暖かなログハウスで過ごす、我が家のクリスマス
子どもの未来をクリエイトする、国際政治学者の個性派子育て
- 名前
- 三浦瑠麗 / Lully Miura
- 家族
- 3人(9歳女の子)
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- 国際政治学者
- URL
- 三浦瑠麗(@lullymiura) Instagram
都心のライトアップが11月半ばに始まると、街はクリスマス気分に満たされます。
わが家はいつも、六本木ヒルズの大屋根プラザのクリスマスマーケットを覗きます。このクリスマスマーケットは、もう今年で14年目を迎えるそうですが、ドイツのクリスマスマーケットの気分を楽しめるもので、こうやって寒くなってきた時分に屋外でソーセージやホットワインをつまむのもいいものです。
アメリカでは、クリスマスの準備は感謝祭の週末が終わってから始まります。夫の母の故郷ノースカロライナの家族たちは、チェコからやってきた移民がオールド・セーラムの街を築いたこともあって、キャンドルを手にモラヴィア式の教会を訪れてクリスマスの行事をするそうです。オールド・セーラムの街並みは、入植地で築かれた小さくてかわいらしいレンガや石造りの建物が、歴史的建造物として移築され保存区域になっています。今年こそクリスマスに、ウィンストン・セーラムを訪れると約束してから、もう何年も経ってしまいました。アメリカはコロナ禍の被害が大きいこともあって、今年は制約の多いクリスマスでしょうが、家族の大切さを常にも増してかみしめるホリデイになることでしょう。
娘は毎年、別荘のある軽井沢でクリスマスを迎えるのを楽しみにしています。これまでさまざまなものをサンタさんにお願いしてきましたが、いずれもいい思い出です。6歳のクリスマスは布製のテントをもらいました。7歳のクリスマスは、「ラムネをたくさん」と、彼女が創業する予定(?)の「ホテル山猫」のレストランの予行演習用の「使い捨ての食べ物持ち帰り容器」。山猫のイラストとともに、「やまねこ」というレストラン名も印刷してありました。
私がちいさいころ好きだった、マウリ・クンナス作『サンタクロースと小人たち』(偕成社)の絵本は、娘も愛読しているのですが、そこでは、小人たちが工場でさまざまなクリスマスの贈り物を作っています。
昨年の8歳のクリスマスには、山猫が印刷された文房具箱や、クリアファイル、レポートパッド、トートバッグ、そして金や銀のインクパッドとともに山猫のハンコをもらいました。ママが持っていないスペシャルな山猫グッズをもらった娘は、大事に大事に使っていて、なかなかハンコを貸してくれません。
今年は...というと、どうやらC・S・ルイスの『ナルニア国物語』シリーズにはまっているせいか、思いを込めて放てば必ず当たる「魔法の弓矢」が欲しかったようなのですが、それは(危険なので)あきらめて、デパートの文具売り場で目にした特大の「ファーバーカステルの色鉛筆セット」を頼むことにしたようです。最近では、娘との交流はほとんど猫の話題にジャックされていて、猫図鑑で学んだありとあらゆる猫の特徴を教えてもらいながら、デッサンを描かされています。なので、ぶじ贈り物が届いたら私が色鉛筆を使わせてもらう機会も多そう...です。
わが家のクリスマス・イブのメニューは、義母にならってローストビーフをつくるか、あるいは鶏の丸焼き。今年のリクエストは鶏です。丸鶏はオーブンで焼くだけの時もありますが、楕円形のストウブの鋳物鍋で、グレービーと煮込むようにしてゆっくり低温調理してもおいしいです。
【丸鶏のグレービー煮込み】
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ブイヨンは、鶏ガラ、セロリ、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎなどの香味野菜を使って手作りするのですが、気長にちょいちょい小鍋を覗いて灰汁を濾すことさえ忘れなければ、そんなに難しくはありません。
丸鶏は、塩胡椒を擦りこんでから詰め物をします。
詰め物は、深めのフライパンにオリーブオイルで玉ネギ半分、ニンジン半本、セロリ茎1本のみじん切りを炒め、ニンニクの刻んだものやタイムなどを加え、お米とブイヨンを加えて調理し、味を調えます。
炒めた詰め物に、生のローズマリー、タイムを加えて、鶏のおなかに詰めます。
ストウブの鍋で表面に焼き目をつけます。
焼き目をつけた丸鶏に、作っておいたブイヨン、塩、半割にした玉ねぎやセロリ、ニンニクを加えて、ストウブを火にかけるか、あるいはオーブンへ。
ゆっくりと調理して火が十分に通ったら出来上がりです。
仕上げは、鶏を大皿に取り出して、鍋に残ったグレービーを濾し、市販のビーフのブイヨンと醤油を少々、白ワインを足して煮詰め、塩胡椒で味を調えたのちに火を止めて、生クリームを少量入れて、鶏にかけていただきます。
焼いただけの鶏よりも見た目は悪いですが、しっとりとします。
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寒い外を眺めながら毛布にくるまって、マシュマロを載せたホットチョコをいただいたり、長い映画を見たり。クリスマスをおうちで暖かく過ごすのが、いまから楽しみです。