中学生に読んでほしいおすすめ良書~エッセイ・随筆(著名人編)~

Choice

中学生おすすめ読書シリーズ
今回は有名人が著したエッセイや随筆をご紹介します。

聡明な著者の体験談や思想・考察に触れることができ、子どもに共感や新たな発見を与えてくれるエッセイ・随筆。

中学入試でも頻出で、作文や小論文を書く時の参考にもなるため、中学生小学校高学年読書におすすめのジャンルです。

しかし、児童書に多い物語文とは切り口が異なり、読み慣れない雰囲気に戸惑いを感じる子どもが多い傾向も。

そこで今回は、エッセイ・随筆を読むきっかけ作りに役立つような、有名人が著した良書をチョイスしました。

著者がテレビや映画で活躍している有名人なら、読む前から書き手の人となりをイメージできるため、読み進めやすいのではないでしょうか。

あるいは絵本作家のエッセイ漫画や写真家の写文集なら、どこかで目にしたことのあるイラストや写真も登場して、親しみを感じるかもしれません。

子どもの「この著者、知っている!」をきっかけに、親子でお気に入りの一冊を探してみて。


〈掲載情報〉
1.『第2図書係補佐』 又吉直樹
2.『新・魔法のコンパス』 西野亮廣
3.『大家さんと僕』 矢部太郎
4.『わたしのマトカ』 片桐はいり
5.『思わず考えちゃう』 ヨシタケシンスケ
6.『アラスカ 永遠なる生命』 星野道夫

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  • 『第2図書係補佐』 又吉直樹

  • 『新・魔法のコンパス』 西野亮廣

  • 『大家さんと僕』 矢部太郎

          
  • 『わたしのマトカ』 片桐はいり

  • 『思わず考えちゃう』 ヨシタケシンスケ

  • 『アラスカ 永遠なる生命』 星野道夫

  • お笑いタレント・小説家である又吉直樹の『第2図書係補佐』は、良書の紹介を通して自身を綴ったパーソナル・エッセイ。体験談をメインに、最後に少し作品に触れるだけの章も多い中、紹介されている本が気になってしまう不思議な切り口です。読書欲がかきたてられ、次の一冊につながりそう。

  • 新・魔法のコンパス』は、お笑いタレント・絵本作家である西野亮廣の著書。世間のルールが目まぐるしく変わる現代について、生き抜くための歩き方が易しい言葉で綴られています。学校教育ではカバーされにくい、お金と労働の捉え方などにも触れられ、子どもの理解の手助けになりそう。

  • 初めてのエッセイにおすすめなのが、お笑いタレント 矢部太郎のエッセイ漫画大家さんと僕』。年の離れた大家さんとの愉快な交流に思わず笑いつつも、二人が互いを思いやるエピソードに心温まる一冊です。大家さんの上品な言葉遣いや昔話、生活の知恵は、現代の子どもにも参考になりそう。

  • 映画好きの子どもには女優 片桐はいりのわたしのマトカ』がおすすめ。「かもめ食堂」のロケ地、フィンランドでの体験を綴ったエッセイです。現地の人々とのエピソードでは、価値観や食文化の違いを驚きつつも受け入れる、著者の寛大さを感じます。国際交流への興味にもつながる一冊です。

  • イラストレーター・絵本作家のヨシタケシンスケの『思わず考えちゃう』。日常でつい考えてしまった出来事について、描きとめたスケッチと解説が紹介されます。クスっと笑えるイラストから、深く考えさせられる話まで。子育て中の悩みや気付きには、ママ・パパが共感する話もありそうです。

  • 20年にわたりアラスカの自然を撮り続けた写真家 星野道夫の写文集アラスカ 永遠なる生命』。北極圏で生きる動物達や人々の写真に、著者の詩的なエッセイが相まり、大自然の臨場感が伝わってきます。動物や自然が好きな子どもが感銘を受け、探求を深めるきっかけになりそうな一冊です。