小学6年生で帰国。日本で始めた「中学受験対策」と「志望校」

海外から渋谷教育学園渋谷中学高等学校、一橋大学へ②
- 名前
- 布施 唯/Yui Fuse
- 所在地
- 東京
- お仕事
- 大手銀行員(法人営業職)
- URL
- 渋谷教育学園渋谷中学高等学校(出身校)
【インターナショナルスクール生 その後の進路:渋渋→国内大学編】
年々増加している海外のインターナショナルスクールからの中学受験。本連載では、オランダのインターナショナルスクールに通い、帰国後に日本の中学受験に挑み、渋谷教育学園渋谷中学校に進学した布施唯さんの中学・大学受験体験記をお伝えします。
今回は、日本に戻った布施さんの受験対策の日々を振り返ります。
小学6年生の夏に家族で帰国し、都内の公立小学校に戻った布施さんは、冬に控えた中学受験に備えるため、大手進学塾『ena』と『帰国子女アカデミー』への通塾を開始します。
「『ena』では国語と算数を週に各1回、また英語対策として『帰国子女アカデミー』にも通いました。『帰国子女アカデミー』は毎週日曜日、午前中に受験予定の女子校対策コースの授業を受け、お昼を挟んで午後は通常授業。夕方以降に渋谷教育学園渋谷・幕張中学校の対策コースを受講していたので、日曜日は丸一日、『帰国子女アカデミー』で英語の勉強を行っていたことになります」
渋谷教育学園渋谷・幕張中学校の対策コースでは、グループ面接の練習や筆記試験対策を行っていたそうです。
「"グループ面接の中でいかに好印象を残すか"という課題に何度も取り組んだことを覚えています。他者の意見に耳を傾けながらも、自分の主張をきちんと行うトレーニングです。女子校対策コースでは、個人面接の練習もありましたが、どちらかというと文法やリーディングなど筆記試験対策に時間を割いていました」
そして迎えた中学受験本番。布施さんは洗足学園中学校、頌栄女子学院中学校、慶應義塾湘南藤沢中等部(SFC)、それに渋谷教育学園渋谷中学校に出願します。
「結果的には、SFCを受ける前に第一志望だった渋谷教育学園渋谷中学校に合格することができたので、SFCは受験していません。私が渋谷教育学園渋谷中学校を第一志望にしていた理由は、英語の授業の質です。
"せっかくだったら5年間の海外生活で身に着けた英語力を維持するだけでなく、中・高でさらに伸ばせたらいいな"と、私自身はもちろん、両親も同じように思っていたことから、ネイティブの教師による帰国子女コースの英語授業のレベルが特に高いと言われていた同校を第一に志望していました」
また、オランダから帰国後に足を運んだ文化祭で感じた自由でのびのびとした校風を、布施さんやご両親が気に入ったことも理由だったそうです。
次回は、晴れて渋谷教育学園渋谷中学校に入学した布施さんの学校生活を紹介します。
〈連載概要〉インターナショナルスクール生 その後の進路【渋渋→国内大学編】
第1回:小学1年生でオランダ移住。公立小からインターナショナルスクールへ
第2回:小学6年生で帰国。日本で始めた「中学受験対策」と「志望校」(本記事)
第3回:渋谷教育学園渋谷中学高等学校の「帰国生英語」と「取り出し授業」
第4回:渋谷教育学園渋谷中学高等学校の名物行事「文化祭」と「部活動」
第5回:「校外研修」や「留学制度」...渋谷教育学園渋谷中学高等学校の特色
第6回:「塾いらず」は本当? 渋谷教育学園渋谷高等学校「大学受験」の実情
第7回:「英語」「学年通信」...渋谷教育学園渋谷高等学校の「大学受験フォロー」
第8回:一橋大学時代のシンガポールへの「インターン留学」と「就職活動」
第9回:一人生に大きな影響を与えた「渋谷教育学園の魅力」と「今後の夢」
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