中学生の反抗期。思春期の息子と父親の関係

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海のある町でのびのびと暮らす、クリエイター夫婦の子育て

名前
ヨシタケシンスケ & 吉竹祐子
家族
中2と小3の男の子をもつ、4人家族
所在地
神奈川県
お仕事
絵本作家(夫)、クリエイター(妻)
URL
くりひょうたん。by吉竹祐子

思春期に入った中2の長男は、私に反抗してくることが増えました。しかし、まだまだかわいい反抗です。自分が悪いと思ったら謝るし、会話も普通です。聞くに、夫には反抗期がなかったそう。人に怒られることが嫌いな夫は、人を怒らせることで面倒になることが嫌で、「怒らせないように、怒らせないように」と考えて過ごしていたそう。そうして気が付けば反抗期がなかった、と。

夕飯の時、息子が悪気なく「これ、ちょっと...」と食事についてマイナスの感想を言おうものなら、すかさず夫が「そんな感想言ったらお母さんの機嫌が悪くなって面倒になるだけでしょ。おいしくないな~と思っても口に出さないようにすれば自分が楽だから」と、アドバイスが入ります。そんなことの繰り返しがあるからなのか?長男も夫色に染まりつつあり、いまのところ、いわゆる反抗期らしさがまわりと比べると少ない気がします。

そんな夫と長男はすごく仲がよく、長男は「お父さん」のことが大好きです。私の小言にうんざりしている時の最大の話し相手が父親なのです。愚痴だけでなく、いいなと思ったり、すごいなと思ったことを、真っ先に父親に話して、二人で盛り上がっています。好きなものも、興味の矛先も似ている二人は、分かりあっているようにすら感じます。

女親はどうしたって小言が増えます。我が家では、小言を言われている長男に、夫がいつも逃げ道を作ります。時にそれに対し、私はイラっとすることもありますが、長男は「お父さんが分かってくれているからいいや」という思いがあるように感じます。

思春期の長男にとって「最大の理解者が父」ということは、彼にとっても私にとっても、助けられていることだと思います。男は男同士、ロマンを語り合うのがいい、とも思います。男と女は違う生きものだ、と感じることがよくありますから...。しかし長男とはまた違った性格の次男の思春期がどうなるのか?それはまだまだこれからです...。

       
  • 呉から高松へのフェリーにて

  • キャンプにて(その1)

  • キャンプにて(その2)

          
  • 海岸でキャッチボール

  • 日光・光徳牧場にて

  • お父さんの誕生日にプレゼントした手作りの船

  • 呉の港は、造船上があるため、たくさんの船が存在します。フェリーのデッキから二人して双眼鏡で港の船を見ながら、あれやこれや、私には分からない話で盛り上がっていました。長男は自分の好きなものに興味を持ってくれるので、父親は、ありったけの知識を彼に捧げています。

  • 釣り堀で釣りをしたいという長男の希望で魚釣りに挑戦。針にかかった魚はお父さんが外してくれます。何か行動をするときは、大体いつもこの二人がペアになります。

  • 本当に二人は仲がいいのです。どうでもいいことや、好きなもの、面白いと思ったことを話して、いつも盛り上がっています。誰よりも長男を理解してくれているのは「お父さん」かもしれません。

  • キャッチボールなんてするお父さんじゃないんだけど、思いつきでやってみた時の一枚。息子もさほど興味を示さず(笑)、その後、グローブはずっと押し入れの奥にしまわれています。慣れないことをやるもんじゃありません。

  • 気がつけば、いつも二人は一緒です。「あれはどうして?これは何?」という長男の質問に、雑学についてはいろいろ知識の豊富なお父さんは、面倒がらず丁寧に答えてくれています。

  • お父さん45歳の誕生日に長男がプレゼントしたもの。目の細かい発泡スチロールを削って、お父さんが好きな船を作りました。船がちゃんと飾れるように台座付き!こういう工作の仕方も、父親から教えてもらいました。