「大好き」を追いかける親子の夏。電車に乗って4時間の長旅へ!

自分らしく働き、育てる。暮らしの中で見つける“心の余白”
- 名前
- 山脇道子 / Michiko Yamawaki
- 家族
- 3人家族(夫、6歳の息子)
- 所在地
- 東京
- お仕事
- スタイリスト・クリエイティブディレクター
- URL
- 山脇道子(@MICHIKO YAMAWAKI)Instagram
【自分らしく働き、育てる。暮らしの中で見つける"心の余白"】
1年生、長ーい夏休み。「好き」をとことん楽しむ夏にしよう!と決めた今年、息子の大好きな恐竜に会いに、福井県立恐竜博物館へ行ってきました。
東京から福井までは、新幹線を乗り継いで4時間ちょっと。子どもにとってはなかなかの長旅です。出発前は、長い移動時間をどうやって過ごそうか、途中で退屈して動きたくなってしまわないかな、と私の方が少し心配していました。
でも、そこはもう1年生。そんな心配は必要なかったようで、新幹線の中では恐竜の絵を描いたり、地図を広げて「今はこの辺かな?」と通っている場所を確認したり。窓の外の景色と地図を見比べながら進んでいくうちに、長いと思っていた移動時間もあっという間。
そんな姿を隣で見ながら、目的地に着くことだけではなく、その途中の時間まで楽しめるようになったことに、ふと成長を感じました。
福井駅に到着してからも、旅はまだ続きます。今度はローカル線とバスを乗り継いで、恐竜博物館へ。乗ったことがなかった向かい合わせの4人掛けシートの電車。息子が座った席は進行方向とは反対向きで、「逆に進んでるー」と興奮したり、窓から見える山や田んぼの景色を眺めたり。移動そのものが、息子にとってはひとつのアトラクションのようでした。
そして、ようやく到着した福井県立恐竜博物館。大好きな恐竜が目の前に現れると、長旅の疲れなんてどこへやら。大きな恐竜の骨格を見上げたり、気になる展示をじっくり眺めたり、自分の知っている恐竜を見つけては教えてくれたり。好きなものを前にした子どもの集中力には、いつも驚かされます。
暑さの厳しい夏でも、室内の博物館なら時間を気にせずゆっくり楽しめるのも嬉しいところ。外の暑さを忘れて、親子で恐竜の世界にどっぷり浸かることができました。
そして、楽しみにしていた化石発掘体験も。石をひとつひとつじっくり見ながら、「これは何かあるかな?」と夢中になって探す姿を見ていると、恐竜が好きという気持ちから、化石や地層、その土地のことへと興味が少しずつ広がっているのを感じます。
前回の連載でも書きましたが、子どもの「好き」は、その先にある新しい世界へ連れていってくれるものなのだと思います。
恐竜が好きだから、遠く離れた福井まで行ってみる。地図を見て、自分が今どこにいるのかを知る。初めての電車に乗り、知らない景色を見る。そして本物の化石に触れてみる。ひとつの「好き」を追いかけただけなのに、振り返ってみると、その一日の中にはたくさんの"初めて"が詰まっていました。
博物館を満喫したあとは、福井のおいしいご飯も楽しんで、大満足の一日に。「また冬に来たいね」と約束をしました。
夏とはまったく違う雪景色の福井を見たら、今度はどんなことに興味を持つのだろう。そんなことを考えると、私も今から楽しみです。
1年生の夏休み。
振り返ってみると、今年の夏は何か特別なことをたくさんさせるというより、息子が今夢中になっている「好き」を、一緒に追いかけた夏だったように思います。
好きなものをもっと知りたい、実際に見てみたい、やってみたい。その気持ちがあれば、4時間の道のりだって楽しい旅になる。
これからも息子の「好き」の先にどんな世界が広がっていくのか、少し離れたところから楽しみに見守りながら、ときどき新しい扉を開くお手伝いができたらと思っています。
〈山脇道子さん連載〉
自分らしく働き、育てる。暮らしの中で見つける"心の余白"