親子キャンプで子どもの知的好奇心を満たす知識となる図鑑も一緒に!

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キャンプインストラクター、ヒャクタロウのアウトドア育児

名前
ヒャクタロウ / Hyakutaro
家族
4人(6歳の男の子、1歳の女の子)
所在地
東京都/山梨県甲府市
お仕事
キャンプインストラクター
URL
hyakutaro_Instagram
URL1
原点回帰オフィシャル

キャンプインストラクター、ヒャクタロウのアウトドア育児

昨今のキャンプブームで、
「もうキャンプには慣れてきた!」
という方も多いことでしょう。
実際、テントを買ってキャンプするようになって2、3回行けばだいたい慣れてきますよね。

子育てにフォーカスすると、親子でキャンプに行くだけで子どもにものすごくいい影響があることは、今までも何度も言ってきました。

今回はそこに「図鑑」をプラスして!というお話です。

何か新たな経験をするときに、事前の知識があるのとないのとでは、得るものがまったく違いますよね?

例えば、うちの子どもは「あっ!カミキリムシだ!」と大はしゃぎします。
「え? でもこの模様......あっ!ゴマダラカミキリだ!」
なんて、あらかじめ図鑑を見ていたら反応できますね。

あっ!てなった時に、それが何かを知っているというだけで、その後の行動がまったく違います。

「それ知ってる!」
「ボク(ワタシ)にはわかる!」

というような高揚感、満足感、自慢は子どもたちのテンションと知的好奇心を最大限に上昇させてくれますよね。
それが子どもたちにとっては生物への興味関心につながっていき、おのずと世界がパッと広がるのです。

どんなフィールドでもそうですね。

お花なんかはわかりやすいです。日本の野山などは一年中なにかしら咲いていますから、その知識が活かせます。
キャンプ場は標高の高さによって、そこに生えている草木の種類が変わっていきます。

そういったときには、
「ほら!ここのキャンプ場はすごく高いところにあるから、草が違うよね!シダが生えてるよ!笹みたいなのも生えてる!海のキャンプ場にはなかったね。図鑑で見てみようよ」と声をかけます。

そうすると、子どもたちは
「あ、確かに!見てみよう」
と、その場で興味から行動に変わっていきます。そしてそこから得られたものが知識になるのです。
図鑑の力ってすごいですよね~!
それをキャンプに持って行くのがおすすめです!

最近の図鑑も持ち歩きに便利な携帯タイプのものが発売されています。
そんな軽い図鑑を持って行くと、チョウチョウを見つけた時でも、
「なんだろう?あのチョウチョウ!図鑑で調べてみよう!」
となり、生きた知識がその場でリンクしていきます。

虫、魚、貝殻、動物、なんでもです!
本物、実物を見て、その場で調べる学びは、普段の学びとはまるで違うものになります!
子どもはそう言った生の経験、生の知識などは結構強く覚えているもので、家に帰ってもずーっと図鑑を眺めて、キャンプ場の余韻に浸ったりしていますね。

もちろん、どんな図鑑でもいいですね!
息子の場合は恐竜が大好きだったので、以前、もっと小さかった頃は恐竜図鑑を持っていきたがりましたが、さすがに恐竜の足跡は見つけられませんでした...汗
でもそこから化石に興味がいき、今では宝石や石に興味が続いていて、よい学びとなっています。

何に興味を持つかわかりませんね!

とにかく親子キャンプに、ちょっと知的に「図鑑」を持って行くと、キャンプ場でのアウトドア育児がそのまま生きた学習につながっていきます。

なので僕は親御さんによく言います。
「図鑑はお金を惜しまずにどんどん買って!」と。

せっかく大自然の中に行くのですから、環境や生物多様性を知るよい機会です。
自然体験の価値がいっきに上がります。
次回からは図鑑を持ってキャンプに行きましょう!!!


〈ヒャクタロウさん連載〉
キャンプインストラクター、ヒャクタロウのアウトドア育児

       
  • 虫かごを囲んで、皆で観察

  • 昆虫図鑑に熱中

  • 河原でその日の計画を立てる

          
  • ニホンカナヘビを捕まえた!

  • 息子のお気に入り、石の図鑑を持参して

  • 食べられる野草探し

  • 捕まえた虫をかごの中に入れて、様子を観察しているところ。こんな時に図鑑があると虫の名前はもちろん、どんなところに生息するのかなどもわかるので重宝します。

  • 小さな子どもでも持ち歩きできるサイズの図鑑はキャンプにぴったりです。字がすべて読めなくても、絵から自分がどんな虫を見つけたのかわかるのも図鑑のいいところ。こちらの図鑑は『昆虫 (小学館の図鑑 NEOポケット)』。

  • 図鑑とともに文具類もあると便利です。息子は河原でなにやら今日の予定を紙に書きながら考えているようでした。

  • その場にいたら、ぎゃっ!と言いたくなるかもしれませんが、ちょっと我慢してください。都会ではなかなか見る機会のない生き物に触れ、その生き物に対する知識を身につけるのも貴重な学びの機会です。

  • 「岩石・鉱石・化石」の図鑑は、息子の大のお気に入り。恐竜から始まって、化石、そしてさまざまな石へと興味が広がったのも図鑑のおかげです。車の中でも読んでいました。

  • 草を取ってどうするのかと思いきや、図鑑で得た知識を使って、タンポポの葉など食べられる野草をお友だちと採取していました!