子どもの世界を通して見えた、大人社会の影響力
モデルSAWAが綴る、自由の中に軸をもったしなやかな育児
- 名前
- SAWA
- 家族
- 4人(12歳と8歳の女の子)
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- モデル、TCS認定コーチ、マザーズティーチャー、たいわ室コーチ
- URL1
- SAWA(@sawa_iam)Instagram
- URL2
- SAWA official
【モデルSAWAが綴る、自由の中に軸をもったしなやかな育児】
気づけば2月も後半。年末年始のご挨拶もないまま、立春も過ぎてしまいました。
皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか?
私はというと......、昨年の秋頃から、五十肩や更年期がドワっと訪れ、メンタルや肉体の変化と向き合い過ごしていました。でも今年に入り、不思議なほどエネルギーに変化が!? なぜか訳もなく、明らかにみなぎっている感じで。とは言え、何があるわけでもないのですが、何だかウキウキ過ごしております(笑)。
さてさて、話は変わりますが、昨年12月のこと。コーチ仲間と共に愛媛県の中学校2校へ、外部講師としてお邪魔して参りました。そこで、子どもたちのお悩みランキング1位とも言われる《人間関係=友達関係》に通ずるコミュニケーションの授業をさせて頂きました。
まずは、私たちコーチの学生時代のあれやこれやのお悩み話を、事例として聞いてもらうことに。例えば、、、
・昨日まで仲良かった友達が、次の日学校に行くと理由もわからず無視されたコト
・教室で何人かのグループの女子が、こっちを見ながらヒソヒソコソコソして笑われたコト
・根も葉もない作り話をいかにも本当のように噂を広められたコト
・先生や親の決めつけ感が嫌だったコト
などなど。すると、子どもたちもウンウン、あるあると頷きながら、個々に自分や友達、またはクラスや過去、現在など、様々な状況を思い浮かべては、それぞれに結びつけている様子でした。
次にもしも自分がそういう状況に出会ったとき、自分は頭の中でもう一人の自分とどんな会話をしているのだろう? という問いを子供たちと一緒に共有してみました。
すると、、、
・え? 私なんか悪いことした?
・また私の悪口言ってるのかなー。
・なんでこんな思いさせられなきゃいけないんだろう。
・どうせ言っても無理。分かってもらえない。
・なんで? どうして? もう、帰りたいなー。
などなど。わたし自身も、生徒の皆さんとやりとりする時間の中で、我が子の過去や今の現状などと重ねてみたり。
するとふと頭の中で、「あれ? いやいや、ちょいと待て! この状況、同じような状況が企業や会社など、大人の世界でも業種問わずに起こっているじゃん!」と、過去にお伺いした先で聞いたお悩みなどを思い出したのです。
ってことは、これってもしかすると? いやいや多分きっと?
子どもの頃に受ける大人の影響力って、私たち大人が思っている以上に、もの凄く大きく影響しているのではないか? と感じ、何だか"子どもの世界から繋がる大人の世界"が見えたような感覚がありました。
それと共に、改めてなぜ自分がコーチとして活動しているのかも、再確認できる時間ともなりました。
思い返せば、わたしがコーチングの扉を開いたきっかけも、自分自身の娘たちとの向き合い方に疑問を抱いたから。
私たち人間って、生まれた時から《色んなモノ・色んなコト》を、見たり聞いたり触れて感じる日々の中、培われていく無意識の"思考グセ"を誰しもが持っているのです。それは、毎日の生活に於いて、無意識に動かしている身体や筋肉の使い方と同じように。
そう思うと、子どもの頃から言われるような"姿勢を正しなさい"という言葉同様、"思考"もより良い状態であるための"当たり前の環境"が、子ども達の周りに広がって欲しいと、切に願ってしまうのです。
だって生きている限り、人間である限り、人と人とのコミュニケーションは、必要不可欠だったはず!なのに、コミュニケーションを学べる環境は、子ども時代にはなかった。そして、SNSやAI、バーチャルなどが進化していく世界と共に、人と人がコミュニケーションを取れなく(取らなく?)なってしまっている......。そんな現象が起きているのも、否めないのではないでしょうか?
地球レベルで、色々なことが変化している風の時代といわれる時間の中、子どもたちの未来には、一体どんな世界が広がっていくのだろう?
そんなこんなを考えてみても、やはり私はどんなにAIなどが進化した時代がきたとて、我が子たちには、人として互いに温かみを感じられる、人と人との間で生まれる温かなコミュニケーションを感じて生きてほしい。
その為には日々の生活の中で、どんなに忙しくとも、親子喧嘩をしつつとも、出来るだけ丁寧に向き合い会話を重ね、彼女たちの"思考グセ"がより良くなるよう心がけねば......と、思っています。
だって、わたし自身が"自分の思考グセ"を知れば知るほど、随分と楽になり、加えてご機嫌に"自分らしく"生きられるように変化しているんですもの。
さてさて皆さんは、ご自身でどんな"思考グセ"をお待ちでしょうか? 今日から少し意識されるだけで、そこからの気づきがあるかもしれません。
いや〜しかし、中学生の皆んな可愛かったなー。宝物のような素敵な時間を、ありがとうございました。
〈SAWAさん連載〉
モデルSAWAが綴る、自由の中に軸をもったしなやかな育児