東大卒の夫の漫画のススメ。子どもが「自分で学ぶチカラ」に。
「子どもの好き」が最大のモチベーション!な国際派子育て
- 名前
- 佐久間麗安 / Rena Sakuma
- 家族
- 4人 (10歳男の子と8歳女の子)
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- Bright Choice編集長
- URL
- Rena Sakuma (@renanarena0513) Instagram
子どもたちは、歴史が大好きです。
特に、戦国時代にはまっていて、昨年はNHK大河ドラマ「麒麟がくる」を毎週楽しみに観ていました。
(先週末、最終回でした!)
きっかけは、夫が購入した、角川まんが学習シリーズ『日本の歴史』全15巻。(注1)
「歴史の大きな流れをつかむ」ことを重視する、元東京大学教授である山本博文先生(注2)が監修したシリーズです。(歴史まんがを買うならオススメです!)
夫にいわせると、山本先生が携わっていた東大の日本史の入試問題では、細かい年号や人物名などが問われることはなく、
「歴史の大きな流れをつかめているか」
「歴史をどのように解釈するか」
を試される内容のようで、試験対策も特殊だったそうです。
(ご参考までに、東大の過去問はこちら)
そして、そんな「東大流の学び」が面白かったのでしょう。
夫は歴史が大好きで、子どもたちと一緒になって毎週「麒麟がくる」をものすごく楽しみにしていました。
思い返せば、私も大学入試で世界史をかなり勉強しました。当時慶應大学はマニアックな問題が出題されたので、河合塾のテキストを何度も読み返しました。が、ほとんど覚えていない・・。
試験日前夜に、南米のどこかの国の近代史のぺージを開いて、人物名やら年号やらおさらいしていたら、ラッキーなことにその国が出題されたのですが、それがどの国だったかも覚えていない 笑
一方、子どもたちは、インターナショナルスクールに通っているので、いわゆる歴史の教科書を開いたことがありませんが、旧石器時代からの日本史のダイナミズムは知っています。
戦国時代にいたっては、大名だけでなく、彼らの妻、子ども、兄弟の名前まで覚えています 笑
漫画では、歴史上の人間ドラマをリアルに描写しているから、
たとえば、「なぜ織田信長が天下統一できなかったのか」がよくわかる。
そして、そんな人間ドラマが面白くて、子どもたちは自ら学ぶようになる。(といっても、おそらく本人たちに「学んでいる」という意識はないでしょう)
「天正10年、本能寺の変」という史実を暗記するよりずっと意味があるなぁと思うのです。
シリコンバレーでも、「グラフィックノベル」と呼ばれるコミックは、子どもが「自分で学ぶチカラ」を伸ばすといわれ、支持されています。(詳しくは、ブライトチョイスのインタビュー記事、シリコンバレーのホームスクーリング事情:子どもを伸ばす「解き放つ力」もご覧ください。)
ちなみに、東京大学は最初の2年間でリベラルアーツ教育を実践することで有名です。(注3)
最初の2年間で、社会・人文・自然を幅広く学び、入学当時の限界ある知識に囚われることなく「学び続ける姿勢」を身に付けることが、「東大流」の学びのよさなのかもしれません。(勉強はかなり大変だそうです!)
余談ですが、夫は暗記が本当に苦手で、自宅の電話番号、郵便番号ですら、いつまでたっても覚えられません 笑
え、ほんとに東大出身なの?って聞かれたこともあるらしいです 笑
それでも、社会のダイナミズムの中で意欲的に学び続けながら自ら思考する人だからこそ、周囲に認められ、活躍できているのかもしれません。
生涯学び続け、自分の生き方を展開していくチカラ。
それが、「生きるチカラ」というものなのかもしれないですね。
〈佐久間麗安連載〉
「子どもの好き」が最大のモチベーション!な国際派子育て
〈参考記事〉
シリコンバレーのホームスクーリング事情:子どもを伸ばす「解き放つ力」