絵本で学ぶジェンダーの捉え方 子どもに伝わるおすすめの6冊

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子育てリカレントシリーズ
SDGsでも掲げられているジェンダー平等。ジェンダーとは、生物学的な性別に対して、社会的・文化的につくられる性別です。

今回は親子で読みながらジェンダーについて考えられる絵本をご紹介します。

ジェンダーの違いによる偏見や不平等は根深く、世界では、女性であるという理由で教育の権利を奪われている子どももいます。
ジェンダーによる不平等が起きているままでは、自分らしく活躍できる社会は実現できないとして、世界的に解決に取り組むべき課題とされているのです。

また、性のありかたは「男性」「女性」だけではありません。LGBTQ+が注目されているように、性はグラデーションのように多彩なもので、愛や家族の形も様々でしょう。

多彩な性の存在を自然なことだと捉えられる環境は、子どもが自分らしく生きることや、他者を理解するための手助けになるはずです。

ジェンダーの話題は子どもが小さい頃から触れていると、理解がしやすいと言われています。
まだ性別に対する先入観が無く、ジェンダーの概念が柔軟なためです。

心が柔軟な幼少期に、好きなものを好きだと言える「自分らしさ」を育ててあげて。


〈掲載情報〉
1.マララの物語 わたしは学校で学びたい
2.ジュリアンはマーメイド
3.くまのトーマスはおんなのこ ジェンダーとゆうじょうについてのやさしいおはなし
4.レッド あかくてあおいクレヨンのはなし
5.タンタンタンゴはパパふたり
6.ピンクがすきってきめないで
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  • 『マララの物語 わたしは学校で学びたい』レベッカ・L・ジョージ(文)、ジャンナ・ボック(絵)

  • 『ジュリアンはマーメイド』ジェシカ・ラブ

  • 『くまのトーマスはおんなのこ ジェンダーとゆうじょうについてのやさしいおはなし』ジェシカ・ウォルトン(作)、ドゥーガル・マクファーソン(絵)

          
  • 『レッド あかくてあおいクレヨンのはなし』マイケル・ホール

  • 『タンタンタンゴはパパふたり』ジャスティン・リチャードソン&ピーター・パーネル(文)、ヘンリー・コール(絵)

  • 『ピンクがすきってきめないで』ナタリー・オンス(文)、イリヤ・グリーン(絵)

  • 女の子の教育を受ける権利を訴えるマララの活動を描いた『マララの物語 わたしは学校で学びたい』。タリバンの女性教育弾圧に屈せず活動を続け、下校途中に銃撃を受けた事件は世界的なニュースになりました。マララがノーベル平和賞を受賞するまでを子どもにも分かりやすく描いた絵本です。

  • NYのパレードを舞台に、ジェンダーにとらわれず、自分の好きな姿でいることの大切さを描く『ジュリアンはマーメイド』。外出先で人魚の格好をした人に見とれたジュリアン。身近な物を纏って人魚に変身しますが、人目が気になるところ。そんな彼を、おばあちゃんが連れ出した先は…?

  • セクシュアリティのカミングアウトを優しく描いた『くまのトーマスはおんなのこ』。女の子になりたいテディベアのトーマスは、変わらず友達でいられるかという不安を抱えながら、親友エロールに打ち明け…。本当の気持ちを話す勇気をくれるとともに、温かい受け入れ方も参考になる一冊です。

  • 多様性をクレヨンの色として表現した『レッド あかくてあおいクレヨンのはなし』。中身が青なのに赤いラベルが貼られたクレヨン「レッド」。ラベル通りの赤色を塗るように言われ、悩んでいたある日…。自分自身を発見すること、相手の心を尊重することの大切さを考えさせられる絵本です。

  • 動物園での実話を絵本にした『タンタンタンゴはパパふたり』。オスペンギンのカップル、ロイとシロは、抱卵する周りのペンギンを見て、卵に似た石を温めていました。飼育員が放置されていた他のペンギンの卵を与えると交代で温め続け…。家族と愛の多彩な形を自然に受け入れられる一冊です。

  • ピンクより黒が好きな女の子が主人公の『ピンクがすきってきめないで』。性別に関わらず、自分の好きなものを好きだと言えることの大切さを考えさせられます。子どもはもちろん、持ち物や遊び方に「女の子らしく」「男の子らしく」を押し付けてしまいがちな大人も読んでおきたい一冊。