インターナショナルスクール受験対策で家族が心掛けるべきポイント

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「子どもの好き」が最大のモチベーション!な国際派子育て

名前
佐久間麗安 / Rena Sakuma
家族
4人 (12歳男の子と10歳女の子)
所在地
東京都
お仕事
Bright Choice編集長
URL
Rena Sakuma (@renanarena0513) Instagram

「子どもの好き」が最大のモチベーション!な国際派子育て

インターナショナルスクールがますます人気です。最近、周囲でも真剣にインターナショナルスクール受験を検討される方が多くなりました。受験シーズンが始まると、子どもの通うインターナショナルスクールの広報担当から「今年は歴代最高の受験者数だった」と毎年お決まりのように聞くようになりました。

「どうやったらインターナショナルスクールに入れるの!?」
と、日本人の親御さんによく聞かれます。

長男がインターナショナルスクールを受験したのは、8年前。(ご縁あって、子どもたちはいわゆる老舗インターナショナルスクールにキンダーガーテンで入学し、長男はGrade 7、長女はGrade 5になりました。) 

「オンライン書類選考(親のエッセイ)→親の面接→子どもの行動観察」という流れはいまでも変わらないようです。当時は出願者全員が行動観察まで進めたのですが、いまでは書類で落とされてしまうことも多いようですね。

残念ながら、日本の小学校受験のような決まった受験対策というものがありません。一つの正解を求めさせるような、ペーパーテストもありません。むしろ学校側からは、何も対策せずありのままで受験に臨んでほしいといわれます。

とはいえ、せめて書類選考・面接をパスするために親としてできることはしておきたいもの。

そのために、わたしが必要と考える家族の検討ポイントを纏めてみました。
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インターナショナルスクール受験対策で家族が心掛けるべきポイント〉
1. オリジナルの教育方針を意見する(なぜ義務教育を放棄するのか)
2. 1について、学校の教育理念との共感ポイントを見つける
3. 親子で自己アピールする方法とコントリビューション(貢献)の意識
4. 日本人受験生の中で、埋もれないようにする工夫(写真・服装)
5. 「この学校こそ子どもがハッピーになれる場所」と結論づけられること
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【 1. オリジナルの教育方針を意見する(なぜ義務教育を放棄するのか)】
インターナショナルスクールの受験プロセスにおいて、わたしたち親に求められているのは、子どもの一番の理解者であり代弁者として、「子どもはどんな世界を生きるのか」、「なぜインターナショナルスクールで学ぶのか?」という意見を学校にしっかりと述べること。

日本人は、インターナショナルスクール入学に当たって義務教育を放棄するのですから、受入れ側の学校も納得感のある大義名分が必要です。わたしたち親にとっても、日本の既定路線の教育から外れるのですから、ぶれない子育て論を持っておきたいものです。

コロナ禍、ウクライナ戦争、世界的なインフレ、加速した円安、不安定な中東、混沌とした米国、地球規模の環境問題・・。今年はまた不景気になる、という話もありますね。世の中、ますますボーっとしてはいられません!

わたしたち親は、世界情勢に常にアンテナを張って、子どもたちが担う2030年代以降の世界を想像しながら、子どもにとっていま必要と思う学びのあり方を考えるからこそ、インターナショナルスクールという選択肢を検討するのでしょう。

「子どもはどんな世界を生きるのか」、「なぜインターナショナルスクールで学ぶのか?」という意見こそ、志望動機の柱ですから、しっかりアピールしたいところです。

【 2. 学校の教育理念との共感部分を見つける】
また、エッセイや面接では、学校に共感してもらえることが大切です。
どのインターナショナルスクールも、「次世代のための教育」を強く意識し、「学びのプロセス」を大事にしていますから、特にこの2つの観点でスクールの理念(コアバリュー)とご家族の教育方針に"共感ポイント"を見定めておくことが大切です。学校の教育理念については、事前に学校の公式ウェブサイトや、学校説明会で必ず予習しておきたいところです。

