ヨシタケシンスケ邸の風変わりな蔵書と、子育ての「タイミング」
海のある町でのびのびと暮らす、クリエイター夫婦の子育て
- 名前
- ヨシタケシンスケ & 吉竹祐子
- 家族
- 中2と小3の男の子をもつ、4人家族
- 所在地
- 神奈川県
- お仕事
- 絵本作家(夫)、クリエイター(妻)
- URL
- くりひょうたん。by吉竹祐子
我が家には、たくさん本があります。絵本作家という夫の仕事柄もありますが、義母が生前、絵本の読み聞かせのボランティアをしたり、自宅を文庫として放課後の子どもたちに開放したりもしていました。また私たち夫婦も、どうしても読みたい本や、子どもたちに見せたいと思った本は、借りるのではなく買うようにしています。なので、元々たくさんあったところに、息子たちの成長と共にさらに増えていきました。それはそれで置き場に困るので大変なのですが、本を通じて思い出をさかのぼることもできるので、悪くないなと思っています。
我が家の本担当は、だいたい夫で、マニアックで変な本をよく買ってきます。買ってきた時にはあまり役に立たないのですが、息子たちが何かに興味を持った時、ここぞとばかりに、夫の買ってきたマニアックな本を出してきます。例えば「スター・ウォーズ」に興味を持った時には、「スター・ウォーズ」の舞台裏を撮影した写真集『Creating the worlds of STAR WARS 365 days』というメイキング本を差し出し、映画のあのシーンは、こうやって撮影していたんだね!なんていう会話をしたりして楽しんでいました。
子どもだから絵本、大人だからもっと難しい本、という垣根はなく、大人向けのマニアックな、読めば難しいことが書かれている本でも、興味を持った時にタイミングよく差し出せば、子どもはものすごく食いつき、むしろボロボロになるくらいに読んだりもします。
本に限らずですが、子育てをする上で<タイミングを逃さない>というのは、とても重要な気がしています。なかなかその<タイミング>を見つけるのは大変なのですが、日常の何気ない会話や、子どもの行動を見ていると自然と見つけられるのかもしれません。まだまだ成長過程にある息子たちですが、この先、どんなことに興味を持っていくのか?タイミングを逃さないよう見守っていきたいなと思っています。