目から鱗、の長男の夢|夢と本気で向き合うことで精神的にも成長
愛が重めの七転八倒の子育て in フランス
- 名前
- はずき/HAZUKI
- 家族
- 5人(15歳の長男、11歳の次男、8歳の長女)
- お仕事
- 主フ
- URL
- Hazuki🇸🇬『簡単ご飯』と『3人子育て日記』
【愛が重めの七転八倒の子育て in フランス】
明けましておめでとうございます。
今年も、『ドタバタ我が家のリアルな日常』を
お届けして参りますので
どうか温かい目で見守って頂けましたら嬉しいです。
改めまして、
本年も何卒よろしくお願い致します。
さて、そんな
是非とも皆様に温かい目で見守って頂きたい
事件が我が家におきました。
あれは、遡ること昨年末の長男の誕生日。
フランス生活を一旦ストップし
ビザの手続きで日本に一時帰国を余儀なくされていた
あの先の見えない、メンタルが試された時期。。
まさか、長男の誕生日まで日本でお祝いする事になるとは
大変不本意だった私。
でも、神様はやはり、
必要のない試練は私たちには与えないようです。
全ては、導かれていたのね、と
今となっては思います。
なぜなら、
日本で長男の誕生日を迎えたからこそ
得られたことがあったからです。
私の両親、姉家族も集まっての
長男の誕生日会。
こんな風にみんなでお祝いするなんて
初めてだね~なんて言いながら
姉が長男に
「将来なりたいものとかあるの~?」なんて
何の気なしに、お茶を啜りながら聞いたのです。
私はすっかり「まだ決めてない~」とか
言うのだろうな、なんて
思いながら、聞いていたら
「プロのサッカー選手。」と長男。
え??えええ???ええええええ!!!!!!
私も夫も予想だにしない答えに
長男を二度見です。
「え? そうなの? 本気で言ってる?」
大変失礼、かつ、正直なコメントをしてしまう私。
隣の夫は発する言葉さえも失っていた模様。
「フランスやポルトガルで、生で試合を見るごとに、
あのピッチに立ちたいと強く思うようになった。」
なんという台詞。ドラマか?
でも、長男の目は落ち着いていて
真剣そのもの。いや、ちょっと照れ笑いして大きな前歯が出てたかな。。
ともかく、
その日は、そうなんだね~!なんて
外野も盛り上げてくれて(とっても現実思考、「土の時代」代表の私の両親若干2名はやや顔が引き攣っておりましたが。。)、お開きとなりました。
まさかの
突然の「プロサッカー選手になりたい宣言」
そのまま有耶無耶にする訳にいきません。
ここは長男の人生にとって
大切な大一番だという感触が確かにありました。
「本当になりたいと思って、本気で向き合ったら絶対になれる、とママも思う。サポートするから、とことん頑張りなさい。なれなかったとしたら、それは諦めた時だけだよ。諦めなければ絶対になれるから。」
と、真顔でお伝えさせて頂きました。
勿論、「ピッチに立ちたいと思った」なんて
ドラマに出てくるセリフみたいだったなと思う私がいなかったかと言えば、それは嘘になるし、
その夢は絶対に手に入る!なんて盲目に思っている訳ではありません。
でも、それ以上に
たとえ家族とはいえ、あれだけの人がいる前で
夢を口に出した長男の勇気を讃えたいし、
15歳になった彼の中にしっかりと存在している、純粋な心を応援したい私がいました。
夢を教えてくれたことが、純粋に嬉しかったのです。
そこから、
私たちの先の見えないビザ手続のための日本滞在は
しっかりと目的を持ったものになりました。
日本でできることはないかを探す探す。。。
純粋な15歳と、純粋に信じる母親に
神様も味方してくれて
程なくして、
ブラジルでプロ選手として活躍された方に(日本人としては二人目だそうです。)
プライベートレッスンを受けられることになりました。
満を持して迎えた
プライベートレッスンの日。
緊張した面持ちで向かった長男です。
そこで
コーチに言って頂いたこと全てが
その日から今日に至るまで
長男が続けていることになります。
コーチがおっしゃった
「とにかくマインド、マインドを変える」
「こだわる」
スポーツに限らず
人生に通じて言えることで、
実体験を持ったコーチから発せられる言葉は
全て温かく、厳しく
コートの外にいた私までも
身が引き締まる思いがすると共に
胸が熱くなったほどです。
プロを目指すなら
この「マインドを変えて」「丁寧に、こだわる」
プロフェッショナルでありたい
という真摯で純粋な心。
長男がその日以来
お世話になったアカデミーの選手皆が持っているモノでした。
そしてそれは
とても美しく、
私には輝いて見えました。
長男がそれを持ち続けていてくれたとしたら
それ以上に嬉しいことはありません。
色々なサッカー哲学があると思うのですが
私たち親子にとっては
出会うべくして出会えたコーチ、
そして、親子ともに
頂きたかった言葉の数々だったと思います。
夢を語ることは
時々気が引けることかもしれません。
でも、
語らなければ
人生は始まらないのだと気付かされます。
事実、
「サッカー選手になりたい」と言ったその日から
長男にとって
日常の全てがやっとやっと「自分ごと」になったように
私には感じられたのです。
日常の全てを
自分の掲げた夢のために
どうクリエイトしていくか。
何を削ぎ落とし、何を優先するか。
サッカーの技術を磨くことはもちろんですが
その技術の向上も
健康な心と身体があってこそ。
生活リズムを整えることも
必要な栄養素を身体に取り入れることも
口に入れるものが一体何なのか把握することも
技術を磨くことと
同じくらい、とても大切であるということ。
そして、コーチとコミュニケーションを取るために
言語力もおろそかにする訳にはいきません。
全ては
プロのサッカー選手になるために。
そして、もっと言うと
自分が具体的に思い描くプロのサッカー選手になるために。
全てが繋がって
長男の思考がよりシンプルになっていくのが
側で見ていて
手に取るようにわかりました。
とはいえ、まだまだ15歳
誘惑はそこいらにあって
揺れることがない訳ではありません。
でも、そんな時も
まず絶対的に優先するのは
自分の夢なのだから、、と
紐解いていくと
自ずと自分の行動は導かれていきます。
夢と本気で向き合うと決めたことで
思考の整理方法が
とてもシンプルになったように感じます。
それは親子ともに。
「大切なのは自分の心の声を聞くこと」
これは
私が常々子どもたちに伝えていて
私自身大切にしていることでもあります。
もし本当に、
長男が言ったように
「ヨーロッパに来たことで」彼の夢が具体的になったのだとしたら、、、
このギャップイヤーに踏み切った甲斐があったと言うものです。
前回のコラムでも書かせて頂きましたが
国を変えることは
またゼロからのスタートであり
一進一退は避けられません。
でも、
たとえ、ゼロからのスタートだとしても
ゼロになる前には
確実に積み上げてきたものがある、と言うことを
忘れないでいたいし、
そんな風に、人生を
子どもたちと歩んでいきたいと思います。
積み上げてきたものがあっての
ゼロスタート。
破壊と再生です。
そういえば、
娘が習っているアートの先生がおっしゃっていました。
壊すことを怖がっていては
何もアートは生まれないのだと。。
私たちのアートという名の人生は
ここにきてやっと始まったのかもしれません。
長くなりました
今月ご紹介する予定でした、
子どもたちの学校にいる、パワフルペアレンツについては
次回、ご紹介できればと思います。
to be continued..
<HAZUKIさん連載>
【愛が重めの七転八倒の子育て in フランス】