食育は故郷の味から!世界中のおいしいが集まるハワイならではの食育

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ハワイ、オアフ島を拠点に自主性を伸ばすのびのび子育て

名前
マイコ・アイゾン
家族
9歳と6歳の男の子を育てるママ
所在地
アメリカ・ハワイ
お仕事
メディアコーディネーター、ライター
URL
Maiko Izon Instagram

日本を離れて20年経つ私の食生活は、もはや和食中心の生活からかけ離れてしまい、「ザ・日本食」に焦がれる事なく暮らしてきました。ハワイという地で母となったいま、息子たちには、日本食が数多く登場し多国籍で幅広いこの島の食文化を知って欲しいと考えるようになり、「食育」を心がけた料理を作るようにしています。

人種のるつぼと呼ばれるニューヨーク以上に、ハワイは多国籍な食文化。日系人が多く暮らした歴史的背景もあり、日本食は「むすび(Musubi)」や「弁当(Bento)」といった言葉としてもハワイの人たちの食生活に浸透しています。また、かつて主要産業だったサトウキビやパイナップルの生産をきっかけに、中国、韓国、フィリピン、ポルトガルなどから多くの移民がハワイに移住し、さまざまな国の食文化が混在しているんです。ポルトガル発のドーナツ「マラサダ」、日本発の麺「サイミン」などは、多くの人が馴染みのあるハワイグルメのひとつですね。それらは、ハワイを訪れる旅行者だけでなく、日常的にハワイの人々が食べるソウルフードでもあります。

実は我が家は、ホストファミリーとして海外からの留学生を迎えています。ホストマザーとしては、英語だけでなくハワイの文化や生活様式、習慣なども体験し学んで母国に帰ってほしいという思いがあり、なるべく夕食は息子たちも一緒に、テーブルを囲むようにしています。ハワイらしい食文化を体験してほしくて、必ず一度は食卓に出すのが「カルアポークキャベッジ」という伝統料理。本来は、土に掘った穴をカマドがわりに一頭の豚を丸ごと入れて、上から石やバナナの葉を乗せて蒸し焼きにする伝統的な調理法で作られる、いわゆるプルドポーク。我が家では、たっぷりのキャベツと一緒に深い鍋に入れてじっくりと煮て作ります。最近は、トマトや玉ねぎとスモークサーモンを和えた伝統の「ロミサーモン」を出してみたところ、こちらも留学生や子どもたちに大ヒット。皆で一緒に食卓を囲む喜びとともに、ハワイ生まれハワイ育ちの我が子にとっては、故郷の味を知る「食育」体験ができたと、喜んでいる母でした。

       
  • 手頃に買えるハワイアンフード

  • 我が家の、「彩りカルアポークキャベッジ」

  • ハワイ料理に欠かせない調味料

          
  • ハワイらしい丼メニュー

  • ハワイ料理は、地元スーパーでも調理済みを手軽に購入することができます。王道はどちらもハワイ発ブランド。カルアポークは「メイズ(May's)」とロミサーモンは「タロブランド(Taro Brand)」を買っています。どちらもそれぞれ$10以下で値段もお財布に優しいです。

  • カルアポークとキャベツに加え、我が家では玉ねぎやマッシュルーム、色味も考えてミニパプリカを入れたり。冷蔵庫にある野菜で合いそうな食材を追加で入れて、中〜弱火で約30分ほど煮込みます。

  • 味付けに使うのは、ハワイアンソルトと液体スモーク。この2つだけで風味豊かになります。時に少しだけごま油をプラス。

  • 野菜もたくさん摂れるので、我が家のハワイ風丼モノの定番メニュー。