親の決めつけと、自分都合の叱り。子どもの心に残すもの
モデルSAWAが綴る、自由の中に軸をもったしなやかな育児
- 名前
- SAWA
- 家族
- 4人(12歳と8歳の女の子)
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- モデル、TCS認定コーチ、マザーズティーチャー、たいわ室コーチ
- URL1
- SAWA(@sawa_iam)Instagram
- URL2
- SAWA official
【モデルSAWAが綴る、自由の中に軸をもったしなやかな育児】
やけに静かだなーと、子ども達の様子をひょっこり覗いてみると、目の前にタブレット......。そこで、すかさず口をついて出た言葉は、
「またYouTube見てるの!? 本当いい加減にしなさいよー」
「えっ、見てないよー! 分からないところ調べてたんだよ! 見てないのになんで決めつけるの!? そういうのママ良くないと思うよ!!」
「あ...そっかー。そうだよねー...。ごめん! ごめん!! ごめんねーーー!」
とは言うものの、なんか心の中の「モヤッ」が解消されない......。あれれ? もしかしてそこにあるのは、子ども達の問題? それとも、単にその時の自分の気が済まないだけ? ふふふッ。お恥ずかしながら、わたくし大抵が後者です(汗)。
夕方過ぎても、まだまだ家事に追われ、ここからは時間との勝負!という時でした。一人勝手に気持ちが先走り、もちろん心の余裕も程なくなくなり......そこにもう1つ! いまだ根強く心に君臨している、勝手良かれな親心が現れていきます。
これがまた厄介なもので......
(早く寝かさないと)とか、(目が悪くなる)とか、(依存しちゃう)とか、(脳にあまり良くない)とかとかとか。勝手な思い込みや決めつけ、それらがムクムク膨らみ相まってしまうと、大抵分かっちゃいてもこのパターン。
「もーーーーーッ!!」
と、無意識に勝手に決めつけ、自分の都合で叱ってしまう。はいはい。そうなりますよね。コーチングに出会って本当に良かったと思えることは、こうした場面で、そのままやりっぱなしにしなくなったということ。
誤解なくお伝えさせていただきますと、わたし達コーチは、完璧ではないということです。だからこそ、どんな場面でも状況でも、どんな相手にも、そして自分にも、常にさまざまな問いを持ち、そのときどきのアフターフォローを忘れないように意識しているのです。そこが、コーチとしてとても大きな収穫かもしれません。
例えば、わたしで言うと、それ以前のように、自分を振り返ったり疑ったりすることなく、自分の正解や正義を繰り返しぶつけてしまっていました。
すると、「ママって、勝手に決めつけるよね」と言われます。
ママは、どうせ決めつける。どうせ分かってくれない。どうせ話を聞いてくれない。どうせ怒る。
などなど、心がもし"どうせ"で溢れてしまっている状態で思春期に入っていたら、長女との関係性はどうなっていたんだろう?
決めつけてばかり、やりっぱなしだったりしたとすると、心を閉ざしてしまっていたかも? 心に"どうせ"が染み渡ってしまい、孤独にさせてしまっていたかも?
だとしたら、この子たちとの親子関係は、今もこの先もどうなってしまっていたのだろう?? と、とても恐ろしくなってしまいました。
そこで、何より気をつけたいと思っているのが、日々どんなに忙しくても、たとえ数分でも、子ども達ときちんと向き合う時間を持つということ。そして、その時間は、なるべくお互いがストレスなく自由に話せる、伝えられる。
そんな風に心通わせられる時間を築く為には、どうしたらいいか? を、子ども達と共にトライアンドエラーを繰り返し、丁寧に積み重ねられるよう過ごしていたいという気持ちを忘れないことです。
その上で、自分が相手のどんな言動に反応してしまっているのか、相手も同じように自分のどんな言動に反応しているのか? など、1つずつ丁寧に向き合い、そして整理してみる。そうすることで、自分のことも、子どものことも、より良く知れることに繋がるのです。
その積み重ねは、もしかするとどんな場面に於いても、子どもたちの思考を偏らせることなく、柔らかな思考で関わりあえるのかもしれません。そんなしなやかな人生を歩んでいけたらという希望を込め、この先もずっと姉妹と一緒に考えながら歩みたいと思います。
皆さんは、いかがでしょう?
子ども達との未来に繋がる関係、そこにはどんな理想を描き、どんな風に向き合われて、何を大切にされているのでしょうか?
〈SAWAさん連載〉
モデルSAWAが綴る、自由の中に軸をもったしなやかな育児