ハワイから来た愛犬キョロが、ひとり娘の心を豊かに育んでいること

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モデルSHIHOが奮闘、日本・韓国・ハワイが舞台の子育て

名前
SHIHO
家族
3人家族(夫、11歳の女の子)、ミニチュアダックスのキョロ
所在地
東京都
お仕事
モデル、ウェルネスアドボケート
URL1
SHIHO(@shiho_style)Instagram
URL2
Shiho Style

モデルSHIHOが奮闘、日本・韓国・ハワイが舞台の子育て

ペットは、子どもの情操教育にどれほど良い影響を与えてくれているかーー
そんなことを強く感じるは、昨年末に愛犬キョロがハワイから帰国して以来。

情操教育とは、「自分で考える力」や「感じ方」などを形成するために必要な「心」や「人間力」を育てる教育のこと。相手を思いやる気持ちや命の尊さ、知的好奇心などを自ら育むための教育で、特に3~10歳頃が情操教育を受けるのに適した時期だとか。

イギリスのリヴァプール大学の研究チームによると、子どもの情緒はペットを飼うことによって安定し、知的能力や社会的なスキルを上昇させる可能性があるそう。そのようなことはまったく意識せず、サランと愛犬キョロとの出会いは、とても運命的でした。それは私が勝手にそう思っているだけなのかもしれないけれど......。

思い返せば、十数年前。初めて妊娠した子を流産し、落ち着いた2年後に再び子作りを始めたものの、なかなか授かることができなくて。諦めた矢先に出会ったのがキョロでした。

知人のお家に生まれてきたキョロにパパも私も一目惚れして、迷うことなく我が家へ。ベイビー犬がうちに来た喜びは大きくて、とても幸せな日々を送っていたら、なんと翌々月に妊娠が発覚。その時に感じたのは、まさにキョロが赤ちゃんを連れてきてくれた! ということ。

キョロは本当に性格が優しくて、赤ちゃんがいたら、赤ちゃんに対して服従しちゃうような子で。生まれた時からサランをそばで見守るように、2人は育っていったように思います。

生まれた時から当たり前にように一緒にいたから、子育てにおいて情操教育にどれほどの影響があるかなんて考えたこともなかったけれど。ハワイから日本帰国をきっかけに離れて暮らしていたキョロが、1年半ぶりに日本の我が家に戻って来れて再び生活を共にしたら、サランの新しい一面を何度も見ることになり、本当に驚いているんです。

一言で言うと、彼女が持つ思いやりや優しさ、気遣いがすごく引き出されているの。

サランは一人っ子で、うちにいると一人だから一人遊び上手。自立していながらも甘えん坊のところもあって、私が忙しくしてしまうと、「ママ、こっち見て」とか、「全然、話を聞いてくれない」とよく言われていたんです。

それが原因で、たまに二人で喧嘩したりも。なんだか最近、ストレスを感じてる? と思うこともあったし、それはサランだけでなく、彼女からアテンションをもらいすぎると、私自身もストレスを感じてしまってイライラしたりすることもあったと思うんです。

そうなるとお互いに思いやりや優しさに欠けてしまって、また喧嘩してしまったり。そんな時間が一時期多く感じていた時があったのだけど。キョロが帰ってきたら、私とサランの間に中和剤のようにいてくれて、私たちを和ませてくれるんです。

サランは常に「キョロ、キョロ」と優しく話しかけていて、キョロもいつも彼女の側にいてくれて。
存在そのものの安心感というか、心の安定感というのをひしひしと感じることが多々あります。

驚くのはその奥深さで、キョロは、サランが何かを発する一言や表情を真っ直ぐに見つめて、感情を汲み取ろうとするものだから、サランも心を見透かされるような気持ちになってしまうようで。例えば、ママに対するよくない言葉使いに気をつけるようになったり、ストレス気味に感情をぶちまける表現もキョロに見られていると思うと、ちょっと冷静になれたり。私が何か注意をする前に、自分で気づいて自分で行動を変えられるようになったのです。

1歳違いのキョロとサランを見ていると、同志に見えたり、妹に見えたり、時にはお姉さんのようになったり。本当に面白い。

他にも、ベッドの中に一度入ったら、夜でも朝でもなかなかベッドから出ないサランが、「キョロのおしっこお願い!」と私がいうと、ベッドから一目散に飛び起きて、キョロをベランダに連れ出し、トイレシートでのおしっこに付き合ってくれる。気づけば、自ら「キョロ、おしっこする?」って率先して連れて行ってくれたりも。

彼女の行動の変化を見て、答え合わせをするかように情操教育が培われていることを実感しているし、それだけでなく、子育てにおいてどのような対応の仕方が正しいのかを私自身が学ぶ機会にもなっています。

相手に話しかける声のトーン。
何も言わずにただ側にいて見守ること。
目を見て相手の感情を汲み取ること。
相手を気遣い、思いやる行動。
そして、お互いに触れ合うこと。

忙しさの中で忘れてしまったり、見落としていることを気づかせてくれるキョロの穏やかさは、
我が家の中のリズムを良い方向へと変えてくれています。

12歳になったキョロは、人間の年齢で言うと私より遥かに年上なだけあって、悟ってる部分がある。
たまに私とサランが険悪な雰囲気になると、一目散にベッドの下に隠れるっていう技も持っていたりも(笑)。

の寿命を考えると、一緒にいることができるのはあと数年。キョロがもたらしてくれる愛情を育む時間を、家族みんなでこれからも一つ一つ大切にしていきたい。

モデルSHIHOが奮闘、日本・韓国・ハワイが舞台の子育て

       
  • 帰国したキョロ

  • 得意のポーズ

  • お泊まり会

          
  • サランとキョロ

  • 日本に来たキョロ

  • サランとキョロ

  • ハワイからはこのゲージに入って、機内の貨物室にて帰国したキョロ。乗る前までとにかく心配していましたが、無事に帰ることができて家族みんなでホッとしました。

  • 得意の2本足立ち。何かアテンションしたいときは、このポーズでアピール。

  • 普段はベッドの中には入れないのだけど、お友達とのスリープオーバーの日は特別待遇。当たり前のように3人並んで可愛いガールズ(笑)。

  • どこに行っても、ふたりはピッタリと一緒にくっついてる。

  • お正月には、介護中の曽祖母の癒しの存在にもなってました。常夏のハワイから極寒の日本に来たキョロ。眠るときはお気に入りのブランケットにうずくまって。

  • いつもソファで寄り添っているサランとキョロ。誰かが側にいる、誰かと触れ合うことで安心感が生まれることに気づく。