学校では教えてくれない気候変動「子どもと学べるコンテンツ~動画編」

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子育て世代に知って欲しい「環境問題」

名前
小野 りりあん / Lillian Ono
お仕事
環境活動家 / モデル
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小野りりあんインスタグラム
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Lit.Link by Lillian Ono

子どものための気候変動アクションプラン!小野りりあんさんインタビュー
「子どもたちが生きる未来の地球環境を守ること」が今、最重要課題として子育て世代の私たちに突きつけられています。本サイトでは、環境活動家でありモデルとしても活躍する小野りりあんさんにインタビュー。

今回は、気候変動の問題について、親子で学ぶことのできる動画コンテンツやワークショップを小野さんに教えていただきます。

「子どもたちにお薦めの動画コンテンツは、『化石燃料恐竜ものがたり』と『グリーンドラゴン物語』です。2つの動画で物語が完結する二部作のアニメーションで、YouTubeで観ることができます。

"地球温暖化や気候変動がなぜ起こってしまったのか"を化石燃料恐竜が、"クリーンエネルギーへのシフトの大切さ"をグリーンドラゴンが教えてくれます。どちらも3分ほどの短いアニメーションで、就学前のお子さんでも理解できるのでは? 10年前に制作された動画ですが、いまだに友人の子どもたちに大人気のアニメーションです。

その他、YouTubeにアップされている『モモとココの空の旅』『What if all the ice melted on Earth? ft. Bill Nye』、Netflixで観ることができる『地球の限界: "私たちの地球"の科学
も、ぜひ親子で観ていただきたい動画コンテンツです」(小野さん、以下同)

また、子どもを持つ親世代にお薦めのワークショップもあるそうです。

「私も参加している『国際環境NGO 350.org Japan(スリーフィフティードットオルグジャパン)』が行っている『気候変動基礎クラス』は、無料で受けることのできるオンライン上のワークショップです。これを受講すれば、気候変動に関する全体像を網羅することができます。

その後、どんなニュース見ても、温暖化の仕組みやエネルギー政策の基礎的な部分、自分の生活が地球にどんな影響を及ぼしているのかなどを理解できるようになりますよ。お友だちと一緒に参加するのもお薦めです」

環境問題への取り組みの第一歩は、知ること。そして次に大切なのは、情報や取り組みを周りの誰かとシェアすることです。「一人でできることは限られていますが、周りの人を巻き込むことで、大きなうねりを生み出すことができるのです。だから私も、これからも諦めずに、仲間たちとアクションを起こし続けていこうと思っています」と、小野さんは語ってくれました。

私たちが暮らす地球はまさに今、巨大隕石が迫りつつあるほどの危機的状況に陥っています。しかし、その危機感がどれほどの人に浸透しているでしょう? 子育て世代の私たちこそが先頭に立ち、この問題を自分事として考えていきたいものです。


〈連載概要〉子どものための気候変動アクションプラン!小野りりあんさんインタビュー
第1回:子育てと気候変動の基礎知識。親が知っておくべき「1.5度」のキーワード
第2回:「COP26」にも参加!原点はデンマーク「フォルケホイスコーレ」への留学
第3回:家庭で実践できる「気候変動対策」パワーシフトから食事まで!
第4回:学校では教えてくれない気候変動「子どもと学べるコンテンツ~書籍編」
第5回:学校では教えてくれない気候変動「子どもと学べるコンテンツ~動画編」(本記事)


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  • 環境団体『FoE Japan(フレンズ・オブ・ジ・アース・ジャパン)』が制作したエネルギーシフトを考えるアニメーション2部作。「日本のエネルギーの基礎を学ぶことのできるYouTubeにアップされている短い動画。恐竜や怪獣、ドラゴンが登場するので、子どもたちにも大人気です」と、小野さん。※画像はYouTubeより

  • 「『国際環境NGOグリーンピースジャパン』がオンライン絵本です。子どもたちが環境問題を知る入り口にお薦めです」。モモとここが雲に乗って旅に出るなかで、さまざまなものの繋がりで成り立っている自然環境のこと、地球温暖化の現実を学んでいきます。YouTubeで視聴可能。※画像はYouTubeより

  • 現状、日本語訳が付いておらず英語が理解できる子ども向けにはなってしまいますが、“もし地球の氷が全て溶けてしまったら?”の問いに、アメリカで大人気の科学者でTVパーソナリティでもあるビル・ナイが、分かりやすく説明してくれます」。YouTubeで700万回以上再生されている人気動画。※画像はYouTubeより

  • 「Netflixで観ることのできるドキュメンタリー作品です。プラネタリーバウンダリーや、世界の平均気温を+1.5度以内にとどめておかなければならない理由がよく分かります。私の大好きな、気候変動枠組条約の第4代事務局長を務めたクリスティアナ・フィゲレスが“自分より若い人と一緒にみて”と薦めています」※画像はNetflixより

  • 「気候変動への危機感が薄いのは、子どもたちではなくむしろ大人たち。だからより多くの大人たちに今、地球で起こっている現実を知って欲しいのです」。『気候変動基礎クラス』はオンライン受講が可能なので、子育て世代の大人たちにもお薦めです。※画像は「国際環境NGO 350.org Japan」のHPより