ひな祭りはおうちでホームパーティ。季節行事に感じる家族の思いやり

「子どもの好き」が最大のモチベーション!な国際派子育て
- 名前
- 佐久間麗安 / Rena Sakuma
- 家族
- 4人 (10歳男の子と8歳女の子)
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- Bright Choice編集長
- URL
- Rena Sakuma (@renanarena0513) Instagram
もうすぐ春。街中では赤みを帯びた梅の花を目にするようになりました。
2月に入って節分が終わると、せっせとお雛様を飾ります。
そして、毎年決まって従妹との合同ひな祭りパーティの日取りを調整します。
昨年の記事では、アメリカ人の母を偲んでのクリスマスパーティについて書きましたが、
ひな祭りは、祖母のことを思い出します。
季節行事にはいつも、昔から引き継がれた文化的な側面と、家族の愛情や思いやりの入り混じったような感覚を覚えます。
「あ、これが自分のルーツなんだな」
という感覚。
親にもなると、ノスタルジーも相まって、自分の子どもにしてあげたい、と思うのです。
当時、実家の茶室には、五段飾りのひな人形が飾られ、3月3日は弟妹と一緒にちらし寿司を作ったものです。
実家から引き継いだひな人形を出す度、箱や包み紙の和紙に残された祖母の筆跡を目にしながら、そんな当時のことを思い出すのです。
毎年3月3日が終わると、
「ひな人形を出しっぱなしでは、お嫁に行くのが遅くなるのよ」
と、祖母が決まっていうのが今でも脳裏に焼きついているのですが、
「娘にはそんなに早くお嫁に行ってもらわなくてもよいんだけど・・」
と、いいわけがましくも数日後になって重い腰を上げてのんびり片付けている自分がいます。
従妹ファミリーとのひな祭りパーティは、お部屋もかわいく飾って、ガールズパーティを楽しみます。
年々「女子化 笑」していく娘と従妹が遊ぶのを見ながら、大きくなったなぁとしみじみ。
(みんなどこかで、あの茶室で祖母とちらし寿司を作ったひな祭りを思い起こしながら・・。)
ひな人形は、奈良時代から公家のおままごと的な遊びとして親しまれていたそうですね。
いまの形になったのは江戸時代からのようで、嫁入り道具として武家社会に持ち込まれたといわれています。
また、結婚前の女の子の「性教育」としての一面もあったといわれています。
桃の花、ひな人形、ちらし寿司・・、その一つ一つに象徴するものがあると考えられているそうです。(興味のある方は、ググってみてください。)
女性が若くして嫁入りしなくてはならなかった武家社会で、家庭で必要とされた教育の1つだったのでしょう。
モデルファミリー浅倉利衣さんも先日のコラムで取り上げていましたが、
最近、「おうちで性教育」が話題です。
親が主体となって、おうちで実践した方が子どもの成長にとって良いことがあるんですね。
学校、塾、習い事など、教育コンテンツが豊富ないまの時代、どうしても"人任せな教育"に陥りがちですが、
「親がもっと主体的になれるような教育」について、改めて考えさせられます。
また、将来グローバル化社会において、もし子どもたちが海外で日本の文化について問われることがあったら、そんなひな祭りのエピソードを話せるとよいなぁとも思います。
少し話がそれましたが、そんな日本の文化的な側面や歴史も、家族と過ごした季節行事を通して自分の一部として捉え、ますますボーダレス化する一方、いまだ女の子には生きづらい社会を逞しく生きる糧にしてもらえたら・・と、ホームパーティで母はお酒を楽しみながら願うのです。
〈佐久間麗安連載〉
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