ハワイの学校行事「レイデー・セレブレーション」で、伝統文化体験

Choice

ハワイ、オアフ島を拠点に自主性を伸ばすのびのび子育て

名前
マイコ・アイゾン
家族
9歳と6歳の男の子を育てるママ
所在地
アメリカ・ハワイ
お仕事
メディアコーディネーター、ライター
URL
Maiko Izon Instagram

ハワイといえば、世界有数のリゾート地。世界中から訪れた旅行者たちが、ホテルに到着するとパープルピンクの蘭の花で作られたレイで歓迎されるのがイメージですね。レイは、旅行者を歓迎するだけでなく、誕生日や記念日のお祝いや、卒業式などの季節行事や、送別、お葬式などさまざま場面で贈られる伝統的な習わしのひとつとして、ハワイの人々の暮らしに深く根付いています。

そんなハワイの人々の暮らしに日々花を添えてくれる「レイ」を讃えて、「May day is Lei Day in Hawaii」というフレーズで、ハワイでは毎年5月1日のメーデーを「レイデー」とし、ハワイ州各地で祭典が行われます。子どもたちが通う公立校でも、レイデー・セレブレーションは、学年ごとに決められたフラの題目を1年かけて練習し、保護者や先生も協力しあって衣装や舞台の飾り付けの準備をする一大イベントなんです。

実は私たちは、昨年、一昨年と、私の仕事の都合で子どもたちを連れてこの時期に日本に帰国していたので、この一大イベントを欠席していたのです。今年は日本に帰る予定もなく、今年こそ! と、楽しみにしていたのですが、コロナ禍の外出禁止生活......。残念ながら校庭でのイベントはかないませんでしたが、せっかくだからと、イベントの指揮を取っているフラと音楽の先生が工夫をして、バーチャルでのレイデー・セレブレーションが実現しました。

ハワイ生まれ、ハワイ育ちの長男と次男にとって、フラやレイは彼らの生まれ育つ文化の一部。特に子どもたちが通っている小学校では、ハワイの伝統文化やサステナビリティなど、伝統や生活に根付いた教育に力を入れているので、日本から来た私では教えられない、伝統文化の真意を学校を通して学び、身に付けられるのは本当にありがたいと感じる行事のひとつです。

       
  • イベントのための手作りレイ

  • 記念撮影

  • 家では見ない真剣な顔

          
  • リビングでバーチャル学校行事

  • 子どもたちのフラパフォーマンス

  • レイと子どもたちの成長を讃える

  • 2017年、5月、3年前のレイデー・セレブレーションの早朝。前日に近所を駆け回って集めたプルメリアを使って、針と糸でレイ作り。こうして手間暇かけてできあがった息子へのレイは、いつもにも増して香りもよく気分も上がります。

  • 当時、長男6歳、次男3歳。母が早起きして作ったレイを掛けて、イベント前に記念撮影。

  • 当時、長男ケコアはキンダーガーテン、日本の年長さん〜1年生の学年。グリーンとブルーのテーマカラーの衣装を着たクラスメートと共に校庭の中央に跪いて、演目の曲が始まるのを待ちます。演目前の真剣な面持ちは、家では決して見たことのない顔。

  • 2020年5月1日。iPadやPC画面では寂しいかなと、Apple TVも使い、リビングのTVでイベントに参加。参加家族は約300組!さすがに300組の参加ともなると、スムーズには行きませんでしたが、公立の小学校がバーチャルでここまでできるのには感心します。

  • 外出禁止生活が始まり、バーチャルでフラの授業を受けているのを自宅で見るまで、我が子がこれほどまで踊れるとは知らず、正直ビックリ。曲が始まり、自然と身体が動く様子を見て、ハワイの伝統文化が学校教育を通して彼らの中に息づいているのを目の当たりにした瞬間でした。

  • 我が家にとって2回目の参加となる学校の一大イベント。今年は次男も加わり、さらには自宅でバーチャル参加という異例の記念すべき日となりました。来年は、学校の校庭で青空の下で見られることを祈って。