シンガポールと日本での子育て14年目にして知った目から鱗の真実とは

Choice

愛が重めの七転八倒の子育て in シンガポール

名前
はずき/HAZUKI
家族
5人(14歳の長男、11歳の次男、8歳の長女)
所在地
シンガポール
お仕事
主フ
URL
Hazuki🇸🇬『簡単ご飯』と『3人子育て日記』

愛が重めの七転八倒の子育て in シンガポール

初めまして。
この度、Bright Choice 連載コラムの仲間入りをしたHAZUKIです。
私は現在14歳・11歳・8歳になる子どもたち、そして夫と共に
シンガポールで暮らしています。

3人とも同じ学校へ行くことになり
ようやくスケジュール管理が楽になる、、と思ったのは束の間、
3人の主張が一人前になって
家の中は遠慮のない5人の人間が共同生活している状態に。

今が一番しんどいのではないか、、、と
目が窪み、コケた頬の自分を
鏡で見る度に思ったりしています。

でも、そんな弱音を吐きつつも
子育てはとても楽しい!

どこまでも私のことを追いかけてきた
小さな頃もそれはそれで愛しい時間でしたが
(今思い出しても、一瞬だけ戻って抱きしめたいと思わずにはいられません!)
そんな子どもたちが皆、主張と個性を持ち始め、
同じ人間から生まれても、こんなにもそれぞれに個性があるのか!と
日々驚きと共に私の彼らへの愛は増し増しです。

それぞれの個性に合わせて
相手を理解しようとすると、話し方も変わってきたりして
もはや、自分が誰だかわからなくなることってありませんか?
私は、まさに今、そんな状態に陥っています。

例えば、
長男はわかりやすく、とても素直なタイプ。
色んな人の意見を聞こうとするし、
聞いた中から自分が納得したことは実行しようとする、一見、コツコツタイプ。
良いかどうかは別として、
評価されたいし、その評価に納得いかなければ
挽回しようとするタイプ。

だから、私はあまり彼の成績を気にしたことがないし、
そこまで「勉強しなさい!」は言っていない、、はず。
とは言え、宿題の未提出が続けば、先生から親にメールが来るので
そのリマインドはしたりしますが、
基本的に、このまま自分で判断して、
やりたいことを見つけて、
行きたい大学を自分で見つけていくんだろうな。。と
思っています。

一方、一方ですね。。
次男くん。。
私のインスタグラムでも
たびたびの奇天烈発言、行動に
優しいフォロワーさんからは「大好きです︎」と
コメントを頂いたりするほど、、
遠目で見ると、愛しいけれど
近目で見ると、火傷する。
そんな子なんです。

成績とか、評価されるとか
そんなことに興味がありません。
興味はいつだって楽しいこと。
自分の本能に大変忠実。
だからと言って、考えないわけではないのです。
独自の発想に満ち溢れているし、機転が効くので
大人との会話にいきなり入ってきて
こちらがどきっとする発言を投げてきたりする。
ただ、、今のこの教育システムにおいて
(まだまだこれから彼自身も変わっていくとは思いますが、、、)
彼のこの輝くものを評価できるような
都合の良いシステムは
今のところ、見つかっていません。

そういうわけで、
次男が私のところに生まれてきてくれて
ある程度育ってくれて、
学校というコミュニティーに所属し
高学年になって思うこと。

人間みんな本当に人それぞれ。
同じ兄弟だからと言って
同じように育てても全然違う。
むしろ同じように育てることには無理がある。

そんな風に思っています。

だから、
次男にとって大学を目指すことは
自分らしく生きることにならないかもしれないし、
わかりません。
手に職をつけるかもしれません。
バイトでお金を貯めて、それを運用しながら
世界中を旅するかもしれません。

本当に、未知。

そして、最後に娘。
今のところ、長男を上回るコツコツタイプ。
三番目は知らず知らずのうちに
お兄ちゃんたちが日々言われていることを
自分ごととして受け止め
かなりの速度で影響され勝手に学んでいる。。

つまりですね、、末恐ろしいタイプです。
きっときっと、彼女こそが大人になって
「あれ? 私は私の思いや考えで生きてるのかな?」なんて
言い出さないか、、私はまだまだ先の未来に対して
今から、戦々恐々としているのです。。
だって、子育ての結果って
40歳以降の、本人たちが家族を持ったりしてから
出始めると言うではありませんか!
恐ろしい。。

