「親子留学」のための日本での事前準備&現地でのチェック項目は?

Choice

カナダに「教育移住」した私の「母子留学つれづれ日記」

名前
高田さおり
家族
4人家族(14歳と11歳の男の子)
所在地
カナダ・ブリティッシュコロンビア州
お仕事
Study & Stay代表
URL
Study & Stay Instagram

カナダに「教育移住」した私の「母子留学つれづれ日記」

私がカナダへの親子留学を決めた後、日本で行った手続きは主に4つ。「息子たちが通っていた日本の学校から英訳付きの成績表を取り寄せること」「医療機関で予防接種の英訳を発行してもらうこと」「カナダの教育委員会への必要書類の提出」「現地の学校への1年分の学費の支払い」です。

以前の記事でも紹介したとおり、私はSNSを通じて情報収集を行なっていたため、早い段階で日本人の留学エージェント『グローバル・クリエイティヴ・カナダ』に繋がったことで、さまざまな事がスムーズに運びました。

私が依頼したエージェントは、実際にお子さんをカナダの小学校(1年生〜7年生)と中高一貫校(8年生〜12年生)に通わせていたため、学校の情報をリアルタイムに把握していた点もラッキーでした。

そして、この4つの次に私が行ったことが、カナダへ下見に行くための航空券の手配でした。息子たちを連れて移住する前に、彼らの目や肌でも、現地の雰囲気を感じておいて欲しかったのです。しかも当時はコロナ禍前だったので、気楽に渡航計画も立てられました。

ちなみに我が家は2020年9月の入学を希望していたため、その年の2月に息子たちを連れて1週間ほどカナダに渡り、以下の項目をチェックして動きました。

1)小学校を見て回り、印象の良い学校に目星をつける
2)そのエリアのスーパーをチェック。どの程度の日本食が手に入るか、生活必需品がどこでどのくらい揃うかを確認
3)近くのマンションや公園をチェック
4)カナダで銀行の口座開設
5)2つの水泳チームでの体験レッスン

実はカナダでは、留学生が希望した公立学校に絶対に入れるという保証はありません。まず優先されるのは、その地域に住む現地の子どもたちです。毎年4月ごろまでに、教育機関がその学区に住む小学生のいる家庭にアンケートを配り、集計したうえでその学校の定員に達しなかった場合、学校側が留学生を受け入れてくれる仕組みなのです。

私は留学エージェントを通して教育委員会へ3校のリクエストを提出しましたが、息子たちの通う学校が決まるのは5月になると告げられました。

リクエストを出す学校の絞り方もご家庭によってさまざまかと思います。たとえば我が家の場合は、兄弟そろって競泳を習っていたため、エリアを絞る際に優先した事は長男が通う予定のセカンダリーで週に1回、水泳のレッスンがあるという事。また、リクエストした小学校はいずれもそのセカンダリーに近く、多少距離があったとしても私が車で送り迎えできる範囲の所でした。

一方で、車を利用しないご家庭の方は、駅に近い学校を希望されることが多いようです。また、アジア人が多い学校は比較的教育水準が高く、保護者も子どもたちに習い事をいくつか掛け持ちさせるような熱心な方が多いように感じました。

こうして、私はカナダへの親子留学の準備を進めていったのです。

〈高田さおりさん連載〉
カナダに「教育移住」した私の「母子留学つれづれ日記」

       
  • 日本語で書かれた学校案内

  • 教育委員会のパンフレット

  • セカンダリーの学校見学

          
  • 建設中のマンション

  • 下見期間中のお楽しみ!

  • ホールフーズマーケット

  • バーナビー市の教育委員会の留学生向け学校案内には日本語で書いてあるパンフレットもあり、初めて見た時は驚きました。ただ実際にカナダに行くと、教育委員会の方とのやり取りは英語がメインとなります。でも困ったときはエージェントの方が日本語でサポートしてくれるので安心です。

  • 学校ごとの特徴が書かれた教育委員会のパンフレットは、学校選びの際に役立ちました。ただ学校はその年によって、また実際に通っている子どもたちによってカラーが変わるので、最新の情報を知るためには、やはり現地に足を運ぶのが一番です。

  • 現地で下見をしている時にたまたまセカンダリーの学校案内が開催されていたので飛び込みで参加(笑)。校長先生の話を聞いた後、校内を自由に見ることができ、教室、ロッカー、カフェテリアを見学しました。中高一貫の生徒が通う校舎ですが、まるで日本の大学のようでした。

  • カナダは現在、不動産建設ラッシュなのか、工事をしているマンションが多いことに驚きます。タワーマンションも多く、圧巻なのは「スカイトレイン」という無人で動く電車の駅付近に立ち並ぶマンション群。まとめて3~4棟のマンションが立ち並んでいることもざらです。

  • 「Extreme Park」という巨大な屋内トランポリン場です。日本にはない規模で「子供たちのリフレッシュに」と下見期間中に2回ほど訪れました。学校めぐりやスーパー探し、銀行の手続き……と、目まぐるしいスケジュールに付き合ってくれた息子たちへのご褒美タイムです。

  • Amazonの傘下に加わったホールフーズ。オーガニックな野菜や果物、鮮度の良いお肉を買ったり、デリも美味しくて重宝しています。ただ、アメリカのホールフーズと違うのは、Amazon Primeに加入していても割引きが効かないこと。Safewayもアメリカではメンバーカードを作るとディスカウントされるのですが、カナダでは対応が違うようです。