子育て世代の友人たちと楽しむ、グループキャンプの醍醐味とは

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キャンプインストラクター、ヒャクタロウのアウトドア育児

名前
ヒャクタロウ / Hyakutaro
家族
4人(5歳の男の子、0歳の女の子)
所在地
東京都/山梨県甲府市
お仕事
キャンプインストラクター
URL1
hyakutaro_Instagram
URL2
原点回帰オフィシャル

キャンプインストラクター、ヒャクタロウのアウトドア育児

すっかりハマったキャンプに。毎週末家族で行くようになってから、何となく変化が欲しくなりました。

毎回キャンプ場が変わるので、それだけも十分満喫できるのですが、なんて言うんでしょう?
何か物足りなくなってきてしまったんですね。

それこそ、キャンプで頂くキャンプ飯もそうです。
最初の頃はキャンプの王道飯、BBQスタイルから入って、アヒージョやカレー、パエリアにビーフシチューなどなど......。
定番キャンプ料理はひと通りマスターして、子どもが食べそうな料理を試行錯誤していきました。まずは物足りなくなった何かを、キャンプ飯をいろいろ作ることで解消してみたんです。

その中でもすき焼き鍋にはハマりましたね。何度食べたことか!笑
その他、ローストチキンから、ほうとう鍋、ホットサンド、スモークチキンにスモークサーモン。
スペアリブ、ピザ各種、パスタ各種、参鶏湯、うどん、ラーメン、ハンバーグ、ブイヤベース、かぼちゃスープにオニオンスープ。リゾットに、ジビエの姿焼き、スイーツもケーキやパンなんかも作りまくり、思いつく料理はすべて作りました。

子どもも普段家だとあまり食べてくれなかったりするんですが、なぜかアウトドアで食べるものは、なんでも美味しく感じるのか、「おかわり!」なんて言って、モリモリ食べてくれるんですよね。それも嬉しくて、余計に力が入っていきました。
(なぜアウトドアで食べると美味しくなるのか?の答えは、今度じっくり書きますね)

そしてすでに作った料理数は50種類以上になってきた頃、自分たち家族だけではなく、みんなでわいわい食べたくなったんです。

あ!そうだ、友だちを誘ってみよう!
そうすればいろんな料理がそれぞれお互い楽しめるじゃん!
そんな安易な考えで、友人家族を誘ってみました。

するとみんな揃って「行きたい!」って言ってくれたんです。

そうなると話が早いです。
今までのファミキャンから、友人たちとのグループキャンプ、略して「グルキャン」に毎週末行くようになりました!

ファミキャンもいいけど、グルキャンは、それこそ3週間ぐらい前からキャンプ場を探して、行き方や、ご飯何にする?誰が何を持っていく?といったLINEのやりとりから既に楽しさが広がっていきます。

1家族から2家族、3家族へと、どんどん一緒に行くようになり、キャンプ飯もメニューの種類が何倍にも広がっていきました。一度の食事に何種類ものご馳走がテーブルに並ぶんです。

子どもたちも家庭では普段食べないようなグルメを知っていきます。(贅沢!笑)

例えば、我が家は基本ご飯は酵素玄米が主食なので、パン類はあまり食べません。ところが、友人たちが美味しいパンを持ってきてくれたり作ってきてくれたりして、息子もパクパク食べまくります。

そうそう!このようなグルキャンでのいろんなキャンプ飯の材料、気になりますよね?

仕込みが必要なラム肉のスペアリブや、魚介のマリネなどは、家で仕込んで持って行きますが、育児のためには、"何もないところから工夫して、こんなに美味しい料理が作れるんだよ"ということを子どもたちに教えていくので、野菜も肉もそのまま持って行き、キャンプ場で子どもにも手伝ってもらいながら調理をします。

食材費も気になりますよね。

大きく2つに分かれますが、
ひとつ目は、みんなで買って持ち寄ってキャンプ場でザクッとみんなで割り勘タイプ。
ふたつ目は、各家庭、各自で持ち寄るタイプ。
だいたいは後者が多いように思います。

また、子どもたちも、普段とは違うキャンプ仲間ができて、子ども同士だけの冒険が始まります。
キャンプ場は大抵周囲が自然だらけ。走り回るだけでなく、好奇心と勇気を出して、ちょっと危険なところに行きたがるんですね。

もちろん親の目はしっかりと追っています。
そんな子ども同士のミニ冒険でも、虫や草木、ヘビや小動物なんかに出くわして、キャンプ中、ずうっとワクワクな声と泣き声と大騒ぎが続きます。

でもそれらの子どもたちの大声に、大人は安心するんですよね。キラキラに目を輝かせたその時間は何事にも変え難いし、何しろキャンプって、ほんとすべてが楽しいって、改めて思えるんですね。