書類選考のエッセイと親の面接については、わたしたち夫婦もかなり時間をかけて準備しました。当然、「どうしたら受かるのか」「何をいったらいいのか」とヤキモキしたものですが、そんな心配をしていてはたくさんの日本人受験生たちの中で埋もれてしまいます。親は子どもの個性をとことんアピールし、学びのあり方について忖度のない意見を述べて。学校側に「このファミリーと会ってみたい!」と強く印象づけられるよう努めたいものです。

また、学校の共感を得る上で、インターナショナルスクール側からは、「なぜ○○スクールなのか」ということも強く問われます。日本のインターナショナルスクールは、学校によって日本人の受け入れ比率やカリキュラム、求めている学生像など、教育方針が大きく異なります。(イギリス国籍優先のブリティッシュスクールなど、日本人の受け入れに非積極的な学校への入学はまず難しいでしょう。) 志望校との共感ポイントを見つけるためにも、各スクールの個性(子どもの国籍比率、カリキュラム、日本語教育、学校設備、学校行事、進学実績、PTA活動など)を理解し、ご家族との相性をよく吟味する必要があると思います。

できれば、志望校の在校生・卒業生ファミリーの話は聞いておきたいもの。「○○さんにお会いして、こんなところに共感できた」という話ができるとアピールポイントとなりそうです。学校関係者に知り合いがいなければ、学校説明会で先生や生徒から聞いたことを話題にしても、学校側の好感を得られると思います。コロナ禍で、まだ外部生の受け入れを制限しているところもありますが、文化祭などのイベントに行ってスクールの雰囲気を感じておくことも良いでしょう。(インターナショナルスクールの文化祭情報は「スクールライフに触れられるインターナショナルスクールの文化祭情報」をご参照)

【 3. 親子で自己アピールする方法とコントリビューション(貢献)の意識】
家族の「教育方針」を意見する際、その背景には、キャリア体験や成功・失敗体験、社会の見方、次世代への期待など、ご夫婦の生き方や人生観そのものが大いに影響してきます。親の原体験に基づくユニークな子育てエピソードなどがあれば、大きなアピールポイントになりそうです。(我が家の場合、大したエピソードではないのですが、帰国子女の夫がアメリカから日本に帰国した際、学校のクラスメイトにUSAとあだ名をつけられ〈笑〉、帰国時の方が辛かったというエピソードから、「日本の学校の同調圧力について憂慮している」と意見を述べたり、外資系企業でのキャリアを通して、いま子どもに必要な学びの環境について意見を述べたりしました。)

また、エッセイや面接での自己アピールで忘れてはならないのは、「ファミリーとしてどのように学校活動に貢献( "Contribution" )できるのか」、という点です。
「子どもは○○が得意なので、クラスやアクティビティを盛り上げられそう!」
「○○のPTA活動に興味ある」「文化祭が楽しそう!○○国の屋台に参加してみたい!」
などと言えると、面接での話題も盛り上がりそうです。
もちろん、学校活動への参加は強要されませんが、学校は子どもが最初に属する小さな社会ですから、少しでも貢献したいという意識を伝えられると魅力的なのではないでしょうか。

わたしの子どもたちの通うインターナショナルスクールは、NASAに勤めるお父さまが子どもたちのためにサイエンスワークショップを開催してくれたり、ボランティアに積極的なお母さまがガールスカウトを立ち上げてくれたりしていました。親もできる範囲で得意分野を活かしながらスクールライフを楽しんでいるのです。そうやって、親も学校生活を通して日本の学校では得られない友人関係を築くことができます。インターナショナルスクールは、日本の学校よりも「親子にとってのコミュニティ」という意識が強いように感じます。

【 4. 日本人受験生の中で、埋もれないようにする工夫(写真・服装)】
「面接には何を着ていったらいいのか」とか、「書類選考の家族写真は写真スタジオで撮る必要があるのか」、などと聞かれることがありますが、体裁に囚われていたら印象も薄くなって埋もれるだけ。

