受験後に感じた「インターナショナルスクールと日本の中学校の違い」

都内インターナショナルスクールから広尾学園中学校へ進学⑦
- 名前
- 佐々木 正(仮名)
- お仕事
- 広尾学園中学校(医進・サイエンスコース)学生
- URL
- 広尾学園中学校
【インターナショナルスクール生 その後の進路: 中学受験編】
東京都内にあるインターナショナルスクールに通っていた佐々木正くん(仮名)は、小学6年生のときに自らの意思で中学受験に挑みました。その後、見事合格を勝ち取り、2020年4月から広尾学園中学校の医進・サイエンスコースに通っています。
受験を無事に乗り切った佐々木くんに、現在通う広尾学園中学校とインターナショナルスクールとの違いを聞いてみました。
「インターナショナルスクールの友人たちは、歌手になりたい子、野球選手になりたい子、芸術家になりたい子など、得意とする分野や文化的背景が多岐にわたっていました。一方、今通っている広尾学園中学校は、僕が医進・サイエンスコース生だからということもあるんでしょうが、理系方面の専門的なビジョンを持って、将来の目標が明確な友だちが多いように感じています。
それに、中学校では成績が数字で評価され、成績優秀者が発表されます。インターナショナルスクールではなかったことですが、"僕も次はもっと良い成績をとって発表されたい"と、その制度が、僕にとっては勉強に対するモチベーションになっています」
その上で、インターナショナルスクールに約6年間通っていたことは本当に良かったと感じているそうです。
「インターナショナルスクールには、文化も生活様式も違う友人ばかり。アイルランド出身の友だちの家では伝統のアイリッシュシチューを食べ、インド出身の友だちの家では、ヒンディー語のテレビが流れるなかで本場のカレーを食べることができました。日本にいながら、さまざまな国の文化に触れることができる環境が素晴らしかったですね。
それに、僕は自己主張が強いタイプだと思うのですが、いろいろな背景を持つ友だちと日々接するうちに、自分とは違う考え方も自然に受け入れられるようになった気がします」
9歳から11歳の夏休みに従妹が住んでいたカナダのトロントに行き、サマースクールに参加した経験も、自身に良い影響を与えたそうです。
「そこでの体験のおかげか、小学6年生のときに初めて日本の小学校に転校したときも、難なく新しいクラスに溶け込むことができたと思います。異文化のなかに飛び込む経験が、コミュニケーション能力の向上に役立ったと感じています」
次回は佐々木くんの今後の目標や将来の夢を紹介します。
〈連載概要〉インターナショナルスクール生 その後の進路: 中学受験編
第1回:子ども自らの意思で、都内インターナショナルスクールから広尾学園へ
第2回:国内インターナショナルスクール生の中学入試「受験方法」について
第3回:中学受験に挑むインターナショナルスクール生の「塾」と「志望校」
第4回:広尾学園中学受験に挑むきっかけとなった「塾との出会い」「学園祭」
第5回:都内のインターナショナルスクール生のリアルがわかる。「通塾スケジュール」と「両立の壁」
第6回:中学受験を決意!インターナショナルスクールから日本の小学校に編入
第7回:受験後に感じた「インターナショナルスクールと日本の中学校の違い」(本記事)
第8回:中学受験に挑んだ僕が「最も影響を受けた人」と「将来の目標」
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