子育て分野をわけた「おまかせ主義」は、親子の心を軽やかにする!?
モデルSHIHOが奮闘、日本・韓国・ハワイが舞台の子育て
- 名前
- SHIHO
- 家族
- 3人家族(夫、11歳の女の子)、ミニチュアダックスのキョロ
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- モデル、ウェルネスアドボケート
- URL1
- SHIHO(@shiho_style)Instagram
- URL2
- Shiho Style
【モデルSHIHOが奮闘、日本・韓国・ハワイが舞台の子育て】
みなさんは、子どもの勉強に関して、どのくらい関わりを持っていますか?
勉強を近くで見守り、教えている? それとも本人に任せている?
私たち親子の場合、幼少期の頃に娘が受験を経験したこともあり、塾や習い事に連れて行ったり、「テキスト何ページ!」って、毎日口うるさく管理していました。娘がグズグズしたりすると、なんだかすぐにイラッとしてしまう。受験中なんかは、ずいぶん「勉強、勉強!」って押し付けてしまっていました。
今考えると、お互いにすごーくストレスフルなことをしていたなと、思います。案の定、いつの間にか、「ママとはやりたくない」と言われるようになって。私も「早く宿題やって!」のフレーズを、言いたくなくなってきたりしてきて......。
みなさんは、そんなことで悩んだことはありますか?
よく、自ら勉強を進んでやる子は、親から「勉強しなさい」って言われたことないと、聞いたりもしますが、どうなんでしょう? いつしか子どもの勉強のモチベーションをどう上げて良いのかわからなくなり、困り果てて友達に相談したところ、「SHIHOは手を出さないで、いい先生に任せた方が良い!」とズバリ言われて、紹介されたのが今の家庭教師の先生。
20代中盤の大学院生の彼は、学歴がとても優秀ながらも爽やか。娘の気持ちをよく察してくれ、自由な感覚で、彼女が興味をそそる話題もよく知っている。私と明らかに違うのは、娘の話にちゃんと耳を傾けてくれるところ。そうなると人は相手を尊敬するもので、先生と娘の信頼関係は会うたびに深まっていて。たまに彼女の好きなお菓子を持ってきてくれたり、
勉強後には二人でゲームをしたり、オンとオフの切り替えもうまくてノリがピッタリ。
彼との出会いをきっかけに、私はスッパリ、娘のお勉強に手出しすることから足を洗いました(笑)。そして、彼女の勉強のボスは、家庭教師の先生に。英語が流暢なこともあり、学校の先生との面談にも一緒に参加してもらい、「サランの家庭教師で、うちは彼に勉強は任せてます!」って紹介するほどに(オンライン面談だったから実現したとも言えるのだけれど)。日本の学校だと常識外れかもしれないけれど、さすがアメリカの学校は、何の躊躇もなく先生同士がスムーズに話してくれていました。
我が家は、パパが韓国語、私が日本語、先生が英語というように、語学の役割分担をはっきり決めたのもよかったのかもしれない。"勉強は先生に任せる!"と決めて以来、娘と勉強についてあれこれ言い合ったり、会話が喧嘩ごしになることがなくなりました!
勉強の様子が心配じゃないですか? と言われるかもしれませんが、放置することとは違って、両方の先生からのフィードバックや、マップテストでの全国平均とクラス平均と彼女のレベルをしっかりと把握し、先生と共有した上で、お任せしています。
私は変に口出しはぜすに、先生と彼女を信頼することにしました。そして、もう一つ決めたことは、いい意味で学歴を気にしないでおこう!ということ。
実は以前、小学校の途中で偏差値の高い学校への編入を考えて受験をしたことがあります。その時、無理矢理詰め込み勉強をさせてしまい、彼女に相当のプレッシャーを与えてしまったことがありました。結果はいいご縁につながらなかったのだけど、当時の母子関係は正直よくなかったと思うし、彼女の良さを本当に引き出せていたかと言うとそうじゃなかったと思うんです。その時はわからず、後から気づいたのですが。
勉強も大切かもしれないけれど、何より、彼女が彼女らしく、好きなことに夢中になって生き生きしていることの方が何十倍も大切で、その方が彼女の将来の何かに繋がる気がしています。
そんな気づきもあって、潔く私は、彼女の勉強の分野から、少し距離を置くことにしました。そして今は、娘の遊びのオーガナイズ担当で、休日の過ごし方を考えることに徹しています!
そこにも紆余曲折があり、何でも楽しいだろうと決めて連れていっていたら、「ママのやりたいことと、私のやりたいことは違う!」なんて言われて(笑)。それ以来、できるだけ彼女の希望を確認するようにして、休日や放課後に楽しく過ごせる時間を考えて、提案したりしています。
大体は、お友達が一緒ならOKで、お泊まりに行ったり来てもらったり。自然の中でのアクティビティが大好きな感じ。あとは、ペットショップとお買い物(笑)。そうやって一緒に遊べるのもあと数年かもしれない......なんて思うと、ますます気合いが入って、今の彼女との時間をすごく楽しんでいます。
親の幸せって、やっぱり子どもの笑顔を見ることなんですよね。それに尽きる! 勉強を共にして一緒に笑顔になれることもあるだろうし、何気ない会話や日常から笑顔が生まれたり、親子で共に遊ぶことで笑えたりするかもしれない。
私には、勉強より遊びの提案の方が合ってるみたい(笑)。ちなみにパパの担当は、ご飯を残さず食べさせる、早くベッドに連れて行く、朝のバス停まで送り出す、スポーツの習い事に連れて行く、韓国でのお仕事を共にするなど、彼ならではの日常の中にある体育会系な感じ(笑)。
そうやって、うちは得意分野は得意な人が担当して、各自、責任を持って役割分担しながら、軽やかな気持ちで子育てしています。
みなさんはどうですか? それぞれ、家庭環境や子どもたちの将来の目標など違いはあると思いますが、お互いの個性に合わせて、親子がいい関係を作り出せるのが何よりですね!
〈SHIHOさん連載〉
モデルSHIHOが奮闘、日本・韓国・ハワイが舞台の子育て