4年ぶりの運動会。遠い未来を思い、我が子を逞しく育てるということ
モデルSAWAが綴る、自由の中に軸をもったしなやかな育児
- 名前
- SAWA
- 家族
- 4人(12歳と8歳の女の子)
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- モデル、TCS認定コーチ、マザーズティーチャー、たいわ室コーチ
- URL1
- SAWA(@sawa_iam)Instagram
- URL2
- SAWA official
【モデルSAWAが綴る、自由の中に軸をもったしなやかな育児】
4年ぶりの運動会(!)が、ついに開催されました。長女にとっては、4年生が小学校最後の運動会となり、次女にとっては、4年生で始めての本運動会です。
娘たちの小学校では、学年ごとに伝統ある演目を競技するのですが、熱心に自分たちの演目に取り組む子どもたちの勇姿、1つ1つ真剣に表現する気迫に終始釘付けになってしまい、自然と大きな声で応援しまくっていました。
4年の演目である"ソーラン節"を、一生懸命踊る次女の姿を見ながら、4年前に踊っていた長女の姿が重なり、短いようで長かった時間の流れも感じる瞬間でした。
そして学校の名物ともいえるのが、5、6年生の演目。残念ながら長女は経験できませんでしたが、最高学年の勲章とでもいいましょうか、今の時代には珍しいとされる、相手が落ちるまで取っ組み合う本気の騎馬戦、見事なタワーを成す組体操、そして迫力ある高学年リレーです。
この3種目は、特に子ども達の本気度も集中力もMAX、少しでも気が緩むと大事故に繋がるという緊張感もあり、学年を超えて、児童も教員も保護者も、その場にいる全員が一丸となり、固唾を飲んで応援するのです。その空気を感じるだけで、目頭が熱くなってしまい、この何にも変えがたい雰囲気を味わうたび、この学校を選んでよかったと毎年のように思っていたなと、6年ぶりの応援にも力が入りました。(その結果、1週間ほど声がでませんでしたけど。。。笑)
『みんなで力を合わせて、成功させる!』。この1つのゴールに向かい、誰一人置いて行くことなく、子ども達同士で声をかけあい、支え合い、助け合い、成功へ繋いでいく。そんな努力の過程も感じられるからこそ、見る人をより感動させられるのだと思います。『実体験から学ぶ力の大切さ』を、リアルに感じているのです。
実体験といえば、ここ最近、「なんとなく危ないモノはなるべく排除する」という動きが、公園や学校などでも見受けられる気がしています。
「幼い頃から必要以上にキケンを排除し過ぎた先には、どんな未来があるのか?」。私自身、そんなことには考えが及ばず、私の良かれで、長女からは随分と彼女自身が体験して学ぶという成長機会を奪ってしまっていたと、反省する転機もありました。。。そこで気づいたことは、個人差があるにしても、体の使い方や危険信号を察知する能力などが鈍くなってしまうのでは? ということです。
自分の良かれや心配が先立ち、色んなキケンを排除し過ぎてしまった幼少期の長女と、その反面ある程度、何でも自由にやらせて育った次女。この2人の違いを色んな場面で見て感じているということです。
成長と共に私の手元から離れ、色々なことを自分自身で体験しはじめた長女は、体の使い方が脳と連動すると共に、運動能力もグングンと培われ、中学校で行われた新体力テストで表彰される程に、逞しく育っている姿も見られました。そんな姿からも、私自身が体験して学ぶことの重要性を教えられていると思っています。
長女の中学校の体育祭はというと、思春期真っ盛りの中学生の体育祭を見るのは初めてでしたが、こちらも予想外に盛り上がり、THE青春! 見ていてとても楽しかったです。
ところで、学校の趣旨の一つとして、私自身も大切にしている言葉があります。
『近いところを見て可愛がれば、子どもの言いなりにし、わがままをさせるでしょうが、遠い未来に幸せとなれと祈る上からは、幼少のときから、少しでも苦労をさせるのが、薬というもの』
この言葉は、子育てにおいてさまざまな場面に当てはまるのでは!? と、我に銘じ、目の前にいる姉妹それぞれと向き合っています。これは置き換えれば、よく耳にする『可愛い子には旅をさせよ』と、同じですかね。
これからも、娘たちが何か困難に直面したとて、先回りすることなく、程よい距離感で見守りながら、姉妹の"今"と、その時しかない成長を感じて過ごしたいと思います。
〈SAWAさん連載〉
モデルSAWAが綴る、自由の中に軸をもったしなやかな育児