この夏、我が家はベトナムを離れることに! 新生活に向けての準備

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ベトナム移住ママの「家族時間を大切にする暮らし」

名前
髙田麻紀子/Makiko Takada
家族
5人家族(夫、9歳男の子、6歳男の子、2歳女の子)
所在地
ベトナム・ホーチミン
お仕事
MASYOME Founder/La Ruche d’Ange代表
URL
Makiko Takada Instagram

ベトナム移住ママの「家族時間を大切にする暮らし」
先日、次男のクラスメイトのお誕生日会に参加してきました。
ベトナムでは、子どものお誕生日会をプレイグラウンドやキッズカフェで開くことが多いのですが、そこでの定番が、マジシャンの登場です。そして、ベトナムのマジックショーでは、ほぼ100%の確率でハトとヘビが登場。そのヘビを首に巻いて記念撮影するのが"お約束"になっています。

今回、次男はキャーキャー言いながらも、初めてヘビを巻きました。お誕生日会のたびに見ているので、少しずつ慣れてきたのかもしれません(笑)。

大人たちは、「Một, hai, ba... dô!(モッ・ハイ・バー...ゾー!)」というベトナム式の乾杯の掛け声で、何度も乾杯をします。ホストのママが率先して一気飲みを促し、グラスが空けばすぐに次が注がれるので、飲むペースもだいぶ早め。こんなに飲んだ子どものお誕生日会は初めてです(笑)。

韓国語、スペイン語、オランダ語......さまざまな言語で乾杯! 
それぞれの国の乾杯の言葉を教え合って盛り上がりました。なかでもオランダ語の「Proost(プロースト)」は発音がいちばん難しかったかも。

「今日はパパに全部まかせて、ママたちは何もしないで飲もう!」
というホストママの言葉に、子どもたちだけでなく、ママたちにも楽しんでほしいという気遣いが感じられて嬉しかったです。また、ママたち全員に花束のサプライズまであり感動でした。ベトナム人のこんな豪快さと優しさが大好きです。

そんなたくさんの思い出をくれたベトナムでの暮らしに名残惜しさを感じながらも、この夏、私たちはベトナムを離れることを決めました。

ホーチミンを離れることが決まってからは、最後に行ってみたかったお店を巡ったり、会いたかった人に会ったりと、目まぐるしい日々。また、ママたちとの大人だけのディナーにも参加。一軒目では終わらず、二軒目まで行っちゃうくらい楽しい夜もありました。
子どもたちも、連日プレイデートやお泊まりで、最後の時間を思い切り楽しんでいます。

また、子どもたちが通っているインターナショナルスクールでは、他国に転校する生徒も多いため、次の環境にスムーズに馴染めるよう「どのように心の準備をすればよいか」を教えてくれるレッスンがあることに驚きました。そこで紹介されたのが"RAFT"という考え方です。

"RAFT"とは、以下のような考え方を意味しています。

「R(Reconciliation)=和解」
後悔やわだかまりがあれば言葉にして整理し、心を軽くして次に進む準備をします。仲直りしたい人がいれば、ちゃんと伝えておくこと。

「A(Affirmation)=感謝や気持ちの表現」
一緒に過ごした友達や先生に「ありがとう」「楽しかったよ」と気持ちを伝えること。小さな一言でも、心の区切りと安心感につながるそうです。

「F(Farewell)=きちんとお別れをすること」
人だけでなく、場所やお気に入りのモノにもきちんと「さようなら」をすること。思い出の場所にもう一度足を運ぶのも◎

「T(Think destination)=次の場所に思いを向けること」
次に行く国や学校のことをポジティブに話題にしていくこと。未来に楽しみを感じられるようにしていくことが大切だそうです。

また、環境が変わっても、毎日の変わらないルーティンを大切にすることも大切だと教わりました。何より、ママが自分のケアを大切にすること。ママは家族のことで忙しく、自分のことを後回しにしてしまいがち。でも、ママの安定が子どもたちにとっていちばんの安心材料になります。だからこそ、ここが一番大事なんです。

まだまだホーチミンでやりたかったこともありますが、次の国での新しい出会いや経験を今は楽しみにしています。

〈髙田麻紀子さん連載〉
ベトナム移住ママの「家族時間を大切にする暮らし」

       
  • クラスメイトのお誕生日会

  • ラストのお花レッスン

  • プリスクール最終日

          
  • 大人だけのディナー

  • 友人たちが送別会も

  • お花に囲まれた幸せな日々

  • ベトナムでは必ずと言っていいほど、お誕生日会にヘビが登場します!

  • ママ友と通っていたお花のレッスン4回コースもこれで最後。とてもセンスの良い韓国人の先生が選ぶ花材が毎回楽しみでした。

  • 娘のプリスクール最終日にはたくさんの思い出がよみがえり、サブティーチャーと一緒に涙があふれました。

  • 息子たちのスクールで出会ったママたちと大人だけのディナー。話が尽きず、あっという間の時間でした。

  • ママ友ではなく、プライベートで仲良くなった友人たちが送別会を開いてくれました。素敵な花束までいただき、うれしかったです。

  • 母の日に子どもたち3人がそれぞれ好きなお花を選んで、ひとつの花束にしてくれました。思い返してみると、ベトナムでの日々はたくさんのお花に囲まれた幸せな時間でした。