中学受験は、家族の青春。1年間の受験物語り。

Choice

海のある町でのびのびと暮らす、クリエイター夫婦の子育て

名前
ヨシタケシンスケ & 吉竹祐子
家族
中2と小3の男の子をもつ、4人家族
所在地
神奈川県
お仕事
絵本作家(夫)、クリエイター(妻)
URL
くりひょうたん。by吉竹祐子

長男の中学受験が終わって1年が経ちました。ああ、今年もこの日がやってきたかと、夕飯を食べながら家族みんなで1年前のことを思い出していました。2019年2月、長男は中学受験をしました。5年生の冬休みに、頑張るのはこの1年だけと決めて。小学生最後の夏休みなのに、勉強?かわいそうじゃない?そんな気持ちももちろんありました。なんだか断乳する時の赤ちゃんとお母さんの葛藤に似ているような気がしました。しかし最初に決めた「この1年はやりきる」という話のもと、息子は全力で夏休みを乗り切りました。

受験した学校は、「グループディスカッション」という特殊な試験があり、8人1組でお題について話し合い時間内にグループの意見をまとめ、発表するというものです。「人の意見を尊重しながら、自分の意見も伝えられる」そんな点が問われるのだそう。学校で息子が友達ともめた時、担任の先生から「君は間違ったことを言っているわけではないけど、言い方が良くない」と言われていました。そんな彼にとって、このグループディスカッションは大きな課題のようなもので、ここで学んだことは、息子にとって財産になったような気がします。世間から見える中学受験は、「大変」というイメージしかないかもしれませんが、経験してみて言えることは、「やってよかった」ということです。本人の口からも最後は、この言葉が出てきました。

今、息子は毎日本当に楽しく中学生活を送っています。何がそんなに楽しく感じられるの?と聞いてみたら「とにかく周りの友達のことを尊敬してる」と言いました。息子自身に「相手を尊重する」というコミュニケーションが身に付いたからなのかな?とも思いました。

       
  • ゴールデンウイークのキャンプでも

  • 学問の神様のところへ神頼み

  • お正月も返上で勉強

          
  • もりもりの受験弁当

  • 試験、無事終了のあと。

  • 学校に貼りだされた合格者の掲示板の前で

  • 6年生になったばかりの頃。春に家族でキャンプに行きました。しかしここでも、塾の宿題。貯まると後々自分が大変になるから、って最低限のことだけだけど、ちょこちょこっとやっていました。なんだか変な光景ですが…。

  • 2019年元日。鎌倉にある学問の神様を祀る「荏柄天神社」へ初詣に行きました。到着すると長い、長い行列が出来ていました。たくさんの受験生とその家族たちが神頼みをしにやってきていました。ここで息子の引いたおみくじが、なんと!大吉でした!!いいことあるといいけど…。

  • お正月も返上。塾の正月特訓を受けました。受験生は大変だけど、先生方は、毎年、毎年のこと。大変です。いよいよ感を本人も少しずつ感じてきたのか?自ら机に向かって勉強をしていました。

  • 受験日のお弁当。これを平らげれればリラックスしていた証拠だと思って、大好きな甘辛いお肉のごはんのせ。おかずもぎゅうぎゅうに詰め込みました。結果、綺麗に空っぽに!当時大好きだった漫画「よつばと!」を休憩時間に読んでクスクスと笑えたことが、リラックスにつながったそう。

  • 試験終了直後。朝から昼過ぎにかけて行われた試験がついに終わりました。そして私たち家族にとっての1年もついに終わりました。結果は1週間後。この1週間が、私にとってとてつもなく長かった。

  • 長い長い1週間が経ち、ついに合格発表。私は、ネットで番号があったら見に行こうと勝手に決めていたのですが、本人は「あっても、なくても直接掲示を見に行きたい!」と言いました。学校までの道のり、あまりにドキドキするので家族全員で、猛ダッシュしてみたりしながら見に行きました。