そんなグルキャンをこなしていくうちに、やがて友人たちから聞かれるようになりました

「ヒャクちゃん、いいキャンプ場教えて!」って。

いつの間にか友人たちからは『ヒャクタロウ=完全にキャンプの人』になっていたんです。

当然詳しいでしょ?的な当たり前の質問をしている彼らの問いに、まだうまくは答えられませんでした。なんせ山梨県周辺のキャンプ場ばかりでしたから。笑

そこで! 友人たちにいいキャンプ場を紹介するために日本全国に行ってみたくなり、まずはキャンプ場ランキングの上位を片っ端から巡ってみることにしました。

まずは、長野の超人気キャンプ場「戸隠キャンプ場」へ。

季節は5月。
いよいよゴールデンウィークに入り、キャンプシーズン到来です!

早めの到着(キャンプ場では早めに行くのがおすすめ!)で、フリーサイトエリアを選んで、まずは眺めがいい所、かつ危険が少ない所を選びます。(あまりにも人がいない場所は選びません)

早速ビール片手にテントを設営して、それからゆっくりしようと、いつも通りワインをグビグビ、ダッチオーブンでスープを作り始めた頃、急に山手から、冷気のような冷たい風が吹いてきました。

『うん?』

天気予報は曇り。まあ、防寒対策を普通にして初日は寝ました。

翌朝早朝......静まり返った朝でした。

『ガサ!』と音がして、慌てて外に飛び出すと......なんと「雪」!
しかも雪の重みで、テントが大きく沈んで、ポールも曲がり、テント外の薪や食器類も全部真っ白。

5月だっつうのに雪が降るなんて!マジか!

あまりにも意外な展開に慌てて雪を払ったり、キャンプグッズをしまったりと慌てました。
2日目は雪のせいで、キャンプ場がぐちゃぐちゃの泥になりながらも、ちょびっとお酒の力を借りて陽気に、楽しく子どもと散歩や、軽くトレッキングをして、いよいよ3日目。

いつも通りに帰る準備をして、少し渋滞も考慮して早めに高速道路に入り、なんだかんだの楽しい思い出に浸って車を走らせてると突然、

『バーン!!!』

と、爆発音が聞こえ、車体が揺れたのです!

何が起こったんだ???

慌てて高速道路脇に駐車してみると、なんと後輪タイヤがバーストして破裂してるではありませんか!

幸いすぐ近くにサービスエリアがあり、ハザードランプをつけて自力で走行して......。幸いスペアタイヤを積んでいたので、なんとかスペアタイヤに換えて帰途につきました。(皆さん、キャンプ場から帰る時は車体をよく確認しましょう!)

しかし、いったいなぜバーストを?

恐らくは、雪でぬかるんだ道を走ってる時に枝を踏んで刺さったか、誰かの抜き忘れていたペグを踏んで刺さったか......。

いずれにしても、家族が無事で良かった。
なんともいい経験になったキャンプの思い出でした。

ほんとにキャンプってやつは、毎回大切なことを学ばせてくれます。
天気予報は山間部では、100%信用してはダメ。想像力膨らませて、予期せぬ天候に変わる想定もしていかないと危険です。

そして街中とは違って、道自体が危険な場合もあるので、よく車も点検しないとこれまた危険ですね。

次回は、『キャンプ場ランキング全国一位のキャンプ場とは?』そして『絶景キャンプ場はここ!』
を書こうと思います!

〈ヒャクタロウさん連載〉
キャンプインストラクター、ヒャクタロウのアウトドア育児

       
  • 朝からキャンプ場で走り回る息子

  • 大自然の中にいると、空気もおいしく、子どもも落ち着く

  • 朝のゆったりとした時間が心地いい

          
  • 大好物の「すき焼き鍋」

  • 美女と絶景と

  • とにかくいろんなキャンプ場に行きました。子どもも走り回って体幹も鍛えられ、バランス感覚が良くなりました。

  • 大自然の中にあるキャンプ場に行ったら、朝の散策が楽しい。キャンプだけでもいいけれど、周辺の散策も子どもたちにとって季節ごとの発見が必ずあります。

  • キャンプではなるべく朝日が昇る時間に起きるようにしています。この時間がなんともゆっくり流れて心地いいのです。朝早くから焚き火をおこして。

  • キャンプ場でハマったすき焼き鍋。スノーピークのダッチオーブンでは2段構造になっていて、下段でご飯を炊いて、上段で肉を焼く。これがうまいんですよね〜。

  • 絶景で有名な陣馬形山キャンプ場にて、美女たちとキャンプ! 男一人で女子たちのテント設営は大変だったけど、バチェラー状態でのグループキャンプでした(笑)。