令和の学校教育これでいいの?母子留学の決意を後押ししたもの。

Choice

ママも子どもも好きに生きていい!を叶える海外子育て移住

名前
高田さおり
家族
4人家族(13歳と10歳の男の子)
所在地
ブリティッシュコロンビア州バーナビー

ママも子どもも「好きに生きていい!」から始まった海外子育て移住
昨年の秋、コロナ禍の中で2人の息子と共にカナダに子育て移住しました。前回記事で、そのきっかけが私自身の「もう一度カナダに住んでみたい!」という思いだったことはお伝えしましたが、その決意を後押ししたのは、日本の教育環境について長年感じていた違和感です。

カナダに母子留学へ来る前は、千代田区の公立小学校&中学校に息子たちを通わせていました。一般的には優良学区とされるエリアではあったけれど、私はずっと「日本の教育って本当に昭和のまま......。令和なのにこれでいいのかな?」と思っていました。例えば、英語教育が大事とかITスキルが必要とか言う割には内容がともなっていない気がしてしまったり。それに、私からすると"やらせ過ぎ"。毎日8時から16時まで学校に行って、プラス宿題もあって。それだけ長い時間拘束される割には、費用対効果が低いというか......。もっと今の時代に合った教育ってないのかなとモヤモヤしていました。

もちろん受験をして良い私立校に行けばレベルの高い授業が受けられるのかもしれないけれど、放課後の時間を全て受験のための勉強に費やして、好きなことをさせてあげられなくなるのは嫌だな、と。だから中学校までは公立でも良いと思っていました。長男は、当時話題になっていた工藤先生が校長を勤めていた麹町中学校に進学したので、公立の水準も上がるかもしれない、という期待もありました。

一方で、小4だった次男はコロナ禍になって塾に通い始めたこともあり、受験を考えるように。息子たちは2人ともスイミングを本格的にやっているので、受験をするとしても偏差値うんぬんということより、私立校なら水泳設備が整っているかも、という目線でした。でもコロナの影響で、どの学校でも部活動は軒並み停止。彼らがやりたいことをやってのびのび過ごせる場所はないのかな......と思っていた時に、インスタをフォローしていた現地のスイミングチームの情報で、カナダは感染者数が少ないこともあって日本よりも自由にできることを知りました。

コロナは特殊な事情だったけれど、そもそも海外の方が子どもの自由な時間が多いというのは、私自身が子どもの頃に外国で暮らした経験からも分かっていたので、「好きなことを思い切りできるからカナダに行こう!」と子ども達を説得しました。実際に移住してみると、学校の時間も日本より短いし、宿題もほとんどなし。週に5〜6回水泳をやっても学校生活にはほとんど響きません。その環境には息子たちも満足してくれています。

日本の中学受験事情は最近さらに過熱していますが、息子たちには、今はとにかく好きなことにたくさん時間を使って欲しい。好きなことを追求して、それが今後の進学や将来の仕事に繋がっていくとしたら、こんなに幸せなことはないんじゃないか、と思うのです。

〈連載概要〉ママも子どもも「好きに生きていい!」から始まった海外子育て移住
第1回:カナダへ子育て移住! 「ママが住んでみたい」から始まった挑戦
第2回:令和の学校教育これでいいの? 母子留学の決意を後押ししたもの。(本記事)
第3回:コロナ禍でもできたカナダ母子留学!SNSをフル活用した準備期間。
第4回:海外留学にカナダがオススメな理由と「母子留学」のメリット。
第5回:海外移住もスポーツも、子どもたちの"生きる力"を育んでくれる。
第6回:カナダ子育て移住後の進路は? 子どもが自分で決めればいい。

       
  • 日本で水泳の大会に出場した時

  • 『学校の「当たり前」をやめた。』工藤勇一(著)

  • 放課後のフリータイム

          
  • 美しい夕焼け!

  • 息子2人ともが真剣に取り組んでいる水泳。せっかく熱中できるものに出会えたのだから、思い切りやってほしいなと思います。

  • 麹町中学校の校長として色々な改革を行い話題になった工藤先生。担任制度をやめたり、宿題をなくす等、子どもの自主性を高める素敵な教育方法でした。『学校の「当たり前」をやめた。』工藤勇一(著)

  • スイミングのない日は、近くの公園でスケボーをすることも。自由に使える時間がたくさんあるのは、彼らにとってもすごくいいことじゃないかなと思います。

  • カナダに来てから、普段の生活の中でも自然をすごく身近に感じられます。東京で暮らしていても景色を見て感動することはあまりなかったけど、こっちに来てからは毎日飽きません。スケールが全然違う!