娘たちの夏休み、ギャングエイジの"同調意識"について考える

Choice

モデルSAWAが綴る、自由の中に軸をもったしなやかな育児

名前
SAWA
家族
4人(12歳と8歳の女の子)
所在地
東京都
お仕事
モデル、TCS認定コーチ、マザーズティーチャー、たいわ室コーチ
URL1
SAWA(@sawa_iam)Instagram
URL2
SAWA official

モデルSAWAが綴る、自由の中に軸をもったしなやかな育児

1学期が終わったかと思ったら、夏休みももう折り返し地点。おそろしい時間の速さに、相変わらず目が回りっぱなしですが、娘たちは毎日元気いっぱい! 長女は、連日部活動。この猛暑の中クーラーもないサウナ状態の体育館でバスケットボールに明け暮れる日々。次女はというと、長女の過密スケジュールで夏休みはどこにも行けないので、こちらは炎天下のもとテニス三昧。今年は初めて夏合宿にも参加して、夜は怖くて眠れなかったようですが、大好きなテニスをいっぱいできてご満悦かな。

そんな次女は、現在4年生。よく耳にする"ギャングエイジ"の年頃です。子どもだけの少人数の世界を作り、親や教師などの周りにいる大人よりも、自分のそばにいる仲間などからの影響を強く受け、反抗的な言動や行動をする時期でもあるとのこと。

ふむふむ、確かに長女が学校生活で苦労し始めたのも、4年生のクラス替えの頃からだったな〜と。そんな同時期にあたる1学期の後半、次女の周りでも、グループ化から派生するトラブルを耳にすることちらほら......。(お! きたかー? きたぞきたぞ!)と、何となく経験者だからか、コーチだからか、気持ちに余裕が生まれている私は、客観視(笑)。

子どもたちの会話の中ある、「○○じゃなきゃダメなんだよ」、「○○じゃないと浮いちゃう」、「○○じゃないとみんなに嫌われちゃう」など。我が家でも時折り耳にしていましたが、どの家庭でも一度は聞いたことがあるのかなと思います。

この不思議な会話は、"同調意識"からなのか? はたまた、"協調性"からなのか? そこはわからなくても、子どもの意識が外に向いたとき、周りとは違う友達に対して、子どもたち間で交わされるのは「〇〇って、〇〇じゃない?」、「〇〇って、なんとかだよね?」、「〇〇ちゃんのことすき? 仲いいの?」、「〇〇って嫌われてるんだよ」などの、おかしな"同調意識"です。

そこに、何らかの意図や他意が含まれているとしたら、それらが "仲間はずれやイジメ" に発展する可能性があるのかなと感じるようになりました。すると、どの子ども達の中にも、変な心配や不安な気持ちが芽生えてしまい、自分の意思よりも周りから見られる自分を優先してしまう......。そうやって、自然と"変な空気を読む力"が、養われてしまう?と、思ってみたり。

複数の要因があるかもしれませんが、一つの大きな理由として思うのは、学校が構造的に抱えてしまいがちな『みんな一緒』という傾向。しかし、こうした環境は、私たち大人社会にも投影されている気がするのは、私だけではないのではないでしょうか?

娘や娘の友達、そしてコーチとして子どもたちと関わる時間の中で、私自身が感じているコトがあります。

それは、学校内や家庭内で、あれもダメ、これもダメといったルールに縛られ過ぎてしまうことから、子どもたちの心は窮屈になり、そのストレスから自由にしている人に対して「ずるい」と感じてしまう傾向が少なからずあるのかなということです。

学校での集団生活は、まだまだ発達過程にあります。学校で求められる"協調性"の大切さばかりを、私たち大人が重んじてしまうと、"同調圧力"といった"協調性"とは違ったモノを生んでしまうことがあるかもしれない。"同調圧力"と"協調性"はまったく別物だと思いたいですが、個人の価値観や捉え方の違いから溝が生じてしまうことも、仕方ないことなのでしょうか。

どんなに時代が進化し、日常に必要不可欠となりつつあるSNSやAIが発達しても、娘たちには、肌感覚でしか感じることのできない、温かなコミュニケーション力を養ってほしいと願ってしまうのです。

それには、気の合う仲間同士、時には本気で喧嘩もしながら刺激し合い、絆を深め合い、互いの成長に繋げられる"喜怒哀楽"のある多くの経験を重ねること。それこそが、子どもたちの"人生の土台ともなる人格形成"において、とっても大切なことだと思っています。それは、言わば私の子育てにおいての"軸"ともなっている、"何事も経験に勝るものナシ!"につながっています。お金で買えない経験こそ、子ども時代に沢山してほしいな。

我が家でも時折り耳にしていた「みんな〇〇だよ」というフレーズは、ほぼ聞くことはなくなりました。

長女と次女それぞれのタイミングとペースで、自分がどう見られるかよりも、自分の意思や、本当に大切にしたいことが何かを考える力に繋がっているのかなと。そんな風に感じられるようになった今季の夏休み。長女はバスケ部の仲間たちとのチームプレーの時間から、次女は習い事や友達との時間から、それぞれにまた成長していると感じられています。

娘たちの成長に合わせ、私も親として成長せねば...ということで、「あれはダメ、これはダメ、あーしなさい、こーしなさい」をなくし、娘たちの心をさらに自由にしてあげることを意識しよう! と思うようになりました。とは言え、多感期の娘たちと過ごしていると、わかっていても「あれしなさい。これしなさい。あれしたの?これしたの?」など......つい口に出る理想と現実の夏(苦笑)です。

残りの夏休み、私自身の言動行動をより意識しながら、娘たちが自分で考えて行動できる逞しさとしなやかな心を更に身につけてくれるように、心がけて過ごしたいと思います。

皆さんの夏休みは、いかがですか?

〈SAWAさん連載〉
モデルSAWAが綴る、自由の中に軸をもったしなやかな育児

       
  • 撮影

  • 弾丸トリップ

  • 宮沢賢治記念館

          
  • モデルレッスン

  • モデルレッスン

  • BBQ

  • 夏休み中の撮影は、娘たち同伴。とっても可愛い気品溢れるラグドール様とも共演。可愛かったー。

  • 合宿終えた姉妹を引き連れ、弾丸トリップ。ナイトプールにバーベキュー!ママ達も子ども達に負けじと楽しみました(笑)。

  • 夏休みの課題だった文学レポートの資料集めのため、日帰りで岩手県へ。お陰様で、私も宮沢賢治の人となりを深められました。

  • アドモラボ「ウォーキング+メンタルメイク」のレッスン後に、参加のモデルずとパチリ。

  • この日のメンズ達のために、平山祐介が飛び入り参加してくれました。彼らにとって、憧れとなるモデルケースを実現している兄貴の言葉は、より学び多き時間に。

  • 夏休みというコトで、一家で大久保家でBBQ。玄関に輝く黄金のスパイクは、3年連続得点王の称号。途中、霊長類最強女子とも称される金メダリスト吉田さおりちゃん登場に、娘たちはビックリ(笑)。