家族でギャップイヤー?! 両親の決断に、高校生になる長男と下の子たちの反応は
愛が重めの七転八倒の子育て in フランス
- 名前
- はずき/HAZUKI
- 家族
- 5人(14歳の長男、11歳の次男、8歳の長女)
- 所在地
- フランス
- お仕事
- 主フ
- URL
- Hazuki🇸🇬『簡単ご飯』と『3人子育て日記』
【愛が重めの七転八倒の子育て in フランス】
現在、朝の5時30分
私は韓国のインチョン空港にて
この原稿を書いております。
突然ですが
この夏から、フランスにて
家族でギャップイヤーを取ることにしました。
理由は色々とありますが
一番は
『やっぱり、子どもたちとヨーロッパを肌で感じてみたいから』
アメリカで育った夫と結婚した時に
ゆくゆくはアメリカに戻りたい、という話をされていた私は
なんの疑いもなく
『将来はアメリカへ行くもの』と
素直に納得していました。
単に、アメリカで生活してみたかったのもありますが。。。
そんな訳で
長男が高校生になるまでにと
着々とアメリカ行きを進めていたのですが
心のどこかで
あのヨーロッパの独特な雰囲気を子どもたちにも味わわせてみたい
という私の興味本位でしかないアイデアは
いつもいつも心の中にありました。
『アイデアとして思いついたことは、現実となる』とはよく言ったモノです。
世の中がコロナで一色になり
私たち人間の思考も
どこか、より地球に優しく
もっと自然にスローに、と
シフトチェンジするなんて誰が予測していたでしょう?
(そう思ってるのは私だけ?)
しかも風の時代、の到来。
ということで、
私たち家族の思考も
より自然を求めたり
人との距離を求めたり
その分、自己を見つめ、内省することにフォーカスしたり。
決定的になったのは
去年の夏のギリシャ旅行です。
そこで感じた人種の坩堝にいる感覚
多言語が飛び交い
流行とは一切無縁
みなそれぞれに思い思いの好きな格好をし
自分の『WANT』に忠実な感じ。
あ~これこれ、と
フランスに留学していた頃の懐かしい感覚を
私の細胞は覚えていました。
夫も同じことを感じたのか
一気に私たち夫婦は
『ヨーロッパ』を体感し
ヨーロッパで生活したことのある『過去』を
お互いに思い出すことになったのです。
子どもたちへのプレゼンは
意外とさっくり、承認されました。
どちらかと言うと
現状に少し飽きていた長男は
なんだかよくはわからないけれど
新しい場所、というだけで
ちょっとワクワク
次男と娘に関しては
もっとよくわからないけれど
まあ、これまでも移動してばかりの人生だから
次のチャプターってことね?的な感じで
あっさり納得。
そのあとは
流れができて
どんどん進んでいった
このギャップイヤー計画です。
ここまでトントンと来たものの
やはり『教育』だけが
引っかかっていた夫。
ギャップイヤーを取ることで
長男の教育に遅れが生じるのではないか、、と
そこはやはり、危惧していました。
でも、一方で
なかなか自分の意思が強い長男に
夫自身がこれまでの経験で
『良い』と思う教育を、暗示のようにかけていくのも
どこか限界を感じていました。
そこで長男へ3つの提案をし
自分で選ばせることに。
1)アメリカへひと足さきに行き、ボーディング
2)オンラインスクールでフランスにいながら、アメリカの高校の単位を取得(入学予定のアメリカのプログラムと一緒)
3)フランスの現地のインターナショナルスクールへ入学(国際バカロレア - IBシステムなので入学予定のアメリカの高校とはプログラムが異なります)
長男が選んだのは2)のオンラインスクールでした。
理由としては
アメリカへいずれ行くのなら
そこはスムーズに移行できるよう
準備をしておきたい。
でも、家族とはまだ一緒にいたい。
おお、まだまだ家族と一緒にいたいとは
可愛いやつめ。とニンマリした私です。
オンラインで集中できるということは
以前、夏休みにとった
オンライン講座で実証済みだもんね、できるできる。
結果が出る前から
親子で行ける気満々で
入試に臨んだ
おとぼけ親子です。
結果から言いまして、、
落ちました
落ちるってあるんですね。。
いや、普通はなくて
長男が落ちただけかもしれません。。
とにかく
憧れのオンラインスクールに行けなくなってしまった
長男は、それでも家族と一緒に行きたい。
フランスというまだ住んだことのない国に住んでみたい、
ということで、
フランスのインターナショナルスクールへ行くということで
路線変更
この夏から
ミドルスクールに通うことになる次男なので
先生の目が届くことを願い、小規模で、
少しでも心の安定が保たれるように、、と
次男と娘の二人は同じ学校で
フランスのシステムをとった
お休みの多いインターへ
通うことになりました。
もちろん、それぞれの学校のモットーなど
目を皿のようにして調べた上での決定ではありますが
教育のブレブレ感は否めません。。。
でも、それもまた人生で
予想外の結果になった時は
素直に受け止めて
新しいチョイスを前向きに捉え
そこに意味を見出すことも
人生では大切なことかなと思う次第であります。
フランスという
一筋縄では行かない国で過ごすと決めたことも
『人生は思ったように行かない』を
敢えて、体験しに行くようなモノです。
そして、
このギャップイヤー
私のただのアイデアに留まらず、
実現するに至ったのは
次男のおかげでもあります。
従来の学歴社会に全く合わない
合わせない次男のおかげで
『知能は一つじゃない』ということを
私は教えられました。
アメリカの心理学者である
ハワード・ガードナーという方が
提唱している8つの知能、
「人間は誰しも複数の知能を持っている。
人によって、
この8つの中の
ある知能が強かったり、
ある知能が弱かったりする」
という考え。
よりリアルにそのことを
教えてくれたのは
次男の存在です。
3人の個性豊かな子どもたち
その個性にもっともっと目を向けるための
この『私たち家族のギャップイヤー』
いっぱい寄り道して
いっぱい転んで
その度に立ち上がって、
子どもたちだけでなく
私たち大人もスムーズに行かない生活の中で
『自分は何が好きなのか?自分はどうしたいのか?』を
しっかり見つめる時間にしたいなと思います。
さあ、ネクストステージへ
TAKE OFF!!
<HAZUKIさん連載>
【愛が重めの七転八倒の子育て in フランス】