子どもたちの生きる環境と、いじめの問題を考える
モデルSHIHOが奮闘、日本・韓国・ハワイが舞台の子育て
- 名前
- SHIHO
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- モデル、ウェルネスアドボケート
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- Shiho Style
【モデルSHIHOが奮闘、日本・韓国・ハワイが舞台の子育て】
私たちの学生時代から、何かしら耳にしたことがある "いじめ" の問題。
子育てを始めてから 、いじめに関する話題に関わったことはなかったけれど、先日、同世代の子どもを持つママ同士のランチ会で、友人の娘がクラスメイトからいじめに遭っているという話を聞きました。
彼女は中学生ですが、思春期に入ると女の子も嫉妬や嫌味、友達同士のいざこざが出てくる年齢なのでしょうか。気分が悪くなるようなことを手紙に書かれて机の上に置かれていたり、誤解が生じるような態度をされたりしたそう。
それを聞いて歯痒い気持ちになりましたが、そんな中でも友人が親子で状況を話し合い、共有し合えていることに少し安心しました。と同時に、我が子はどうなんだろう? と娘のことが急に心配に。
ちょうどその日の朝、「今日は学校に行きたくない」って言い出していたのと、学校での様子について、詳しく話を聞く機会があまりないことにも気づいたから。
その日、帰宅した娘に「学校でいじめをしたり、されたりってないの?」と、単刀直入に聞くと、娘からあっさり「ないよ」と、答えが。
まさか隠したりしてないよね? と疑いつつ、理由を聞くと、彼女の通うスクールでは、もし誰かがいじめられるようなことがあれば、すぐに担任の先生かガイダンスカウンセラーのどちらかに報告がいくそう。海外ではカウンセラーが当たり前にいるけれど、インターナショナルスクールに通う娘の学校でも何か困ったことや誰かに話しにくいこと、悩み事を相談できる専門の先生がいてくれるんです!
更に問題を起こした人がいたら、プリンシパル(校長先生)の部屋で1日中、先生と二人きりで勉強しなくてはならなくなり、そこから出られるのはランチタイムのみ。校長室はカフェテリアの隣にあるから、誰が校長室に呼び出されたか、みんなにすぐバレちゃうそう。
そんな決まりがあったなんて、今になって初めて知りました。過去には、誰かのバッグを隠した子が、退学させられたこともあるんだとか。「だから、誰もいじめたりはしないよ」と、娘。
そう思うと、いじめ問題って結局は、子どもたちがいる環境が影響するんだと思気づきます。許される環境があれば、子ども達は何かしらしちゃうだろうし、許されない環境があれば、そこに対応していくのではないでしょうか。私たち大人は、そうさせない環境を作っていくべきだし、学校生活においても、彼女の学校のように、ある程度の監視や規制は必要だと感じます。
思い返すと、日本の幼稚園に通っていた時に、卒業生ママ達の講演会があったのですが、その時のテーマが、"いじめ"に関する話題でした。
その話の中では、結局のところ、小学校、中学校になると、いじめは何かしらあり、それが起こらないようにと恐れたり、重く考えるのではなく、良き対処法や心構えを持っておくことが必要だということでした。対処法としては、子どもたちが受けたストレスを話せる人や、発散できる場があることが大事という内容でした。
そういえば私が小学4年生くらいの頃、学校でなんとなく嫌なことがあって母親にそのことを話したら、「今日はそんな日だったんだね」と、母から言われた一言にすごく救われた記憶があります。子どもながらに、「あ、今日は嫌な日だったけど、明日はまた別の楽しい日になるんだ。そんなもんなんだ!」と気分が軽く、ポジティブになれたことを思い出します。
大人になってからも、何かしらの出来事で落ち込んだり悩んだりしたときは、誰かに話を聞いてもらったり、違う方向からの意見をもらうことで、気が休まったり、視野が広がって解決法が見つかったりしますよね。私は何か問題が起きた時、仕事の話はこの人、プライベートではこの人、趣味の世界ではこの人って、ジャンルごとに相談できる人を決めています。
理想は、親子で打ち明け合うことができたらいいし、たとえば親に話せないタイプの子は、お友達や親戚、習い事の先生に話せることもあるかもしれない。日々の中で、子ども達が心を開いて自分らしく過ごせる場所や人、環境を持っておくと安心ですよね。
振り向くと、娘は四六時中、ipadの虜に(笑)。彼女は今、学校でベストフレンドができ、バーチャルの中でお友達と楽しそうに会ったりもしていて、いじめとは無縁の場所にいつつも、ゲームやバーチャルの中で想いを閉じめてしまうことだけはしてほしくないなあと思います。
〈SHIHOさん連載〉
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