「新しい時代」の大学受験。 志望校に通う長女の場合
家族の幸せの前に自分の幸せを。個性溢れるパッチワーク家族
- 名前
- 大草 直子 / Naoko Okusa
- 家族
- 5人(夫、19歳と9歳の女の子、14歳の男の子)
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- スタイリスト/WEBマガジン『mi-mollet』コンセプト・ディレクター /『AMARC』主催
- URL
- AMARC
1回、その時に心に強く残っていたトピック(前回の喧嘩の話ね)を挟んでしまいましたが、今日は、前々回にアップした受験の話の続きを。長女は、自由で自主性を大事にする学校に小学校から通っていて、高校でもほとんど大学受験対策はなし。そもそも、小学校6年間、教科書なし、通知表なし――という環境で育っている彼女。高校1年生になった頃から、エンジンをかけました。「勉強しなさい」ではなく、「将来どんなことを仕事にしたいのか。変わっても良いから考えなさい。自分のことなんだから、ママにはわからないよ(笑)」と、機会あるごとに声掛け。「自分の好きなことを仕事にしなさい。好きなことでお金を稼げるように、考えてね」とも。そこから逆算。どんな勉強をし、何を学べば、最終的に「やりたい仕事」に近づけるのかを、徹底的にリサーチするように伝え続けました。きっと、その子の性格にもよるのでしょうが、長女はじっくりと論理的に考え、フラットな視点で決定できる子なので、時間をかけて話をしました。学校の特徴、そして彼女の長所を考え合わせると、「おそらくAO入試が合っているだろう」と思っていたので、高校1年生から高い評定を取るようにも言いました。正直、進学校ではないので、評定が取りやすい、というベースもありました。
そうして、AOに焦点を絞り、同じ目標をもって勉強できる友達とAO入試のための塾に通い、準備をスタート。AO入試に絞ることで一般入試の勉強は遅れますが、どちらも取ろうとすると、中途半端になるので、1本入魂で。早めに決めたことで、「記憶型学習」ではなく「論理的に考える」「自分の言葉で話す」訓練ができたのかなあ、と思います。結局3校しか受けず、志望校に合格した彼女。図らずも大学2年生の前半はずっとリモート授業になりましたが、なんだか楽しそうに勉強しています。
ただし、長男は、全く彼女とは性格も違えば、得意なことも違う。学校や学習の環境、将来の夢も異なるので、どうやってアドバイスできるかな、と私自身、今考えています。さらに、今高校3年生の年から、センター試験が廃止されるため、どういう勉強の仕方が必要なのかもドラスティックに変わります。今回だけでは、またもや書ききれなかったので、次回、コロナの恐怖もある、試験が変わる不安もある――そんな中での、私なりの(親の)大学受験対策をご紹介できたら、と思います。