好きなことに夢中な息子の大きな成長に母が驚いた2022年夏休み

Choice

「机上の勉強よりも実体験!」の子育て

名前
西山美希子/Mikiko Nishiyama
家族
4人(9歳男の子と7歳女の子)
所在地
東京
お仕事
DESCENDANTデザイナー
URL
Mikiko Nishiyama Instagram

「机上の勉強よりも実体験!」の子育て
今年の夏休みは、海辺で子どもたちと1か月ほど過ごしました。
 特に息子は、東京の子とは思えないほど、海の生活に馴染んでいました。
朝起きたら海に潜り、魚釣り用の蟹やヤドカリを捕まえ、自分で仕掛けを作り、毎日魚を釣っていました。捕まえた魚は自分でしめて捌き料理をして、「命に感謝」と手を合わせて頂き、ある日はヘビを素手で捕まえてきて、焼いて食べてみたいと言ってみたり(さすがに私が却下笑)。

そんな息子の面々を身近で見ながら、たくましく成長したな〜と思いながらも、自然界と生き物の生態を熟知している行動に、ちょっとビックリ。

 息子は、小さい頃からから生き物が好きで、当初はクワガタやトカゲを捕まえては育てて楽しんでいました。
この夏休みに息子の行動を見ていて気づいたのが息子の生き物との接し方は、いつのまにか捕まえて育てて楽しむという域からから出て、生き物の多様な姿や生態について知る楽しさに変化していたのです。

彼はどこに竿をおろせば魚が釣れるかはよく分かっています。
海の波の動きや満ち潮引き潮と生き物の関係性、トカゲがいつどこにいて、どちらの方向に逃げるかなど把握しています。

 我が家で飼っているウーパールーパー。
息子はウーパールーパーをサンショウウオのように陸化出来るのではないかと考えるようになり、自分で研究し調べ、彼独自の方法で育て、いつのまにか我が家のウーパールーパーはエラがなくなりました!
もしかしたら息子の考える通り陸化するのかもしれません。彼は仮説を立て、考え、試して、正解を見つけるのです。

 息子が捕まえた生き物を調理して食べたいと思うようになったのもつい最近のことですが、食べることが目的ではなくて、「知りたい」が根源にあります。
観察をして、不思議に思うことが生まれ、「知りたい」と思う気持ち。
これは立派な生物学です。
この探究心や意欲は、生きていく上で大切なこと。
これからの時代の子どもたちに求められるのは、知識の詰め込みではなく、「何がやりたいか、何ができるか」を考え自分で道を切り開いていく能力。

その源となるのが探求力です。

 息子が夢中になって突き詰めて考えたこの経験は、別分野でも必ず息子の成長に役立つでしょう。

〈西山美希子さん連載〉
「机上の勉強よりも実体験!」の子育て

       
  • 小学生が魚を捌きます

  • 探究心から学問へと進化

  • とことんのめり込ませています

          
  • 将来が楽しみです

  • 釣った魚を自分で捌いて頂くのも楽しみなんだそう。食べたいというよりも、「知りたい」が根底にあり、自分でさばいて食べることにより、長年の「知りたい」が五感でわかって満たされている感じです。

  • 観察して、「なぜこんな形なんだろう」とか、「なぜこんな色をしているんだろう」とか、「なぜここにいるんだろう」という疑問を持って調べて、生き物を理解しているので、息子はカニでもなんでも捕まえるのが本当に得意。そして、気づかないうちに、生物学という学問となっています。

  • 虫を捕まえて育てたり、標本にするステージから生き物の多様性や生態系の不思議に関心を抱くようになって、息子の「知りたい」と思う探究心や意欲が深まったようです。

  • 何かに夢中になって突き詰めて考えた経験って、別分野でも使えるはず。将来役立つでしょう。