子ども自らの意思で、都内インターナショナルスクールから広尾学園へ

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都内インターナショナルスクールから広尾学園中学校へ進学①

名前
佐々木 正(仮名)
お仕事
広尾学園中学校(医進・サイエンスコース)学生
URL
広尾学園中学校

インターナショナルスクール生 その後の進路: 中学受験編
コロナ禍で人々の生活様式が一変したこの1年。今まで当たり前とされていたことも、その根幹が揺らぎ、日本でも急速に価値観の変化が進みました。同時に子どもたちを取り巻く環境も大きく変化を遂げようとしています。そんななかで今、「教育の多様な選択肢のひとつ」として注目を集めているのが、日本国内にあるインターナショナルスクールです。

2021年現在、文部科学省の認可を受けた施設は全国で117校。今回は、東京都内にあるインターナショナルスクールに通い、その後、広尾学園中学校の医進・サイエンスコースに進学した、現在中学2年生の佐々木正くん(仮名)の受験体験記をご紹介します。

一言に「インターナショナルスクール」と言っても、教育理念や特徴は学校によってさまざま。たとえば幼稚園から高校までの一貫校も多いなか、佐々木くんが通ったインターナショナルスクールは、中学校まで。また、最近では国内のインターナショナルスクールに通う生徒たちのその後の進路も、より多様になりつつあるといいます。

特にここ数年は、佐々木くんのように、日本の中学校を受験するケースも珍しくないんだそう。その一因となっているのが、「完全中高一貫化」が加速し、国内の中高一貫校の高校からの募集停止が相次いでいることにあります。

東京都立の中高一貫校は、今後数年以内に、すべての学校が高校の募集を停止することが発表されました。また、女子高の進学校として人気の豊島岡女子学園は2022年度から高校募集を停止することが決まっています。高校受験をして入ることのできる中高一貫校の減少により、国内インターナショナルスクールに通う生徒たちの中学受験が選択肢のひとつとして考えられるようになってきたのです。

実際に国内のインターナショナルスクールから中学受験にチャレンジしたご家庭や、受験を検討している方たちからはこんな意見を聞くことができました。

「海外から帰国後、インターナショナルスクールに通っている娘に、一度は日本の教育も経験させてみたかったので中学受験に挑戦しました」

「理数系が得意な息子が日本の難関私立校に興味を抱いたため、それならば選択肢が狭まる高校ではなく、中学で受験にチャレンジさせてみようと思って」

「海外の大学への進学を視野にインターナショナルスクールに通っていましたが、最近では海外大学への高い進学率を誇る私立高校も多いと聞き、中学受験に興味がわいています」

インターナショナルスクールに通い、多様な価値観や文化に早くから触れることで"自分はどうありたいのか?"と、本人が早くから自発的に考えるようになりました。その結果、みずからの意思で"日本の中学校に進学してみたい"と言い出したので」

インターナショナルスクール生が中学受験にチャレンジするきっかけや動機は人それぞれですが、「子どもみずからの意思で受験を決めた」という意見が比較的多かったのが印象的でした。

次回は、国内のインターナショナルスクールから日本の中学を受験する際の基本的な受験方法に関してお伝えします。

〈連載概要〉インターナショナルスクール生 その後の進路: 中学受験編
第一回:インターナショナルスクール生の中学受験。その「志望動機」とは?(本記事)
第二回:国内インターナショナルスクール生の中学入試「受験方法」について
第三回:中学受験に挑むインターナショナルスクール生の「塾」と「志望校」

       
  • 中学受験に挑む理由

  • 進学のきっかけとなった学園祭

  • 中学受験に挑む動機は人それぞれですが、「多様な文化に触れることができるインターナショナルスクールに通ったからこそ、日本の教育の魅力にも、インターナショナルスクールの長所にも気付くことができ、子どもの個性に合わせて比較検討することができました」と語ってくれた方も。

  • 佐々木くんが広尾学園中学校を受験するきっかけのひとつになったのが、毎年秋に開催される学園祭「けやき祭」。小学4年生のときに学園祭で見た理数系クラスの発表に感動し「ここで学びたい」と思ったそう。※画像は広尾学園中学校・高等学校の公式ブログ「2019年けやき際2日目」より