまって、自分の価値がわからなくなってしまった人。試験に合格することだけが自分の価値を支えていたから、それがなくなってしまった今、生きる希望もなくなってしまった。しかも彼はお医者さんを目指していたとか! こういう価値観の人がお医者さんになるってとても怖い気もします。
大人の社会も、今の時代は終身雇用というものはなくなりつつあります。そして複数の仕事を掛け持ちする人も増えています。私も実際そうです。それはすべて興味のあることをやっていたら、結果そうなった、というだけなんです。私たちは楽しく生きるためにこの地球に生まれてきたのだから、途中でたとえジェットコースターのような急降下があったとしても、それを乗り越えていく力があるはずです。
子どもたちが複数の選択肢のある人生を生きていけるように、まずは親である私たちが人生を楽しんでいる姿を見せなくては、とより強く感じるこの頃です。
〈EMIKOさん連載〉
パリからLAへ移住、EMIKOのティーンガール子育て