「宿題なし」「会議で休校」「ペーパーは年に数回」リアルなカナダの公立校事情!
カナダに「教育移住」した私の「母子留学つれづれ日記」
- 名前
- 高田さおり
- 家族
- 4人家族(14歳と11歳の男の子)
- 所在地
- カナダ・ブリティッシュコロンビア州
- お仕事
- Study & Stay代表
- URL
- Study & Stay Instagram
【カナダに「教育移住」した私の「母子留学つれづれ日記」】
今回は、息子たちが通っているカナダの公立校での留学事情や日本の学校との違いについてお伝えします。
現在、息子たちが通っているカナダの小学校には宿題がほとんどなく、日本よりも屋外で体を動かす時間が多い印象です(ただし、これは担任の先生によって変わってくるようなのですが)。また、カナダはフランス語も公用語として使うため、6年生になった息子は授業でフランス語も習っています。海外にいけば大抵同じかと思いますが、やはり算数に関しては日本よりもゆっくりなようで、我が家は習い事で補習しています。
毎月学校の行事予定が配られるのですが、月に一度は「ProD-Day」と呼ばれる日が必ずカレンダーに書いてあります。その日は先生同士の会議が行われる日。そのために子供たちは休校になるんです。
他にも、子どもたちが楽しみにしている月イチの「パジャマデー」「タイダイシャツデー」「お気に入りディズニーキャラクターのTシャツデー」「ムーヴィースターデー」なども。いじめ撲滅を意味する「ピンクシャツデー」や、侵略によって被害を受けた先住民の方々に想いを寄せる「オレンジシャツデー」など、身に付ける服の色でお互いの気持ちを表現する日もあります。
ただ、これらの日の服装は、決して強制ではありません。学校側も、もしそのTシャツを持っていなければ、わざわざ購入する必要はないと教えてくれます。うちでは息子たちの意思を尊重しながら、その都度、相談して決めています。
また、小学校も中高一貫校も、学校の様子はTwitterで発信してくれるのでペーパーレス。成績表や個人情報の確認など、大事な書類は封をされた手紙で渡されますが、用紙で配られるのは年に3〜4回ほどです。学校の授業やイベントで必要な物は「スクールキャッシュオンライン」というシステムでネット決済できます。子供に現金を入れた封筒を預け、途中で失くさないかというスリルもなく合理的です(笑)。
バーナビー市の教育委員会は、今年の1月から、個人ごとにログイン出来るオンラインサイトもスタートさせました。学費の請求書や支払い情報も各自で確認でき、学生ビザの更新に必要な領収書もダウンロード出来るため、まだ慣れない留学生やその親たちにも有難いシステムです。
もちろん、日本の学校に比べて不便なことも。それは、送迎が必要な事と給食がない事です。スナックとランチを用意するのは何とかなるものの、送迎に関しては少し慣れるまで親子で神経を使いました。
母親一人で2人の子供を送迎する場合、兄弟が別々の学校に通っていれば、どちらかを待たせないといけない場面も多々あります。いくら治安が良いと言われるカナダでも、やはり海外。お迎え前に必ずスマホで待ち合わせ場所の連絡を取り合うなど、つねに気を使っています。
〈高田さおりさん連載〉
カナダに「教育移住」した私の「母子留学つれづれ日記」