意外と知らない!? 初心者に役立つ、夏キャンプ4つの心得を教えます!

キャンプインストラクター、ヒャクタロウのアウトドア育児
- 名前
- ヒャクタロウ / Hyakutaro
- 家族
- 4人(6歳の男の子、1歳の女の子)
- 所在地
- 東京都/山梨県甲府市
- お仕事
- キャンプインストラクター
- URL
- hyakutaro_Instagram
- URL1
- 原点回帰オフィシャル
【キャンプインストラクター、ヒャクタロウのアウトドア育児】
梅雨が明ければ......。はい!そうです!夏キャンですね!
夏キャンに備えてちょっと知識の準備もしておきましょう。
夏のキャンプ。
私自身、1年を通じてやはりいちばん楽しいと思うキャンプシーズンです。
それはなんといっても、開放に重ねて開放できるということに尽きます。
ただでさえ大自然の中にいて開放感に浸れるのに、さらに服装も開放できるこの「W開放感」がたまりません!
ただ、それはいろいろな対策や心構えがあってできること。
今回は、思いっきり夏キャンを楽しむための4つの対策を書こうと思います。
これさえ心構えしておけば、あとは夏を楽しむだけです!
まずひとつ目は、日焼け(紫外線)対策です。
子どもの紫外線対策のポイントは、紫外線を浴び過ぎないようにすること。
紫外線は、子どもの健やかな成長のためには適度に浴びることが必要といわれています。それは紫外線を浴びると骨の健康を守るのに必要なビタミンDの合成が促進されるためです。
ですが、子どもの肌はとても敏感。なので紫外線の影響をとても受けやすいので、日中に紫外線を浴び過ぎないように工夫することが大切です。
ちなみに、豆知識ですが、日焼けに関係する紫外線の種類はふたつありまして、ひとつはUVAで、もうひとつはUVB。
・UVA(紫外線A波)
UVAは地表に達する紫外線の大半を占めていて、日焼け後の肌が黒くなるのは、このUVAの影響。UVAは波長が長いため、肌の奥の真皮にまで届き、コラーゲンやエラスチンといった肌にハリや弾力を与える組織を生成する細胞にダメージを与えるといわれています。
なのでUVAを浴び続けると、シワやたるみといった肌の老化の原因に! まあ子どものうちはそこまで気にすることはないとは思いますが。笑
・UVB(紫外線B波)
UVBは、UVAよりも波長が短い紫外線で、肌の表面までしか作用しませんが、肌にさまざまなダメージをもたらします。紫外線を浴びた後の肌が赤くなったり、ヒリヒリしたりして炎症を起こすのは、UVBの影響。また、日焼け後にはメラニンの増加で、シミやソバカスの原因に!
これらの日焼け(紫外線)対策は、日中こまめに日陰で休憩を取ること。日陰では紫外線の量は半分になると言われています。
また、つばの広い帽子も良いですね。つばの広い帽子だと、顔や首など広い範囲を紫外線から守ることができます。(あまり良いデザインの帽子ってないですけど......)
ふたつ目は熱中症対策です。
子どもは汗をかく機能が未熟で、暑さを感じてから汗をかくまでに時間もかかるため、汗による体温調節機能が十分ではなく、身体に熱がこもって体温が上昇しやすくなりがちです。
大人は身体が熱く火照ったり、のどが渇くなどの身体の異常を感じて、発症した段階で適切に対処できるのでまだいいのですが、子どもはそれらを正確に伝えることができずに症状が進行してから後でわかるなんてことが多いです。
うちの息子もついつい遊びに夢中で水分補給を忘れてしまい、頭痛を訴えたり、頭がぼうっとしたりすることがありました。なので、対策としては発汗によって失われた水分を補給することが大切です。本人がのどの渇きを訴えたときにはすでに多くの水分が失われている可能性があるので、のどの渇きを訴える前にこまめに水分補給をさせましょう!
3つ目は、キャンプ場の気温差です。
たいていのキャンプ場は標高が高かったり、海キャンプでも湿気のある風が強く吹いたりします。そのため、昼間は暖かくても陽が落ちると急激に気温が下がるのです。天気予報でキャンプ場のあるエリアの気温を調べても、キャンプ場は観測地点より標高の高い場所にあったりして、事前に調べた気温と違うことがよくあります。
半袖半パンで余裕と思っても、夜は冷えます。夏でも薄手の防寒対策は必要になります。また、寝袋(シュラフ)選びも注意が必要です。シュラフは、夏季用、3シーズン用、真冬用、オールシーズン用と大まかに種類が分かれています。夏季用を買ってしまい、高山でのキャンプの場合、予想以上に寒くて夏なのにガクブル...なんてことが起こることもありますので、シュラフ選びも注意しましょう!
4つ目は動物と虫!
以前、息子と朝、気持ちよく冒険を兼ねて森を散歩しに行きました。息子が元気に走って先を行き、小さい穴を見つけました。興味本位でその穴の中を覗こうとしていました。思わず「おい!!」と大きな声で止めようとした瞬間、穴からヘビが飛び出してきたんです! 息子は私の声にびっくりして、その反射でのけぞったので、間一髪噛まれませんでしたが、冷や汗をかいたのを覚えています。
キャンプ場はもちろん自然の中。危険な動物や虫もいます。特に縄張りなどが侵されたと判断した動物や虫は、人間を攻撃してきます。森の中を歩く時はなるべく小枝などで草を払ったりして歩きましょう。また、蚊も朝方、夕方にメスの蚊が飛び回りますね。アブやブヨは水浴びなどで身体が濡れている時にまとわりつく習性がありますのでご注意を。
そのほか、ハチやマダニ、ムカデにも注意が必要ですが、虫除けスプレーを使用することが多いと思います。最近はさまざまなオーガニックの虫除けスプレーが販売され、浸透してきましたが、まだまだ市販の虫除けスプレーは、殺虫成分、農薬成分が配合されてるものも多いので、なるたけ、肌には直接噴霧しないで、服の上からにしましょう!
今回4つの夏キャン対策を書きましたが、知識として入れておいて、あまり心配することなく、とにかく勢い任せで自然に繰り出しましょう!
夏の開放感の中で子どもたちの成長を思いっきり伸ばすことができる夏キャン!
いっぱい行きましょう!!!!
〈ヒャクタロウさん連載〉
キャンプインストラクター、ヒャクタロウのアウトドア育児