夏休みの家族旅行は、ケニアの大自然で感動のサファリツアー!
「子どもの好き」が最大のモチベーション!な国際派子育て
- 名前
- 佐久間麗安 / Rena Sakuma
- 家族
- 4人 (14歳男の子と12歳女の子)
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- Bright Choice編集長
- URL
- Rena Sakuma (@renanarena0513) Instagram
【「子どもの好き」が最大のモチベーション!な国際派子育て】
「一生に一度は行ってみたい」
今年の夏休みの家族旅行は、そんな思いで、ケニア旅行をアレンジしました。
子どもたちが小6、中2にもなると、大きくなる前に一緒に行っておきたい旅先を考えるようになるもの。ケニアは、もう何年も前から家族で行きたかった念願のデスティネーション。夫の友人の赴任先だったこともあって、「彼のいるうちに」とGW前に一念発起して旅程を決めたのです。
全てが未知の領域だったアフリカ旅行のアレンジは、アフリカ旅行専門のONLYONE AFRICA にまるっとお任せ。日英&スワヒリ語が堪能なトリリンガルのベテランドライバーと、人気の宿泊先をテキパキ手配してくれたので、安心して旅行を楽しむことができました。
一週間かけて広大なケニアの国立公園を巡るサファリツアーは、1日100km~200kmの移動を要する弾丸旅行。日本からケニアまのフライトも長いので、親子共に体力を要します。毎晩クタクタでベッドに倒れこむ日々。
それでも、たくさんの野生動物と出会える「感動」で溢れる毎日は、どの日も鮮明に思い起こせます。
大自然を四方八方から五感で感じる原体験の連続。
今回の家族旅行は、私たちにとって、まさに「一生の思い出」となりました!
さて、アフリカのサファリツアーの鉄則は、「自然の摂理の中で、じっと待つ」というもの。
自然の摂理や動物の生態を崩さないように、私たちは国立公園のルールに沿って動物たちを探しにいって、観察します。
ゾウの移動の時間や、キリンのお散歩の時間、ライオンやヒョウ、ハイエナのご飯の時間に遭遇したら、30分、1時間...動物たちがその時間を生きるのを、ただただ眺めるのです。
夕方は草食動物たちが平原からブッシュに戻る時間。
「ゾウを探しにいこう」
まずは、野生動物の生態をよく知るドライバーの勘を頼りに、動物たちを探しに車を走らせます。「何かいないか」と、私たちは目を凝らしながら辺りをキョロキョロと観察。ハンターの気分です。
「遠くの方にいた!!!」
それは、大きな大きな齢50歳とも思われる雄ゾウ。遠く向こうから歩いてくるのが見えると、ドライバーが「静かに。待ちましょう」とアドバイスをくれました。
その後、30分以上はそこにいたでしょうか。
のそり、のそりと、こちらに向かってきて、だんだんその姿が大きくなって、目の前を静かに通り過ぎてゆく神秘的な姿に、私たちはすっかり魅了されてしまいました。
夕日が沈む頃、宿泊先に戻る私たちと行き違いで、肉食動物が活動を始めます。たまたま遭遇したジャッカルの狩りには、思わず目を覆いたくなる。その日生まれたばかりのトピの赤ちゃんが生殺しにされていくのを、私たちはただ見届けるしかないのです。「そのうちハイエナが横取りするでしょう」というドライバー。そうか、ジャッカルも「いま」しか食べられないのだ。結局のところ、そうやっていまを精一杯生きる姿に、残酷もなにもないのでしょう。
雄大な自然にたくさんの生命が宿り、絶えていくダイナミックなコンテクストを目の前に、自分はなんてちっぽけなんだとも思えてきます。
子どもたちは、サバンナを舞う砂ぼこりをかぶりながら、夢中になって双眼鏡を覗きこむ。それほどに、目の前にある生命の引力に引き込まれていました。
そうやって自然を敬愛し、自然と調和して生きようとするアフリカの人たちに、自然を神聖なものとしてきた日本人の精神に通ずるものも感じられました。
都会に戻れば、ゾウやライオンが動物園の檻に入れられるように、私たちも高層ビルの鉄格子の中に戻るけれど、
動物たちがご飯を探さなくても餌付けされるように、私たちにとってそれは便利で快適な生活だけれど、
自然と繋がるこの感覚は忘れずに、逞しくありたいものです。
また、モノも情報も何でも手に入るいまの時代、心の底から感動したり、息をのむ体験をすることがほとんどなくなってしまったように思われます。
「一生の思い出」というのもまた、なかなか得難いものかもしれません。
そういう体験を、子どもたちとあといくつ共有できるだろう。
日常に戻れば、つい忙しさに気持ちを奪われそうになるけれど、心のどこかに刻まれた夏休みの思い出を糧に、心身をリセットして、新学期をスタートしたいと思います。
追伸:以下、ご参考までに私たちの旅程と、おすすめホテル&レストラン&ショップです。
《旅程》
1日目:ナイロビ空港到着、カレン地区で1泊
2日目:アンボセリ1泊、(※ゾウの聖地。ヌーやシマウマもたくさん。)
3日目:ナイバシャ湖1泊(※たくさんのカバが生息。)
3日目:ナクル湖1泊(※フラミンゴやペリカンがキレイです。)
4-5日目:マサイマラ2泊(※ライオン、サイ、キリン、ヒョウ、チーター、ヌー、ハイエナなど、最も多くの動物に遭遇。)
《おすすめホテル》
Tortilis Camp Amboseli
アンボセリ国立公園に隣接する、5つ星ホテル。ソーラーパワーによる電力を100%供給実現した初めてのキャンプだそう。食事も滞在したホテルの中で一番美味しかったです。オープンエアのレストランからはキリマンジャロ山が臨めます。東アフリカの温かく素敵なおもてなしにも気持ちが安まりますよ。
Karen Blixen Masai Mara
メリルストリープ主演、アカデミー賞受賞作品『愛と哀しみの果て』で著名な、デンマークの小説家カレン・ブリクセンの生きた世界を原体験できるラグジュアリーなキャンプです。オープンエアのレストランから臨むマラ川にはカバが戯れ、夜はキャンプファイアが焚かれ、朝はこの川沿いから大きな太陽が昇ります。
《おすすめレストラン》
Cultiva Kenya
ケニアの高級住宅街 カレンにある大人気のファームレストラン。夫の友人ファミリーとディナーしました。野菜も、お肉も、ワインも美味しい!
Tin Roof Café
最終日のランチで訪れた、ガーデンカフェ。ランチセットのサラダバーが人気。フレンチプレスコーヒーもとっても美味でした。
《お土産ショップ》
Langata Link
種類豊富でセンスのよいセレクトショップで、小物やオイル、バスグッズからケニアのコーヒーまで、お土産探しに困りません。隣接するミニスーパーで買ったスムージーもとっても美味しかったです。
〈佐久間麗安連載〉
「子どもの好き」が最大のモチベーション!な国際派子育て