子連れ冬キャンプの醍醐味と注意点。子どもに良い刺激を与える楽しみ方を教えます

Choice

キャンプインストラクター、ヒャクタロウのアウトドア育児

名前
ヒャクタロウ / Hyakutaro
家族
4人(5歳の男の子、0歳の女の子)
所在地
東京都/山梨県甲府市
お仕事
キャンプインストラクター
URL
hyakutaro_Instagram
URL1
原点回帰オフィシャル

キャンプインストラクター、ヒャクタロウのアウトドア育児

「知的好奇心、その存在意味は、問い続けるのをやめないことだ」

僕の好きなアインシュタインの言葉です。
自然というものは、僕たち人類の問いに永遠に応えるべくあり続けています。
子どものうちにその好奇心を多く持てるような環境づくりは、早ければ早いほどいいし、感動を生む原体験の多さが、その後の人生に大きな成長をもたらすと思います。

だからこそ誰かが作った公園ではなく、誰かが作ったデジタルゲームではなく、アウトドアで1日でも多く子どもと一緒に遊んだ方が、あり余る子どもの無限の可能性を引き出せると信じているんです。

そんなわけで我が家は1年中アウトドア三昧の生活になったと、改めてここで言いたいと思います。

さて、当然冬でもアウトドアで遊びます。冬キャンプに行きます。

ただし、12月から4月までは、ほとんどのキャンプ場は閉鎖してしまうので、冬季営業しているキャンプ場を探すのは結構大変。ましてや雪の中でキャンプをしたい(まあ、したい人はめっちゃ少ないけど汗)と思っても、数が限られているので、意外と冬キャンプには行けないんです。

そして冬のキャンプ場は、朝晩の気温がマイナス10度にもなるので、装備が非常に重要。冬のキャンプ場では、一酸化炭素中毒や焚き火やストーブからの引火によって亡くなられたり重傷を負う方もいますし、子どもにとっても危険なことがたくさんあります。

とはいえ、寒さと安全対策をしっかりと行えば、とても楽しく、また子どもの脳への刺激もたくさん与えられると思うので、ぜひとも冬キャンには行って欲しいですね!

僕のおすすめテントは、フルクローズできるタイプで、テントの中では薪ストーブを焚いて過ごすことができるもの。実際にやってみると、テントの中はロンT1枚で平気なぐらい、快適になります。

息子にとって、薪ストーブは焚き火とはまた違うので興味津々。ただ薪をくべるのではなくて、タイミングが大事! 入れすぎても燃焼しにくいし、少なすぎてもだめ。火の加減を見て、太い薪なら鉈で割る、ナイフで削る。息子に薪ストーブ当番を頼むと、不思議と1時間でもずうっとしていられます。火の魔力ですね~。

薪ストーブはオーブンとしても使えるのでピザを焼いたりして、子どもたちは大はしゃぎ! ピザ生地を自宅から持って行って、好きな具材を乗せて焼きます。息子は大のチーズ好き!結果、チーズだけのピザを何枚食べさせられたか...笑。

そんな楽しい中、換気は絶対にしないといけません。灯油ストーブをつけっぱなしで寝たりすると一酸化炭素中毒で、最悪そのまま一生目覚めないなんてこともあるので、保護者は一酸化炭素チェッカーを買って、テント内に設置するなどの準備も絶対必要!

そしてこれは意外と知られてないんですが、テント内にずうっといると、当然会話が大事ですよね?

子どもが起きている時は、騒々しくて子ども中心に会話も進むからいいんですが、子どもが寝落ちした後...家族で行く場合は...夫婦だけの会話の時間! 普段は狭い空間でシーンとした無音の中、夫婦だけの会話なんてなかなかないものです。子どもの教育の話とか、将来のこととか、まあ、想像にお任せしますが、これが貴重な時間になるんですよね~。笑

これはこれで冬キャンの醍醐味かもしれませんね。


〈ヒャクタロウさん連載〉
キャンプインストラクター、ヒャクタロウのアウトドア育児

       
  • 富士山の見えるキャンプ場にて冬キャン!

  • 寒い時期でも使える冬用テントで、快適に過ごす

  • リンクコーデも冬キャン仕様

          
  • 薪ストーブで、テント内はぬくぬく

  • 安全対策もしっかりと!

  • 2月上旬に出かけた冬キャン。朝霧ジャンボリーオートキャンプ場は通年営業している貴重なキャンプ場のひとつです。

  • 某11月下旬、長野県上伊那郡にある四徳温泉キャンプ場にて。ここは12月上旬から3月半ば頃までは休業です。画像の冬用テントは、ogawaのアポロン。防風仕様で、霜や結露ができにくい作りです。薪ストーブを中に入れても大丈夫な煙突穴もあるし、裾には外気を防ぐスカートも!

  • 冬キャンコーデのおすすめは、登山同様、レイヤーコーデです。屋外にずっといることもあまりないので、服で温度調節できるようにするのがポイント。写真は僕のおすすめブランド、TAIONのダウンベスト。これがあるのとないのとでは、過ごしやすさが全然違う!

  • テンマクデザインのアイアン薪ストーブ(現在は販売終了)は、冬キャンの必需品。なんと20kg近くあるんです笑。大きな鍋を上に置けば、煮込みなどの調理も可能な優れもの。ストーブをお探しなら、同ブランドのG-Stoveが、コンパクトかつ煙突もテントに合わせて自由に調節できるのでおすすめ!

  • 冬キャン時、テント内でストーブを使う場合は、ストーブから出る煙を外に出すための煙突が必要。ほかにはベンチレーションという換気口があるテントでないと、冬は一酸化炭素中毒の危険があるので、使用前に必ず確認を!