"競わず自分らしく!"を大切に幸福度の高い子どもに育てたい

Choice

「机上の勉強よりも実体験!」の子育て

名前
西山美希子/Mikiko Nishiyama
家族
4人(9歳男の子と7歳女の子)
所在地
東京
お仕事
DESCENDANTデザイナー
URL
Mikiko Nishiyama Instagram

「机上の勉強よりも実体験!」の子育て
ユニセフ(国連児童基金)が2020年度に公表した先進38カ国の「子どもの幸福度」を比べた調査によると、日本は「精神的な幸福度」部門でワースト2位だったようです。ちなみに、身体的な健康度は世界一。なんだかとても残念な結果です。
 私が日本で子育てをしていて強く感じることは、子どもが「子どもらしく、そして自分らしく生きづらいのではないかな」ということ。それには、競争主義を高めるような日本の学校教育システムの影響もあるのではないか思っています。

 精神的な幸福度第一位を誇るオランダや上位を占める北欧諸国では、日本と対照的です。子どもたちは、自宅でも学校でも伸び伸びと自由に学べ、個性を受け入れともらえて、自主性を重んじた個人に合わせたペースで学習できます。学力トップクラスのフィンランドの教育システムも、競争原理をあまり取り入れていないことで知られています。

 順位をつけられたり、優劣を決めるクラス分けがあるような塾に、夜遅くまで通うような日本の子ども達は、常に競争を強いられていると思います。競争は、勝者と敗者を生みますが、敗者は自己肯定感を持てないし、勝者は更なる勝者との戦いが、エンドレスに続きます。競争に価値を置くと、常に追い立てられ続け、幸福度は下がって当然だと思います。     

 わたしが自分の子どもたちに何よりも願うことは、幸福度の高い子どもに育つこと。何かが出来ることよりも、そちらの方がよほど大切です。
 親は、子の成長を願うもの。彼らが何かを出来るようになった時に、大きな喜びを感じるものです。けれど、だからといって成長を急かしてはいけない。誰かと比べて競わせる必要もない。
子どもたちには、子ども時代に、自分らしく且つ子どもらしく過ごしてから、大人の階段を登ってもらいたい。わたしはそう考えながら、子育てをしています。

〈西山美希子さん連載〉
「机上の勉強よりも実体験!」の子育て

       
  • 子ども時代に楽しめること!

  • 木登りしてたら・・・

  • 釣りから学べること

          
  • 子どもたちも大きくなってきただけど、いまだに田んぼの中の生き物を見つけて、目をキラキラ輝かせます。子ども時代に子どもの遊びを存分に楽しんでもらいたい。

  • 先日、息子が木登りをしていたら、大人に怒られたそうです。ボールが使用禁止な公園もよく目にします。ちなみに、精神的幸福度のランキング一位のオランダは、公園などの子どもの遊び場が、日本よりはるかに多いんだそうです

  • 誰かと競うわけではなく、ひたすら自分との戦いと自然との対話。そんな時間を持てるから、釣りが好きなんだそう。