面接での服装は常識外れでなければ何でもいいし、家族写真も携帯の写メで十分(と、学校から案内があったりします)、写真館で撮る必要はありません。わたしたちが受験した当時、面接官の先生は眩しいほどに明るい黄色いカーデガンを着ていたし、先生によってはタトゥが入っていたりするのですから。また、息子の時は正装して写真スタジオで家族写真を撮影したものの、娘の時は学園祭の校門前で撮ったスナップ写真にしました。振り返ってみると、後者の方が、家族らしさが表現できていたと思います。是非、面接には自分らしい服装で臨み、写真では家族らしさをアピールして。

【 5. 「この学校こそ子どもがハッピーになれる場所」と結論づけられること】
つくづく、インターナショナルスクール受験は、お見合いに近いですね。
あくまで主役は子どもだけれども、まだ自分で進路を決められないから、親が子どもの幸せな人生の基盤となるような学校を選択してあげることが一番大切だと思います。

インターナショナルスクールに通えば、言語や国境の壁を越えて、進路やキャリアなど、選択肢の幅は必然的に広がります。わたしの子どもたちの通うインターナショナルスクールでは、国内・海外ボーディングスクールに進学したり、スポーツ留学したり、日本の中学受験をしたり、その後の進路も多様です。
いずれ子どもが高校や大学を受験するときや、社会に出てさまざまな選択を迫られたとき、子ども自身がブライトチョイスをしていくために、その拠り所となるような学習環境を選んであげたいものです。

「子どもはどんな世界を生きるのか」、「なぜインターナショナルスクールで学ぶのか?」
子育てに正解がないように、これらの問いにも模範解答はありません。

インターナショナルスクールに限らず、親は受験をきっかけに子どもの個性と真摯に向き合って、世の中の動向や子どもの成長に合わせて軌道修正しながら、わたしたちの子育て論(=意見)を発展させるしかないのかもしれません。そうやって、学校・進路を選択する局面で、子どもの個性やご家族の方針に合った環境を選べたら本望ですね。

最終的には、「家族と学校が共に、子どもの幸せな成長ストーリーを描いていける」、と互いに確信できる学校を見つけられることこそ、インターナショナルスクール受験で達成したいことなのではないでしょうか?

世界情勢はますます変化著しくなって、子どもの人生も山あり谷あり。それでも、親は常日ごろ想像力を精一杯に働かせて、未来を生きる子どものハッピーストーリーを思い描きながら、その最初の舞台となる最適な学校選びをしてあげたいものです。

※ 本コラムは、受験体験談です。インターナショナルスクールの受験にあたっては、各スクールの公開情報をご参照ください。

〈佐久間麗安連載〉
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  • 英語で発表する機会をたくさん経験しておいて

  • インターナショナルスクール受験に向けて、プリスクールに通う方がほとんど。最近では、人気プリスクールもすぐ満席になることから、子どもにあったスクールを早めに見つけておくことをお勧めします。

  • 多くのプリスクールで、3歳クラスからフォニックスを学習します。受験する学年にもよりますが、年長クラスからの入学を希望するなら、Rhyme (sat,mat,hatなど)まで学習しておくと安心です。

  • Dr. Seussの本は、子どもの英語学習に最適なバイブル。Rhymeを始めとした言葉遊びが満載だから、子どもの英語センスが磨かれます。プリスクールのライブラリーは、子ども英語の良書が豊富です。

  • プリスクールでは、子どものお気に入りなどを見せて発表する“Show and Tell”や、クリスマス会など、英語の発表会がたくさん。インターナショナルスクールに進学すれば、低学年から英語でプレゼンテーションすることが求められます。

  • LEGO STEAMプログラムは、インターナショナルスクールのアフタースクールでも人気です。ロボティクスやプログラミング、マインクラフトなど、STEAM教育インターナショナルスクールのカリキュラムのスタンダードです。