一橋大学時代のシンガポールへの「インターン留学」と「就職活動」

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海外から渋谷教育学園渋谷中学高等学校、一橋大学へ⑧

名前
布施 唯/Yui Fuse
所在地
東京
お仕事
大手銀行員(法人営業職)
URL
渋谷教育学園渋谷中学高等学校(出身校)

インターナショナルスクール生 その後の進路:渋渋→国内大学編
オランダのインターナショナルスクールから帰国後、渋谷教育学園渋谷中学高等学校に進学した布施唯さん。その後、学校の勉強を中心にした受験対策で、一橋大学商学部の一般受験に挑み、現役合格を果たします。今回は、そんな布施さんの大学生活を紹介します。

布施さんが一橋大学の商学部を第一志望に決めた理由は何だったのでしょう?

「ひとつはキャンパスが気に入ったことです。高校2年生の頃に母と行ったオープンキャンパスで、一橋大学の美しさに憧れを抱きました。また、比較的小規模な大学だという点も自分には合っている気がしたんです」

商学部に関心があった布施さんにとって、商学部の日本最難関校である一橋大学は、チャレンジする意味もあったそうです。そして見事に受験を突破し、一橋大学に入学した布施さんが力を注いだのが、ラグビー部のマネージャー活動でした。

「体育会ならではの一体感やチームの雰囲気に惹かれ、"マネージャーでもやってみようかな?"との思いから入部した体育会でした。ただ私、ラグビーのルールも知らずに飛び込んだんです(笑)」

しかし、大学4年時にはマネージャー長に抜擢されるほど活動に没頭します。

「マネージャーって選手に水を出したり、テーピングを巻いたりするイメージがあるかもしれませんが、実際には、選手はもちろん、監督やコーチ、OBや大学関係者、ラグビー協会の方々まで、人と人とを繋ぐ仕事がたくさんあります。さまざまな人と関わり、懸け橋になる活動に魅力とやりがいを感じました」

もうひとつ、布施さんが大学生活のなかで印象に残っているのが、海外でのインターン留学の経験です。

「大学3年生になる前、春休みの部活動がオフになる期間を利用して、民間企業が企画したシンガポールへのインターン留学に参加しました。小学校の頃にオランダのインターナショナルスクールに通っていたことや、中学・高校とハイレベルな帰国生クラスの英語授業に必死に付いていった経験を生かし、"いつかは海外で働いてみたいな"との思いがあって。それで、チャレンジしてみることにしたんです」

2週間ほどの滞在期間中、シンガポール経営大学の学生と合同で、企業から与えられたビジネス課題に取り組むプログラムに参加。自分の英語力が通用することも実感し、自信にもつながったそうです。

「その後の就職活動では、具体的に入りたい会社や職種が定まっていたわけではなかったので『英語を生かせる仕事』『海外赴任』といったキーワードを軸に会社選びをしました」

内定が出た会社の中から、布施さんが最終的に選んだのが大手都市銀行でした。広く日本経済のことが知りたい、との思いや、マネージャーをやりながら感じた人と人とを繋ぐことへのやりがいから、銀行員という仕事に魅力を感じたことが決め手になったそうです。

次回は、布施さんの将来の夢や、今改めて振り返る中学・高校時代の思い出をお伝えします。


〈連載概要〉インターナショナルスクール生 その後の進路【渋渋→国内大学編】
第1回:小学1年生でオランダ移住。公立小からインターナショナルスクールへ
第2回:小学6年生で帰国。日本で始めた「中学受験対策」と「志望校」
第3回:渋谷教育学園渋谷中学高等学校の「帰国生英語」と「取り出し授業」
第4回:渋‌谷‌教‌育‌学‌園‌渋‌谷‌中‌学‌高‌等‌学‌校‌の‌名‌物‌行‌事‌「文‌化‌祭」‌と‌「部‌活‌動」‌
第5回:「校外研修」や「留学制度」...渋谷教育学園渋谷中学高等学校の特色
第6回:「塾いらず」は本当? 渋谷教育学園渋谷高等学校「大学受験」の実情
第7回:「英語」「学年通信」...渋谷教育学園渋谷高等学校の「大学受験フォロー」
第8回:一橋大学時代のシンガポールへの「インターン留学」と「就職活動」(本記事)
第9回:一人生に大きな影響を与えた「渋谷教育学園の魅力」と「今後の夢」

〈関連記事〉
インターナショナルスクール生 その後の進路: 中学受験編(広尾学園医進サイエンスコース)

       
  • 夢中になったマネージャー活動

  • インターン留学先のシンガポール

  • 大学の卒業式

          
  • 大学時代に没頭したラグビー部のマネージャー活動。「試合前のウォーミングアップ中の写真です。このとき、選手は体を温めるだけでなく気持ちも高めていきます。私たちの小さなミスによって選手の集中力が切れてしまうこともあるので、いつも緊張感がありました」

  • 部活動中心の大学生活を送っていたので「それだけではいけないな」と思い、自ら応募して参加したシンガポールでのインターン留学。「休日には現地の学生が観光地を案内してくれました。英語力の自信にも繋がり、実り多い2週間でした。一緒に参加した日本の学生とは今でも定期的に連絡を取り合っています」

  • 一橋大学の卒業式で、4年間をともに駆け抜けた同期のマネージャーたちとの1枚。「彼女たちは苦楽を共にした大切な仲間。何気なく始めたラグビー部のマネージャーでしたが、人生に大切なことをいろいろと教わることができた気がします。同期のプレーヤーたちとの絆も一生ものだと思っています」