子どもが夢を叶えるために、今、親としてできることは

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憧れの地で夢を叶えたワーキングマザーのハワイ流子育て

名前
堀内希珠 / Mimi Horiuchi
家族
4人(夫、3歳と10歳の男の子)
所在地
ハワイ・ホノルル
お仕事
マーケター、サーファー
URL
Mimi Horiuchi インスタグラム

憧れの地で夢を叶えたワーキングマザーのハワイ流子育て

自然と都会が程よく融合し、子どもたちを自分の家族のように迎え入れてくれるアロハに満ち溢れたハワイ子育てに最高の環境!と長年満足していましたが、実は最近大きな悩みがあります・・・

幼児期を終えて来年から中学生になる長男を見ていると、責任感と野心が非常に少ないことです。その理由は、すでにパラダイスで生活していること、そして車での送り迎えが当たり前で、自立心が低いことにあると思います。

自立を促すアメリカ教育と言われていますが、それは子どもに意思決定をさせるというメンタル部分のみにあり、小学1年生からひとりでバスや電車で行動できる日本の子どもたちの方が、時間に間に合わせたり乗り継ぎができたりと、ずっと責任感と自立心を持っていると思います。

また日本では幼少時から塾や習い事が当たり前で、ストイックでコンペティティブな(=競争の激しい)社会が繰り広げられているので、「負けられない」「目標を達成したい」「一番になりたい」など、子どもたちの野心が培われる環境があります。

それに比べ、緩い環境でマイペースに育った11歳の長男は、とても思いやりのある面倒見の良い少年に育ちましたが、野心も責任感もありません。時間に対して緊張感もなく、遅刻ギリギリに着いても焦りません。親としては夢を持って生き、その夢を掴むために励む姿を見たいものです。

けれど夢というのは親が持たせることができないので、母として今何ができるかを考えてみました。

いつか夢を持ったときに、叶えるために欠かせないことは、人の倍の努力をし、強い心を持って継続する、ひと言でいうと「ハードワーキング」です。

倍の努力+継続+忍耐=ハードワーキング

何でも器用にこなせることが裏目に出て、特に目標を抱くことがない長男へ、どのようにハードワーキングを教えられるかを考えました。

(個人差はありますが)ある一定以上の年齢になった子どもは、親が何を言ってもまず反発するけれど、その行動はよく見ています。私も子どもの頃は母の言葉をうるさいと思っていましたが、18歳頃になってから理解できるようになりました。また、母が一生懸命働く姿を見ていたことで、ハードワーキングの習慣が身についたとも思います。

今までは仕事で息子を待たせる時には罪悪感を感じ、iPadやおやつを渡して甘い条件を与えていましたが、これからは仕事内容を見せたり、手伝えることを作り、仕事を振っていこうと思います。

また、長男がこれから必要なスキルを見分け、興味の湧く勉強法を探求したいです。子どもたちは勉強しなさいと言わないと勉強しないけれど、ビデオゲームでは自ら何時間でも遊んでいます。IT革命後の現代社会で特に役立つスキルは、Problem Solving(問題解決)とCreative Thinking(クリエイティブ思考)。今までは前例を参考にする時代でしたが、これからは前例にはないこと、Out of the Box(囚われない)なアイデアがより効果をもたらすように思うのです。

その勉強方法については、次回ぜひシェアさせて下さい。

夢に向かってハードワーキングする、子どもたちの姿を見るのが楽しみですね。

Aloha


<堀内希珠さん連載>
憧れの地で夢を叶えたワーキングマザーのハワイ流子育て

       
  • 歓声を上げたくなるような虹だけど…

  • 親は子どものマネージャー兼運転手

  • 待ち時間はビーチサイドが仕事場に

          
  • 楽しそうなのはいいけれど…

  • 9歳まで住んでいた家の窓からは毎日見事な虹が見えましたが、長男のエンゾは、虹は毎日見えるのが当たり前と思っていたらしく、虹を見てもまったく感動がありませんでした。楽園ボケとでもいうのでしょうか・・・

  • ハワイにはスクールバスがなく、また小学生以下がひとりで公共バスに乗ることも推奨されていないので、親は毎日仕事や家事の合間に子どもの学校や習い事の送り迎えにお大忙し。まるで子どもたちのマネージャーのよう。今日も学校脇の駐車スペースで長男を待つ私です。

  • 子どもたちの習い事の待ち時間に、仕事を再スタート。エンゾは週に3回、海で水球を練習していて、移動時間がもったいないのでビーチや車内がオフィスと化します。近くに机がある時はとてもラッキー。いつか彼が、私のハードワーキングの姿を思い出してくれることを願います。

  • 水球の練習後、プルメリアのヘアアクセサリーを嬉しそうに着けて帰ってきたエンゾ。

    練習中に海の中で見つけたらしく、ずっと頭に着けてプレーしていたそう。楽しいことが一番だけれど、いつも真剣さに欠けているのです・・・