中学受験を決意!インターナショナルスクールから日本の小学校に編入

都内インターナショナルスクールから広尾学園中学校へ進学⑥
- 名前
- 佐々木 正(仮名)
- お仕事
- 広尾学園中学校(医進・サイエンスコース)学生
- URL
- 広尾学園中学校
【インターナショナルスクール生 その後の進路: 中学受験編】
東京都内にあるインターナショナルスクールに通い、その後、広尾学園中学校に進学した現在中学2年生の佐々木正くん(仮名)の中学受験体験記。今回は、佐々木くんが実際に受けた受験校と試験内容をお伝えします。
日本国内のインターナショナルスクールに通う生徒が日本の中学受験に挑む場合、「帰国子女を受け入れている中学校の帰国生入試を受ける」「受験の前に日本の一条校に転校し、一般受験資格を取得する」などの手段があります。
インターナショナルスクール生は得意な英語を生かして、帰国生入試や英語重視型試験に挑む生徒も少なくないのですが、佐々木くんは一般受験にもチャレンジすることを決めます。
「塾では国・算・理・社をまんべんなく勉強していたので、それを生かして受験科目が4科目ある一般受験も受けてみたいと思ったのです」
しかし前述したように、国内のインターナショナルスクール生が一般受験に志願するためには、受験の前に日本の一条校に転校する必要があります。
「4科目で受験するためには、インターナショナルスクールを辞めて公立の小学校に編入しなければいけません。正直、大きな決断だったので怖くもありましたが、それ以上に今しかできないチャレンジに挑んでみたい気持ちが勝って、自分自身で決めました」
佐々木くんはインターナショナルスクールのミドルスクール1年目を終えた9月、日本の公立小学校に編入。小学6年生の2学期から公立小学校の生徒となりました。佐々木くんの意思を尊重してくれたご両親は、受験も影ながらサポートしてくれたそうです。
「自宅で両親に勉強を教えてもらうことはありませんでしたが、同じく中学受験の経験がある父には、効率の良い勉強方法を相談したことがあります。母は塾への送迎や弁当作りで受験をサポートしてくれました」
そしてその冬、佐々木くんはついに中学受験にチャレンジします。
「広尾学園中学校は医進・サイエンスコースを受験しました。他にも西大和学園中学校の英語重視型試験や開成中学、聖光学院の一般試験を受けました」
佐々木くんが受験した西大和学院の英語重視型試験は、国語と算数の試験と、英検取得級による加算(2級50点、準1級75点、1級100点)によって合否が判定されます。しかし、一般的な英語重視型試験や、インターナショナルスクール生に選ばれることも多い帰国生入試では、英語の試験があり、他教科よりも英語試験の配点が大きい場合も多いようです。その場合の国語と算数の試験内容は、一般受験のレベルに比べ、より基礎的な内容であることも少なくありません。
「僕の通うインターナショナルスクールの同級生のなかにも、同じように中学受験に挑んだ友だちが数名いました。帰国生入試を受けた子と一般受験を選択した子のどちらもいたのですが、全員がその後、日本の中学校に進学しています」
次回は、受験を終えた佐々木くんが感じる、インターナショナルスクールと日本の中学校との違いをお伝えします。
〈連載概要〉インターナショナルスクール生 その後の進路: 中学受験編
第1回:子ども自らの意思で、都内インターナショナルスクールから広尾学園へ
第2回:国内インターナショナルスクール生の中学入試「受験方法」について
第3回:中学受験に挑むインターナショナルスクール生の「塾」と「志望校」
第4回:広尾学園中学受験に挑むきっかけとなった「塾との出会い」「学園祭」
第5回:都内のインターナショナルスクール生のリアルがわかる。「通塾スケジュール」と「両立の壁」
第6回:中学受験を決意!インターナショナルスクールから日本の小学校に編入(本記事)
第7回:受験後に感じた「インターナショナルスクールと日本の中学校の違い」
第8回:中学受験に挑んだ僕が「最も影響を受けた人」と「将来の目標」
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