ということで、
私は、この3人の通称"動物園たち"に
毎日毎日「視野を広げろー!」と言われている訳なのです。

子育ての場所がシンガポールでよかった。。。
そんな私の、心の本音です。

14年という子育て人生のうち
3年は東京で子育てしましたが
子育てを始めたのも
家族を築き始めたのもシンガポールでしたので
もはや、私のスタンダードはシンガポール基準だったりします。

シンガポール基準、って一体?
それは、
「人は人、隣は隣」

シンガポーリアンと、ひと括りにしても
中華系、インド系、マレー系といるように
多民族国家であるシンガポールは
「当たり前」がありません。

東南アジアのハブでもある
シンガポールは人の出入りが多く、
世界にはこんなに様々な国の人がいるのね、、
はもちろんですが
アジアにはこんなにも色んな国があるのね、と
日々感じて生きることになります。

外国人の受け入れも
割とオープン(細かい見解は色々と思いますが、、)なので
特に差別を受けることもなく
良い意味で
One of themで生きていけます。

カフェの隣のテーブルの方の話も
ほとんど耳に入ってこない。

情報過多になりやすい
このご時世に有難い状況です。

とは言え、学校ひとつとっても選択肢は多種多様。
自分たちの「軸」を持っていなければ
右往左往は必至です。

そういう意味で、
どの家庭も
家族としての歴史やルーツの延長に
未来を据えて
教育や家族としてのあり方も見据えているような
印象があります。

我が家の場合、
私は、留学こそしているけれど
そこは英語圏でもなければ、何かキャリアをと思った訳でもなく
人生をひたすら楽しみに行っただけで
基本的に日本で育ち、中学受験、大学受験をして育ちました。
結婚するまで実家にいましたし、
先を見据えて計画性を持って何かをやる、、というよりは
行き当たりばったり、よく言えば大変柔軟にサバイバルなタイプ。

一方、夫は
生まれこそ日本ではありますが
生後半年からドイツ、イギリス、小学2年生の頃に1年半ほど日本に戻り
その後は中学高校大学も、大学院も、初めての就職先もアメリカです。
アメリカでも現地の学校へ通い、当時は日本人など学年に一人いるかいないかで
それこそ、しっかり差別もあって、、
そんな経験もあってか、
「知的財産だけは自分だけのもの、盗まれない」をモットーに
それが向いていたかどうかは別として
しっかりと競争社会で生きてきたタイプです。

そんなルーツも生き方も違う私たちが親となり
子どもの教育をどうするか。。

それはもちろん
しっかりと実績を残し、計画性を持って、競争社会で生きてきた
夫が主導権を握ります。

私も自分自身の「これまで」と「受験人生」に
疑問が残っていたというか、、
なので、割とすんなり
夫の意見を軸にここまでやってきたように思います。

つまりそれは、、
「将来は、、アメリカにいくよね?」

そんな漠然としたゴールを掲げ
やってきた子育て14年目。

ここにきて
色々と迷いが生じています。
なぜなら、
子どもたちの個性がこんなにまで違うことに気付いてしまったから。
こんなに異なるとは、、予想できていませんでした。
本当に視野が狭かった!

このコラムを書かせていただきながら
私たちの子育ても教育方針もどんどん変わっていくと思います。

読んで下さる皆様に、、
リアルタイムで見守っていただきつつ
我が家のイロイロを参考に、、と言うよりは
反面教師に、そして楽しんでいただけたら
こんなに嬉しいことはありません。

これから、、
どうぞよろしくお願いいたします。

       
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  • シンガポールは香港時間に合わせているらしく、朝7時くらいでこの明るさ。子どもたちが家を出る頃、やっと太陽が昇り始めます。

  • なんて事ないショットですが、好きな1枚。高いビルも多いシンガポール、でもまだまだ広い空を眺められます。

  • シンガポールにいるうちに、どうしても旅したかったニュージーランド。シンガポールは空港が近いので海外旅行がしやすいのです。「旅」は我が家にはなくてはならない家族行事です。

  • 旅に出ると子どもたちをゆっくりと眺められます。後ろ姿に成長を感じ、、喋ると現実を感じるとか感じないとか

  • シンガポールは一年中夏なのはありがたいけれど、正直飽きる時がある! 季節を感じられる旅行中に、私は冬のファッションを楽しんで大満足です。