想像力と独特の感性で、クリエイティブ魂を刺激する子どもたちの絵

Choice

海のある町でのびのびと暮らす、クリエイター夫婦の子育て

名前
ヨシタケシンスケ & 吉竹祐子
家族
中2と小3の男の子をもつ、4人家族
所在地
神奈川県
お仕事
絵本作家(夫)、クリエイター(妻)
URL
くりひょうたん。by吉竹祐子

長男も次男も何かを作ることが好きで、絵を描くことも大好きです。

昔のことですが、次男が保育園時代に絵本を作ってきました。夫の職業が絵本作家ということもあってか?お父さんのマネをしたのかもしれません。読んでみると、かなりキテレツな内容で、すごくユニークで、私の中では、長新太さんを思い起こすものでした。

次男は、長さんの絵本が大好きで、よく『キャベツくん』を「読んで!」とリクエストされました。逆に長男は、あまり長さんの絵本を読もうとしなく、リアルな絵と内容のものが好きで『タンタン』をよく読んでいました。描く絵も図鑑をお手本にし、リアルに描きたがる長男に比べ、次男は頭の中に浮かんだものを何も見ずに描こうとしていました。その違いも面白かったです。そんな次男が描いた絵本『おにぎりくん』は、独自にシリーズ化されていて、第2弾まであります。第2弾には、おにぎりくんのおともだちのバナナくんが登場し、ページをめくる度に予期せぬ展開が繰り広げられ、お父さんも顔負けです。

そんな息子たちの描く、大人には描けない絶妙な表情や線が好きで、何かにできないか?と、次男が1歳の頃、私は<くりひょうたん。>という名前で布を使って、作品を作るようになりました。「くり」と「ひょうたん」は、私が勝手に彼らの印としていろいろな持ち物にマークとして記していたもので、そこから名前が付きました。自分の描いた絵が別のカタチになるのが嬉しいようで、描く絵、描く絵持ってきて「これ、使っていいよ!」と提供してくれます。そして夫には、「この絵本、売り物にしていいよ!」と上からものを言ってくることもあります。子どもの想像力感性は、大人のクリエイティブ魂をも刺激してくれるのですね。

これからも思い思いの絵を、描きたいように描き続けてくれれば、私も夫も嬉しいです。そしていつか夫と息子のコラボ絵本なんかも出してくれたら、嬉しいんだけどな......(笑)。

       
  • 次男が、描いてきた絵本たち

  • 次男作『おにぎりくん』

  • 絵本を描く次男

          
  • くりひょうたん。の作品に使われた次男の絵

  • セレクトショップとのコラボ

  • ヨシタケシンスケ最新刊!

  • 保育園時代に描いてきた絵本を皮切りに、次男が描いた絵本はぜんぶで5冊。どれもこれもページをめくる度に驚きの展開が繰り広げられます。

  • こちらが『おにぎりくん』のシリーズ第1弾。おにぎりくんは、お洋服を買ってくるのですが、次のページではお洋服を着ていないという…。

  • 描き始めると、湯水のごとくアイデアが湧き出てくる様子で、あっという間に描きあがります。夫に羨ましがられています。

  • くりひょうたん。で作ったガーゼハンカチ。次男の絵を刺繍にしました。

  • 2018年夏に、セレクトショップ「SEEP STORE」とのコラボでTシャツ展を開きました。イベントのタイトルロゴは次男が作りました。

  • ヨシタケシンスケの最新刊『ねぐせのしくみ』(ブロンズ新社刊)(注1)が、7月16日発売です。—ねているあいだに、なにがおきてる!?もしかして「あのひとたち」におなかをまるだしにされたり、いろんなねぐせをためされたりしているのかも!ー